胃腸風邪を引いていました。さっと作れる梅醤番茶。下痢嘔吐をやわらげるツボに、お灸。消化器の風邪には野口整体の脚湯。鶏ガラだしのおじや。漢方薬。夫のベーコンエッグ、整体。
胃腸風邪を引いていました。
久々のブログ更新となりました!
先週後半、胃腸風邪をひいていて、今朝やっと、全快したなぁと感じました。
サンキャッチャーを通る朝陽が、ことのほかキラキラとしていた今朝。
のち曇りの束の間のお日さまに、長く敷きっぱなしでペチャンコだったお布団を、朝早くから干しました。
今回は、特に病院には行かず、「風邪を上手に経過し、風邪を引く前よりも良い状態にリフレッシュしよう」という目的で、胃腸風邪を経過してみました。
※病院に行く/行かないは自己責任でお願いします。重大な疾病が隠れていたり、周囲への感染で迷惑をかけたり、手当てが遅れて命の問題に発展する事もあります。
先週、水曜ぐらいから、あぁ冷えるな、と思っていました。
スーパーの冷えがいつもよりきつく感じたり、めったに着ないヒートテックやセーターを思いついて出してみたり。
それでも木曜の日中までは、タンクを積んで灯油を給油しにいったり、もみを精米しにいったり、掃除、洗濯、買い物、作りおき、と、家でも外でもいきいきとフル稼働していました。
そして、木曜の夜。
寒がりな夫に「そんな寒い?」と言われるほどの厚着をして過ごし、いざ寝ようとしたら、胸がムカムカ。
明日も仕事の夫には先に布団に寝てもらい、私はトイレに近いリビングで、トイレから離れられない一夜を過ごしました。
嘔吐と下痢。
うとうととはしたけど、ほぼ寝ていない感じ。
布団に休んでいないので、体はさらに冷え、固く。
金曜の朝。
何年に一度ぐらいしかない、夫のお弁当はおろか、朝食すら作れない状態。
バナナをかじって出かけた夫。
布団で休んだものの、体が重くて、もう吐くものもない状態でしたが、まだ胸がムカムカし、白湯、ちびちび舐める粗塩、少量のリンゴジュース以外、自然と絶食に近い状態。
さっと作れる梅醤番茶。
夫が出勤した後、午前中ぐったり休んでいたら、やっと、ちょっとだけ頭が回り始めました。
こんなとき飲みたいもの第一位、梅醤番茶!
化学農薬・化学肥料不使用 「龍神梅」 梅醤(うめしょう) 250g ※芯から温めてくれる梅醤
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瓶入りやスティックタイプを常備していれば簡単ではありますが、家に、添加物のない素朴なしょっぱい梅干し、本醸造のお醤油、番茶、ショウガ、などがあれば、すぐにキッチンで作ることができます。
梅醤番茶の作り方は、こちらから(↓)
吐き気があるのに、とても「おいしい!」と感じました。
お手軽パックもいいけれど、多分、自分で作り、自分の感覚で調整したこの「おいしい」と思う濃さというのが、一番効く濃度なんじゃないかと思います。
体やお腹をあたためながら、ゆっくりと。
梅干しの酸味も、ショウガの香味も、醤油の旨みと塩味も、香ばしい番茶の香りも、吐き気で衰弱した体が欲しているもの、そのものでした。
ちょっと体があたたまったので、その勢いでちょっとだけ、トイレ掃除。
といっても、トイレから離れられなかった前夜も、ついでついでにこまめにトイレ掃除はしていたのですが。
万が一、ウイルス性だった場合、同居している夫へ感染してはまずいと思って。
ノロなどのウイルスは、アルコールが効かない、ということで、お風呂のカビとりなどの塩素系洗剤を、たくさん巻きとったペーパーにつけながら、除菌しました。
キッチンで使っているので、トイレに持ち込みたくて使いませんでしたが、アルコールの中でもパストリーゼに限っては、アルコールが高濃度なので、ウイルスも消毒できるんだそうです。
これは、瓶などの消毒とも併用できるし、塩素系のガスも出ないので、お得で安心!
心配だったので、前夜つけていたトイレカバーは外し、そのままビニル袋に入れて廃棄しました。
下痢嘔吐をやわらげるツボに、お灸。
吐き気と下痢で体はだるいものの、だいぶ、出すものもなくなってきたな、という状態になりました。
病院に行っていないので、ウイルス性なのかたんなる下痢嘔吐なのか分かりませんでしたが、脱水症状にだけは気をつけつつ、体が外に出したいものは出しきるのが一番いい、と考えました。
もう出し切りつつある、と思ったので、次に、お灸をしてみました。
下痢嘔吐をやわらげる、ノロウイルスなどにも効くツボの一種、「裏内庭(うらないてい)」です。
他に吐き気を止めるツボなどいくつかありますが、この「裏内庭」は、何かにあたったときやノロウイルスなど、食中毒系の速効のポイントと言われています。
このツボのお灸のおもしろいところは、「熱さを感じるまで何度でも」据えることです。
どうもないときは、一回目でも熱い!と感じるらしいのですが、この日の私、両足あわせて12本ものお灸を据えてやっと、熱さをしっかり感じるようになりました。
ツボの熱さだけでなく、熱が、冷えた胃腸に流れ込んできて、肝臓の当たりをぽっぽっとあっため、頭のてっぺんへほわ~っとぬけていく感じがしました。
心地よい!
そして、両足同時ではなく、片足は5本、もう片足は7本据えたところでやっと、十分に熱く感じました。
こんなとき、すぐに使えるお灸セットを作っておいて、よかったです。
我が家のお灸セットの話はこちらから(↓)
しかしその後(あとで出てくる脚湯もした後ですが)、一度、一気に熱が38℃後半まで上がりました。
その後、順調に治っていったので、肝臓を活性化した後、吐き出しきれなかったウイルスを、熱を使って退治したのかな、と思っています。
免疫、あっぱれ!
手軽なせんねん灸を使用しています。 (↓)
消化器の風邪には野口整体の脚湯。
お灸の後、またお布団で休み、でもやっぱりまだ足がキンキン冷える感じがします。
あたためたくなったので、しばらく休んでから、今度は野口整体の脚湯を。
野口整体の風邪の経過の仕方については、こちらが詳しいです。(↓)
足湯バケツをもっていると、準備も簡単で深さや広さがちょうどよく、とても便利です!(↓)
ざっくり言うと、泌尿器系の風邪の場合はくるぶしまでの足湯、消化器系の風邪の場合はひざまでの熱めの脚湯をする、という方法です。
詳しくはこちら(↓)
だいぶお灸で両足がそろっていたのか、片方だけ温まらずに追加、ということもなく、7分でじわっと汗をかきました。
お水をコップ一杯のんで、またお布団でぐっすり眠りました。
それからほぼ丸1日ほど。
一時は38.79℃まで熱が上がり、次第に37℃台に落ち着き、日曜日の朝起きた頃には、36℃台にまでさがりました。
野口整体では、熱が下がる時にもちょっとポイントがあります。
ぐっと上がって、ぐんと下がって、その後、平熱よりも低い時間帯がしばらくあり、その後、平熱に戻るんだそうです。
この、平熱よりも低い時間帯が、最終的に治りをよくするのにとても大事なんだそうで、ついつい気分がいいので動きがちですが、その間だけは、平熱に戻るまで安静にしたほうがいいんだそうです。
日曜日の午前に、日頃の私にはあまりない、35℃台がやってきました。
時間は3時間ぐらいだったかと思いますが、その間はゆっくり布団で寝ました。
そこからは、ゆっくりと階段をのぼるように、順調な回復でした。
鶏ガラだしのおじや。
回復してくると、だんだん食事が楽しみになります。
最初は絶食、梅醤番茶、だったものが、冷蔵庫にあった冷ご飯でさっとつくったカツオだしのおじや、それが、とって冷凍しておいた鶏ガラだしのおじや、になっていくと、ほんとにおいしくて!
漢方薬。
これは、胃腸風邪、というわけではなく、ほとんどなんでも病後の体力回復に、よくお医者さんからも出されるものです。
主となる生薬の「黄耆(オウギ)」には健脾作用(消化器系の働きを強化)と体表の抵抗力を強める作用があります。なので、他の生薬とあわせて、体をきゅっと引きあげてくれるそうです。
おじやなんかも食べられるようになってから、1日1~2包、回復のために飲みました。
体の状態にあっていると、漢方薬がおいしい!と感じます。
黒糖みたいなコクのある、いい香りを感じました。
胃腸風邪・ウイルス性胃腸炎などに使われる漢方薬はいくつかありますが、ノロウイルスなどのとき、お湯に溶いてストローなどで幼児に注腸しても効果てきめんと言われていて、有名なのは、五苓散(ゴレイサン)です。
平胃散(ヘイイサン)と併用して、
体をあたためつつ体内の水分量を調整してくれるので、冬の急性胃腸炎によく効くようです。
漢方のすごいところは、水分を抜く、だけでなく、足りないところには補う、その両方を判断して、勝手に同時にやってくれること。
なんてハイテクなんでしょう!
残念ながら常備していなかったので、症状が強いときに手に入れることができず。
これを機に、見かけたら常備しておこうかな、と思いました。
感染性胃腸炎に五苓散を使う実例は、こちらから(↓)
夫のベーコンエッグ、整体。
さて、木曜から週末、週明けにかけての間、同居の夫、とてもよくしてくれました。
必要なものを買ってきてもらうことはもちろん、私は食欲がないわけで、通常通り食欲のある夫は、自分のご飯は自分で買ってきたり、街へ髪を切りに行ったりなどの長い外出の用事を見つけて、ご飯まで済ませてゆっくり帰ってきて、私をゆっくり寝かせてくれたりしました。
感謝です。
土曜の朝は、夫がひとりでベーコンエッグを作っていました。
まだその時点では私は食べられそうになく、でもあまりにおいしそうだったので、具合が少し良くなった日曜の朝、私の分も作ってもらいました。
庭のレタスを切ってきて、ベーコンの塩気とプルプルの有精卵がマッチした、とびきりおいしい朝食でした!
昨夜は、夫婦で以前習った整体をおまかせフルコースでやってもらいました。
夫自身もそれで自分をほぐす目的で。
そして、今朝。
全快!
風邪って、厄介者扱いされがちだし、今回だってとても大変な思いをしました。
でも私は基本的に、風邪は、日頃の疲労やストレスなど、何かが満杯になり、体が一気に発散したい!と思う時、そこら辺にある要因(ウイルスや冷えなど)を使ったりして、体が自ら行う、ちょっと荒技な、強制的整体のひとつとしてとらえています。
もしもこの世に風邪がなかったら。
風邪を利用して経過せず、風邪の前のひどい疲労やストレスの蓄積状態の体にすぐ戻ってしまったら。
それが続いてしまったら。
おそらく、みんなすぐに大病になってしまい、急に命を落としてしまう人がぐんと増えるのではないかと思います。
野口晴哉の『風邪の効用』は、そのことを徹頭徹尾、詳細に書いてあり、ものすごく強いインパクトを受けた本です。
体は、治りたがっている。
治すために、風邪になっている。
だからこそ、体は、健康なのである。
そういうふうにとらえてみたら、自分の一生と、自分の体との関わり方の姿勢が、変わらない人はいないのではないかと思います。
夫や、家族の心配やサポートを受け、風邪をひく前よりも、より元気になることができました。
あらためて、感謝です。