カホク製油の菜種油で、黄金色の秋の天ぷら。
揚げ油、変えました!
ずっと思っていたのですが、揚げ油を変えたかったんです。
昨日、とうとう、変えました!!!
これまでも炒めものとか、なかしましほさんのお菓子に使う油とかは、こちらの菜種油を使っていました。
今回、思い切って、揚げ油にもこの菜種油を使う事にしました!
きれいな黄金色、クセは強くなく、でも、一番搾り菜種油のいい風味がします。
この菜種油を作っているのは、鹿児島県のカホク製油です。
カホク製油こだわりの製油法
鹿児島県の北部、湧水町に古くからある製油会社だそうです。
昭和30年ごろまでは、鹿児島県は日本でもトップクラスの菜種の生産を誇っていて、自分の畑の菜種を工場に持ち込んで、絞って油にする、ということが普通に行われていたそう。
その頃は、石臼を使って2人がかりで油を絞る、「石臼式玉締め法」(まき火での焙煎、石臼での絞り、手すき和紙での濾し)が主流だったそうです。
その後、「ペラー式圧搾法」という、機械を使って絞る方法が主流になり、さらにそれ以降、今主流の「ノルマルヘキサン抽出法」と呼ばれる、薬品を使った大量生産の方法がとられるようになりました。
やはり、古い方法になればなるほど、量は少ししか取れないけど、薬品や熱を無駄に加えないので、風味も栄養も、とても良質の油が取れるそう。
その比率に、びっくり。
鹿北製油 石臼式玉締め法にて 1日 800kg
圧搾法にて 1日 2トン
大手メーカー 薬品抽出法にて 1日1,500トン
桁がちがーう!
絞った後の精製も、大手メーカーでは薬品を多種類使用して、泡を消すためにシリコンまで使っているのだそう。しかも、精製段階での添加物は記載されることはありません。
カホク製油では、希少な油については、今でも石臼式玉締め法を使っていて、その他のペラー式圧搾法においても、精製は手すき和紙で時間をかけてろ過するだけで、何も添加していないのだそう。
原料を自社や契約で栽培。
カホク製油では、原料が非遺伝子組み換えだったり、有機JAS認定だったりするものが、ほとんどです。
ゴマ、えごま、菜種、などはもちろん、なんと、アーモンドオイルまで!!!
日本初、宮崎、鹿児島でとれたアーモンドを絞って、国産のアーモンドオイルを生産し始めたそう。
こだわり、頑固、という中に、ワクワク、挑戦、楽しそう!な感じが。
我が家のセレクトは、オーストラリア産の一番搾りなたね油。
カホク製油が取り扱う菜種油には、国産、国産の有機、外国産、それぞれの一番搾りとそうでないもの、と、選択肢がたくさんあります!
それだけ、お値段に幅も。
もちろん、国産の一番いいものを買いたいのですが、そこまでは予算的に踏み切れず、でも、自分たちが選べる範囲で、セレクトしました。
一番搾りなたね油 820g
原料は、オーストラリア産の非遺伝子組み換え(NON GMO)のなたねを使用しています。
精製は手すき和紙でろ過するだけで、添加物や化学薬品等(苛性ソーダ・蓚酸など)は使用していない無精製の原油になります。
天ぷらや炒め物に適した油です。価格:700円(税抜き)
この商品だと、五合瓶入り820gで、700円。
大手メーカーのものが、900g入りで、だいたい400円弱。なので、倍ほどのお値段になりますが、国産有機だと600gで1000円~2000円するので、今はこちらをセレクトしています。
これまでも炒めものやお菓子作りに使ってきたので、風味も知っていて、安心感もあったので。
これを、できるだけ酸化させないように研究しながら、大事に使っていきたいと思っています。
いざ、天ぷら!
昨夜は、最初ということで、野菜のみの天ぷらでスタートすることに。
我が家ではよく、野菜の切れ端があるタイミングで、野菜天丼をします。
半分残ったナス、少しのカボチャ、キノコの残り、オクラやインゲン数本、あとは必殺、たまねぎニンジン生姜キャベツなど、刻んだ野菜を混ぜ込んだかき揚げをして、ご飯の上にてんこ盛りにし、あったかい天つゆをかければ、野菜の残り物だけで、夫も大満足な、野菜天丼になります。
昨夜もそうするつもりで、野菜の切れ端たちを揚げ始めました。
今回は、季節のお芋や、紫色がきれいな水前寺菜も加えて。
びーっくりするほど、カラリ♪と揚がりました!
揚げているときから、なんだかムッとくるにおいがないし、衣は黄金色!
これまで、どうやったら失敗なくカラっと揚がるかな?と、衣のことを調べたりしてたんですが、これまでと同じ衣で、びっくりするほど、サクっとカラリと、おいしい天ぷらになりました!
油、だったのかーー?!
ちなみに、衣は、薄力粉に炭酸水を加えて、ささっと箸でかいただけのものです。
ここでも、我が家はゲロルシュタイナーを使います。
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あまりにきれいに揚がったので、昨夜は天丼じゃなくて、天ぷらとして華やかに並べてみました。
てんつゆと、天然塩につけて。
さくっとほっくりと、おいしゅうございました!
食材と、作り手と、産地から、
今回は、良質の外国産原料を、カホク製油が安心できる方法で製油した、菜種油を選びました。
本当は、国産の菜種油を応援したいです。
国産の安心できる菜種が多く育つということは、その油粕を使った有機肥料が広まるという事でもあり、昔からあった菜の花の蜂蜜をとることができるということでもあり、それは、単なる一品種や一製品にとどまらず、循環自体を応援する事にもなります。
それでも、このオーストラリア産原料の一番搾り菜種油、ほんっとに風味が良くて、カラリと揚がって、あぁ油でこんなにも違うものなんだな、と、驚きました。
まずは、できる一歩から。
ちょっとだけ踏み出すと、大きな違いや、今まで見えてなかった循環の仕組みが、突然見えてきたりします。
オススメの、ごま!
カホク製油の商品で、すごーくオススメなものがあります。
ゴマです。
ほんとに、風味が違います!
お菓子づくりとか、ここはひとつ!というときは、特にオススメの香りがします。
私は、そのままつまんで、ゴマのプチプチを感じながら、まるでナッツのように、風味を楽しんでしまいます。
ゴマ油に力を入れているそうなので、ゴマ油も試してみたいものです。
食欲の秋に、いつもの材料をちょっと見直し&リニューアル、オススメです♪
<はてなブックマークコメントへの返信>
gkorokoさん、ありがとうございます!
私、天ぷら衣難民だったんですが、腕を油がカバーしてくれました!
薄力粉+炭酸水+菜種油、おすすめコンビですよ~。