豊かな田舎。靴だなに重曹とハッカ油。週末の作りおき。なかしましほさんの「全粒粉のブラウニー」と「バニラとスライスアーモンドのビスコッティ」
田舎の豊かさを感じました。
大家さんから、また、とれたてのお野菜を頂きました。
玄関から、大家さんの声。
70代ぐらいですが、とてもお元気な、大家さんの奥さん。
敷地の草取りだ、集落の集まりだ、グラウンドゴルフだ、と、腰が曲がる暇も太る暇もなく、いつもスラっとした体でスっと背を伸ばし毎日動き回っている、この地域によくいらっしゃる、根っからの働き者の元気なおばあさんです。
「うちでは食べきれないから」と、さっき畑からとったばかりの春菊、まっすぐでひげ根の間隔が均等な美味しいこと間違いなしのすばらしい大根、とりたてのやわらかそうなインゲンを持ってきてくださいました。
いつも頂いてばかりなんですが、今日は後を追いかけて、さっき焼いたお菓子なんかを袋に入れて、大家さんに渡すことができました。
すると、すぐにまた大家さんが戻ってきて、お菓子ありがとう、と、今度は、今、家の裏でちぎったばかり、という、原木の椎茸を持ってきてくださいました。おおきくてやわらかな椎茸です。
大家さん、旦那さまは実は婿養子なんだそうで、つまり、大家さんのおばあちゃんは、この地域に70年以上暮らし、草をとり、代々受け継いできた畑で野菜を作って暮らしてきたわけです。
どうりで、30代の私がいくらまねをして草取りの手伝いをしても、70代の大家さんのスピードと要領の良さに勝てるわけもなく、決まって大家さんが草をとった後には長い間、草が生えてこない!私の後には2、3日後、ぴょこっとまた草の芽が出てくるというのに。
「百姓」という言葉は、「百の仕事をする人」というのが原義なんだそう。
毎日の家事、畑、田んぼ、家のメンテ、集落の手入れ、道具作り、そういったものをなんでも自分でやってしまうのが、お百姓さんです。
もちろん、鍛冶屋さんがいたり、炭焼き小屋があったり、漁師がいたりしますが、基本、私たちが店で買うようなものをすべて作り出せる、すごい人たちだったと思います。
そのフィールドが田舎であり、今私が住んでいるこの地域でもあり、湧き水があり畑があり、市場経済から外れたところで、好きなようにいい品質の野菜を作って、しかもとれたてを食べたり、それ自体が通貨のように近所でやりとりしている。
それってすごい豊かさだと私は思います。
いつも、この地域の事、この土地のことを知りつくして、毎日いきいきと動いている大家さんを見るたびにあこがれるし、その豊かさを分けてくださることに、とても感謝しています。
今日は、私が作ったお菓子をお礼に渡すことができました。
その豊かな循環に、ちょっとだけ混ぜてもらう事ができたようで、とてもうれしいです!
まずは今夜、春菊をさっとゆでて、自家製ツナと一緒にサラダにして頂こうと思います。楽しみ!
とれたて有精卵。かわいいおばあちゃんと、かっこいいおじいちゃん。
そして、いつもの有精卵を自動販売機まで買いに行きました。
この集落の近くに、コインロッカー式になっている、有精卵の自動販売機があります。
販売機の裏には、平がいの鶏小屋があって、おんどりめんどりの元気な姿がちょっと見えます。そんな卵が、10個で200円!値段が安いのは、自動販売機が100円玉しか使えないので、値上げができないからなのかもしれません。笑。
あまりに新鮮でおいしい卵なので、よく売り切れています。
今日も自動販売機の前に、車が2台ほど。
売り切れているようです。
ひとりは、かわいいおばあちゃん。「ここの卵はプクっとして、新鮮で、もうスーパーのは買えないよねぇ」と、子供みたいに無邪気に話しかけてくださいました。
もうひとりは、若い頃はかなりのイケメンだったに違いない、かっこいいおじいさん。「電話をすれば来るんだろうけど、ケイタイを持ってないからなぁ」と。
私がします!ということで、唯一ケイタイを持っていた若者?の私が、養鶏農家さんに電話をしたら、軽トラで慌てて山盛りの卵を持ってきてくださいました。
かわいいおばあちゃんに、「まぁまぁありがとうねぇ」と、何度もお礼を言われ、かっこいいおじいちゃんに、軽トラの運転席からかっこよく片手をあげてお礼され、なんだか楽しい気分で帰ってきました。
その場でとれたものを、流通を介さずにその場で感謝を伝えながら頂く、という、田舎の豊かさをいつも感じる、卵です。
鶏小屋の元気なニワトリさんたちにも、「いつもありがとう」の気持ちで、手を振って帰りました。
秋土用も終盤。靴だなに、重曹とハッカ油。
秋土用も、いよいよ明日まで。
明後日は、立冬。旧暦の月替わりです。
以前も書きましたが、土用期間中は、新しいことを始めるよりも、掃除、浄化、メンテナンスに向いた時期です。
なかなか毎日はできませんでしたが、どうせ年末の大掃除はするので、ちょっとでも年末をラクにすべく、できるときには日常プラスアルファの掃除をしました。
今日は、久々スカッと日射しがさしていたので、靴だなの掃除をしました。
といっても、毎日玄関のたたきを拭いているそのついでに、靴を玄関の外に出して風を通し、その間に棚を拭き、乾燥してからホワイトセージを焚いて、またしまう、それだけです。
その後の仕上げは、重曹とハッカ油。
小さな器に重曹をいれて、そこにハッカ油をたらしておくだけです。
玄関がさわやかになりました♪
土用は終わりますが、このペースで、できるときにプラスアルファ掃除、年末の大掃除まで継続したいと思います。
週末の作りおき。
今週も、夫が土日休みなので、週末の作りおきの日でした。
キャベツとアンチョビのスープ。
いつも朝のご飯を炊いたあと、すぐにルクルーゼを洗ってスープを作り始めるのですが、今日はアイディアが浮かばず、何のスープにするか迷いました。
なのでとりあえず、鍋にオリーブオイル、ベーコン、クミンシード、庭の乾燥ローズマリーを入れて、弱火で熱し、大き目のたまねぎをひと玉スライスして、海の塩をして、弱火のまま蓋をし、炒め煮に。
そのまま放置して、水分も出てもうくたくたになったので白ワインをいれてアルコールを飛ばして、でもまだ、何のスープにするか決まらなかったので、もっとしっかりめにタマネギを炒め煮して、もうオニオンスープにしようかと思っていた矢先、キャベツとアンチョビのスープにしようと思い立ちました。
それから湧き水とキャベツとアンチョビペーストを少しだけ加えて、また弱火でくつくつと。
最後に黒胡椒をひいて、キャベツとアンチョビのスープ、できました。
かわらそばのおだし、錦糸卵、ザワークラウト
明日明後日のどこかで、久々、瓦そばをしようと思っています。
なので、瓦そばのお出汁をとり、錦糸卵を作っておきました。
私、長年、錦糸卵がニガテなんです。
いつもぐちゃぐちゃになってしまう…。
でも最近改善されてきたのは、卵液に水溶き片栗粉を加えるようになってからです。
我が家ではいつも使っている葛粉を水溶きしていますが、同じような効果です。
薄焼き卵が強くなって、返しやすくなります。
これだけ準備しておけば、あとは直前でOKです。
それと、豆乳ヨーグルト+塩+クミンシードで、ザワークラウトも。
作っておけば、さっと付け合わせに出せます。
基本のプチパン修行、4回目。
そして今日は、また「基本のプチパン」修行の日、4回目です!
少しのイーストでゆっくり発酵パン?こんな方法があったんだ。おいしさ再発見!
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前回、クープが開かない!と記事に書いたところ、クリームパンナさんよりコメント頂いて、家庭用電気オーブンでクープを開かせるのって、とても難しいんだという事が分かりました!
なので、まずは、自分で今できることをいろいろ修行して、そのうち、熱伝導率がいいという銅板を使ったりしてみることにしました。
今日改善してみたのは、
- 水をいれる前に、粉の温度を上げる。
~季節もだんだん冬に向かうという事で、いつも冷蔵保存している粉を使っている関係で、温度が低すぎるとよくないと思い、水分をいれる前に、手でよく混ぜ、冷たくないふわっとした状態にしてから、水分を加えてみました。 - よく捏ねる
~前まで、本に載っている目安時間5分、というのを一番の基準にしていましたが、今回偶然時計を見忘れて、5分が分からなくなってしまいました。それを好機に、自分の触感で、固いところがなく、生地のまとまりがよくなるのを見極めるまで捏ねてみました。結果、5分ちょっとだったと思います。捏ねの要領がよくないと、5分では短すぎたりするのかもしれません。 - 発酵時間に余裕を持つ
~昨夜仕込んで、今日の日中いつでも焼けるような感じで、長めに発酵時間を見積もってみました。結果14時間ぐらいになり、ボウルいっぱい、とまではいかないものの、いつもよりよく一次発酵できました。 - クープを深めにしっかりいれる。
~前よりもしっかりと深くクープをいれ、もはやクープというか、そういう割れ目な造形?という感じにまでしてみました。こんな感じです。
- 霧を吹く
~銅板はありませんが、せめてと思って、オーブン自体にもパン自体にも、よく霧吹きをしてから焼いてみました。
あと、バリエーションということで、半分の生地に、庭の乾燥ローズマリーと白ゴマを混ぜ込んでみました。
結果、やっぱりかっこいいクープは開きませんでした…。
でも、今までよりもよく膨らみ、なんだかおいしそうです。
ローズマリーとゴマを混ぜ込んだ方は、やっぱり生地を下手にいじってしまっているので、ふくらみが小さく、違いがでました。
修行はまだまだ続く♪のです。
なかしましほさんの「全粒粉のブラウニー」「バニラとスライスアーモンドのビスコッティ」
せっかくオーブンをあたためるので、お菓子も焼いてみました。
もっちりシフォンさっくりクッキーどっしりケーキ オーガニックなレシピノート
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なんだかチョコなものが作りたくて、久々、この本から、なかしましほさんの「全粒粉のブラウニー」を焼いてみました。
レシピでは、ピーカンナッツを使っているのですが、すぐ手に入れられなかったので、プレーンのローストカシューナッツで代用しました。
なんとビターの板チョコ3枚!に加えてココアパウダーも使う、濃厚な生地。
でも、全粒粉で作るので、ホロっとおいしいのです。
隠し味にラムをいれました。
焼いているそばから、ビターチョコとラムの、天国の様な香り。
さすがにきび砂糖を減らして作りましたが、やめられない止まらない、危険なお菓子!
夫が資格試験の勉強の追い込みの時期なので、なんだか勉強してるとこういうのが食べたくなるような気がして、というのもあり、週末のおやつになると思います。
もうひとつ、この本から、久々、ビスコッティを作りました。
一番プレーンなレシピで、バニラビーンズとスライスアーモンドを使った、粉や卵の素朴なおいしさも味わえるビスコッティです。
一度焼いて粗熱をとってから切り、低温で乾燥焼きします。
朝からこれだけ作ると、洗いものが山のようになりました!
が、オーブンに入れて、スタートを押して、いったんほっとしてから、ときどき曇る空とにらめっこしながら洗濯ものも取り入れたりしつつ、 山のようだった洗いものをスッキリ片づけ終わると、ものすごーーーい達成感を味わえます。
今日はパンとお菓子作りに2、3時間かかると見込んでいたので、その間にコンロでは、沸騰しないように気をつけながら、塩と黒酒をもみこんだ骨付きの鶏とこの地域でとれた立派な大根を、塩とジャンボニンニクだけでやわらかく煮てみました。というか、放置してみました。
もちろん鶏はほろっと崩れそうにやわらかく、味付けはあとから黒酒と薄口しょうゆだけで、なんとも鶏のだしが大根にしみこんで、おいしくできました。
今夜はおいしく鶏と大根の煮物に大家さんのインゲンの茹でたのを添えて、そしてそして大家さんの春菊と自家製ツナで、サラダにしたいと思います。