お正月の白花豆とベーコンで、ガルビュール風濃厚スープの作り方。手作り15分、枕カバー。
お正月の白花豆とベーコンで、ガルビュール風濃厚スープの作り方。
一昨日の朝、ガルビュール風のスープを作りました。
ガルビュールとは、バスク地方などフランスの山間部の農村で食べられてきた、田舎のスープです。
農作業に出る前食べて、そのままストーブに乗せてコトコト煮込んで、昼帰ってきて食べて、また夜食べる。
そんな感じの、とてもあったまるスープです。
本来は、鴨のコンフィとかバイヨンヌ名産の生ハムの脂身とか使うんですが、さすがにそろえられないので、多めのバターと厚切りのベーコンをじっくり弱火でソテーすることで、コクを出しました。
そして本来は白インゲン豆(手亡豆、白あんの材料)を使うのですが、近くのスーパーになかったので、ちょうどお正月という事もあり、白い煮豆の白花豆を使って作りました。
白インゲン豆は、ずいぶん手に入りやすくなって、輸入食材屋さんに行けば、乾物も水煮も手に入ります。
ちょうど3年ほど前、フランスとスペインにまたがるバスク地方を旅したことがあります。
その時は残念ながらガルビュールを食べる事はできなかったのですが、私がバスクを知るきっかけになったのは、クウネルや長尾智子さんが紹介するバスクで、その中で印象的だったのが、ガルビュールです。
実際バスクを歩いて、市場や八百屋さんで見かけたもので印象に残っていたのは、深ネギです!
なんか、和風な食材なのかと勝手に思い込んでいましたが、バスクの市場には日本みたいにみずみずしい深ネギが積まれていました。
ガルビュールにも深ネギを入れると、とてもいい仕事をしてくれます。
今回は、冷蔵庫にあった大根(カブのかわり)、深ネギ、 キャベツの色の濃い固めの葉、それに白花豆、厚切りのベーコン、バター、オリーブオイル、ニンニクを使いました。
調味料は、コンソメやブイヨンなど、一切使わず、義妹ちゃんにインド土産にもらったピンクの岩塩と粒の黒胡椒だけ、それに少しのローズマリーとローリエを使いました。
この硫黄臭のする個性の強いピンクの岩塩が、たっぷりの旨みを発揮して、野菜とベーコンの旨みを最大限に引き出してくれます。
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そして忘れてはいけない、エスプレット。
バスク地方で作られる、辛くない唐辛子、エスプレットの粉を、仕上げにふりかけて食べるものなんです。
ちょっと前にギャバンが出してくれていたようですが、もう見当たらず、高価で、なかなか日本で手に入れるのが難しいものです。
今回は、一味かなにか、それか胡椒などで代用します。
最初の写真から(量がすくなかったので、下茹でした豆と水をちょっと足しましたが)さらに1時間煮込んだ後、こんなにクタっと煮込まれてくれました。
白濁のスープはまるで、とんこつスープみたいに濃厚!
岩塩と胡椒しか入っていないのが信じられないぐらい、とにかくおいしいです!!!
深ネギやキャベツがそれぞれの役目を果たし、大根はやさしくとろけ、何よりベーコン!!!
弱火でじっくりソテーすることで、スーパーで売ってるベーコンが、ふわっとやわらかくなり、さらに煮込むと、まるで角煮のようにほろっとほぐれてしまいます。
愛用のル・クルーゼはフランスの鍋ですが、厚くて重い鋳鉄がおいしさをじっくり閉じ込めながら引き出してくれて、やっぱりぴったり合う料理のようで、鋳物鍋の良さをいかんなく発揮してくれました。
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今年もいろんなスープを作りましたが、最後のこのガルビュール風スープ、堂々とディナーでメインを張れるような、ごちそうスープになりました。
お歳暮でちょっといいハムやベーコンをもらったり、お正月の煮豆に、と、白いお豆があったり、冬野菜も豊富で、この時期、とても作りやすいスープなので、とってもおすすめです!
おせちに飽きたら、バゲットとワインを用意して、気分をかえるのもいいですね。
<お正月の白花豆とベーコンで、ガルビュール風濃厚スープの作り方。>
- 乾物の豆は一晩水につけておき、(アクが気になる場合は一度茹でこぼしてから)圧力鍋で5分加圧し、下茹でする。
水煮の場合はそのまま。ただ、豆の茹で汁がとてもいい味をだしてくれるので、できれば乾物を下茹でして、茹でこぼしは1回ほどにして、茹で汁ごと使う方がおいしいと思います。 - ル・クルーゼやストウブなど、鋳物の厚手の鍋に、多めのバター、オリーブオイル、ニンニク、ローズマリーを入れ、弱火で熱する。
- 香りがでてきたら、厚切りのベーコンを並べ、弱火のままじっくりソテーする。
- ベーコンから脂が出てきたら、みじん切りのタマネギを加え、岩塩をふり、蓋をして弱火で蒸し煮にする。
- ときどき混ぜながら焦げないようにタマネギに少し色がつくまで蒸し煮にする。
- 角切りにした大根(カブ)、キャベツの色の濃い固めの葉、1~2センチぐらいで輪切りにした深ネギを加え、また岩塩をふり、ひと混ぜして、蓋をして弱火のまま蒸し煮にする。
(ここでできるだけ長く蒸し煮にして、野菜の水分を引き出し、なべ底にスープがたまるほど、おいしくなる) - 水煮にした豆を、茹で汁ごと加え、汁がすくなければ水を少し足し、粒の黒胡椒、ローリエとローズマリーを加え、蓋をして弱火でじっくり煮込む。(1時間以上)
- あれば、バスクのエスプレット(辛くないバスク産の唐辛子粉)、なければ一味やお好みのハーブ、胡椒などを引いて、食べる。
今朝の朝食で、おいしく頂きました♪
明日も頂きます。
手作り15分、枕カバー。
新年を迎えるにあたって、タオルやシーツなど新調しますが、去年から枕カバーは自分で作っています。
といっても、綿の布を買ってきて、口を三つ折りにし、あとは輪を使って、L字に袋にするだけ。布の幅そのままを使っているので、端の処理も少なく、細いボーダーなので、線すら引かずに作れます。
そんなに複雑なものは作れない私にもカンタンな、ミシンでまっすぐ縫うだけ、15分です。
我が家は毎日枕カバーを洗っているので、洗い替えの2人分、4枚作りました。
ちょうど夫が忘年会だった夜に仕上がりました。