島ミカンの皮で、手作り「陳皮(チンピ)」、すばらしい香り!久々、手作り幸せコロッケ。
島ミカンの皮で、手作り「陳皮(チンピ)」、すばらしい香り!
昨日まで3日連続、お布団がふわーっとふくらむような、カラっとした日が続きました。
その間にどうしてもやっておきたかったことがあります。
陳皮(チンピ)作りです!
成分としてヘスペリジン[1]、ルチン[2]などフラボン配糖体が挙げられる。血圧降下作用もあり、漢方では芳香性健胃、鎮咳薬として、食欲不振、嘔吐、疼痛などに対して用いられる。外皮を陰干しして乾燥させ、1年以上たったものが生薬として利用される。
また古くなったもの、陳旧なものがよいということから陳皮と呼ばれ、未成熟の青い皮を干したものは青皮と呼ばれる。(陳皮 - Wikipediaより)
普通のミカンの皮を(正式には一年以上)干して乾燥させたものは、陳皮(チンピ)と呼ばれる、漢方薬の材料になります。
ただのみかんの皮とはいえ、干して使うと体をあたためたり、健胃や咳を鎮めるなどの薬効があるんだそう。
それだけではなく、食材としても香りがとてもよくて、おうどんや汁ものに薬味として入れてもいいし、サラダのドレッシングの上からふりかけてもさわやかな香りがします。お菓子作りにも。
夫の亡くなったおばあちゃんが住んでいた、古い小さな家に島ミカンの木があります。
島ミカンの実はピンポン玉ほどで小粒なのですが、驚くほど濃厚な甘みや強い香りがあり、今でも毎年鈴なりに実をつけてくれます。
もちろん無農薬で作っているので、香りの強い島ミカンの無農薬の皮が手に入るのは本当にラッキーなこと!
これまでも、おいしく実を食べながら、刻んだりして使ってきました。(↓)
でも今年はどうしても、粉末状にしてみたくて、食べてはこのネットにポイ、食べてはポイ、して、外につるしてよく乾燥させてみました。
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昨日、ネットを開けて干した皮を手に取ってみたら、もう皮、というよりは、殻。
この3日間の晴天でパキっと折れる感じに仕上がっていました。
いい感じ!
なので昨日の夕方思い切って、ミルにかけてみました!
葉やヘタを取り除きながら皮を手で小さくちぎり、ミルに入れて細かく粉砕していきました。
以前から、イワタニのミルサーが欲しいと思いながら、7~8年前にもらったこのミルを使い続けています。
少しずつしか粉砕できませんが、お茶やハーブ類、本葛粉、お菓子作りのナッツなどの材料などの粉砕に、便利です。
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無農薬なので、皮には傷もよごれもあり、果たしてどんな仕上がりになるかなと思っていたのですが、びっくりするほどきれいなオレンジ色の粉に仕上がりました!!!
試しにちょっとだけ口に入れてみると、
!!!!!!
挽きたての野性味あふれる、スパイシーな風味です!
陰陽の「陽」をそのまま粉にしたような、パーっと明るくなる香り。
油断して一度に口に入れてしまうと、ぴりぴりと舌に残るほどの刺激。
実は、その亡くなったおばあちゃんの家に、私と夫は一昨年まで住まわせて頂いていました。
濡れ縁の先にあるちいさな庭には、いつでも島ミカンの木があって。
五月頃、はっとするほどの緑色の新芽の後で、小さな小さなつぼみがいつの間にかほころんで、白いかわいい花がいっぱい咲いたと思ったら、ビービー弾ほどの小さく固い青い実ができていて、それが梅雨の雨、真夏の日射し、朝陽から夕陽、真っ暗な夜、毎日毎日を、じっくりじっくり繰り返し、秋口には小さかった実が少しずつ大きくなり、目立ってきて、冬になるとそれが色づいてきて、木全体が黄色に見えるほど鈴なりになって、驚くほどの甘みをたたえて、収穫した後、またお礼肥をやって、マシン油でカイガラムシを退治して、また春を迎えて。
その1年という長い長い時間を何回も一緒に過ごし、その結実がまさにこの小さな実、そこに作りだされたさわやかな芳香やうっとりするような甘さだ、ということを肌身に感じてきました。
なので、その島ミカンの皮で作った陳皮を、その思いとともに味わうと、そのスパイシーさ、野性味がよく理解できるし、その風味の向こうに、あの庭と空と太陽と雨が、濃縮されて見えるようです。
きれいな色。すばらしい香り。
自然はなんでどうやってこんなにすばらしいものを作りだしてしまうんだろう?
なんだか気持ちが明るくなり、元気が出てくるような。
これはいい薬味になりそうです!
一度ミルしてから、まだあらびきな部分があったので、もう一度時間をおいてミルにかけてより細かくし、小さな瓶に移し替えて冷蔵庫へ。残りはカビたり風味が飛ばないように、ジップロックに入れて冷凍保存することにしました。
とうとう、念願かないました。
たくさんあるので、チンピ入りの紅茶にもしてみたいなと思います。
自然に、感謝です。
久々、手作り幸せコロッケ。
夫の怪我のため、送迎など忙しく、なかなか手をかけた料理ができずに精一杯な日々です。
昨日は思い立って、朝のうちに、久々にじゃがいもとひき肉からコロッケを作りました。
午前までに衣までつけておいて、直前は揚げるだけにしておいたので、意外と慌てることなくできました。
食卓に並べて、夫の「コロッケだー!」という声に、最近本当に思う存分の料理ができてなかったな、と再確認。
作りたいもの、食べたいものを、いちから自分の手で作り、家族で食べるということは、本当に幸せな事だと思います。
手作りなので衣もカリっと薄めで、圧力で蒸した時点でほっくりと粘りがあるいいじゃがいもだったものを粗くつぶしてあって、しっかり目に味をつけた合いびき肉には黒胡椒がピリっと効いていて、菜種油で揚げている間、幸せな香りがして。
我が家の菜種油の記事は、こちらから(↓)
何も特別ではない、ただのコロッケですが、しみじみ幸せを感じて、頂きました。
付け合わせは、もはや夫の好物で、週に2回は作る、豆乳ヨーグルトで作るザワークラウトです。
これを出すと夫はいつも、何をおいてもまず先にザワークラウトをかきこみます。
本場のキャベツのみで酸味の強いザワークラウトもおいしいと思いますが、大豆から作る豆乳やその植物性乳酸菌が入っているからなのか、豆乳ヨーグルトで作るザワークラウトは、ご飯にも合うし、夫も「疲れが取れる味だ」ということで、大好きなようです。
冬でも、あたたかいところに置いておけば、1日でできます。
豆乳ヨーグルトで作る自家製ザワークラウトの作り方は、こちらから(↓)
我が家流コロッケの作り方は、こちらから(↓)
最近、とんかつソースは、コレにはまっています。(↓)
食品添加物を出来る限り使っていないのに、値段も特別高くなくて、何より味がおいしいブルドッグのこのソース、リピートしています。
我が家のメインの圧力鍋は、結婚した頃、料理上手の夫の母がプレゼントしてくれたフィスラーです。
コロッケに角煮に豆類に大根の下茹でに煮物にと、頻繁に活躍してもらってもうすぐ10年になりますが、まだパッキンすら替えたことがないほど、丈夫です!
我が家のにはスキレットはついていませんが、中かごと三脚は、コロッケのじゃがいもを「圧力で蒸す」ことができるので、もう必須です。
レシピブックも、最初のうちコツがつかめず、何分加圧するのか、自然放置なのか急冷なのか、そういった基本を知るのに、とても助かりました。
良いセットだと思います。
今夜は、コウケンテツさんのレシピの鶏モモとキャベツの蒸し煮と、昨日コロッケのときに余分に蒸しておいたじゃがいもで、ポテトサラダにします。
鶏モモとキャベツの蒸し煮の記事は、こちらから(↓)
鶏とキャベツの蒸し煮のレシピが載っている本は、こちら(↓)
コウケンテツの鍋、汁もの、煮込み―うまいおかずレシピ50 (別冊すてきな奥さん)
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どちらも直前にさっとできるので、今日も迎えに行って帰ってきてから、慌てずにできそうです。