季節の郷土菓子、餅米と灰の汁で作る、あくまき。春たけのこで、お手軽タイカレー。LAMY2000L401の替え芯に、ジェットストリーム。2016年、春土用。間日(まび)。
季節の郷土菓子、餅米と灰の汁で作る、あくまき。
九州南部のこの季節には、田舎で「あくまき」を作った、とか、もらった、とかいう話をよく聞きます。
あくまき、とは、かまどの灰を入れた水の上澄み液に浸けたもち米を、竹の皮に包み、さらにその灰汁を使って茹でたお菓子です。
定番では、きなこや黒糖の粉をつけて食べます。
保存技術の無かった時代に、アルカリ性の灰の力を利用して保存技術を高めたようですが、その独特の風味は保存技術の発達した今でも、季節の味として味わわれています。
先日、また、隣の漁師町のおじいさんがやっている伝説の大福屋さんに行ってきました。
伝説の大福屋さんについては、こちらから(↓)
そのときに、いつもの大福のショーケースの隣の木箱の中、このあくまきが、まだ湯気を立てていました!!!
「できたてだよ」と、いつになくドヤ顔のおじいさん。
ほかほかのあくまき、手にとるとまだやわらかく、持ち帰る間に、ビニル袋の中で汗をかいていました。
もちろん冷めてから食べるのですが、作りたてなだけにおいしそう!と思い、買ってきました。
竹の皮に包んでいても、縛る紐はビニール紐で作ってしまうところも多いのですが、おじいさんのあくまきは、紐の部分も裂いた竹の皮。
さすがです!
昨日、夫とおやつに頂きました。
やっぱり我が家では、きな粉と黒糖粉。
黒糖とアクのと、まろやかな甘さとコクと独特な風味。
季節のパワーがぐんと腹の底から元気をくれます。
独特の風味は、初めて食べる人には好き嫌いがあるかもしれませんが、小さいころからこの季節に食べている私には、たまらない風味です。
モッツァレラチーズのように伸びる大福を作るおじいさんのあくまきは、さすがにもちもちプルプルで、これまで食べたあくまきの中でも、かなりのクオリティでした!!!
あくまきと言っても、作り手によって上手下手があるらしく、私は目の前で作るところは見たことないのですが、灰汁をうまくとることや浸ける時間などによって、固くなったり、中心に芯が残ったり、そんなにプルプルにならないこともあるそうです。
達人のあくまきを食べられて、今年はとても幸せです。
同じく灰の汁のアルカリを利用したのが、このブログで頻出の、なんでもおいしくしてくれる料理酒、「黒酒」。
通常、酒は発酵を止めて保存を長くするために、火入れをします。
そこで当然酵素は死んでしまうのですが、この「黒酒」、あくまきと同じ灰の汁のアルカリを利用することで、火入れをせずに保存することを可能にしているのです。
つまり、保存が効くのに、酵素が生きたまま。
酵素が生きていると、肉や魚のくさみを取ったりやわらかくしたり、旨みをたくさん作りだしたり、普通の料理酒にないすばらしい効果を発揮してくれます。
本来廃棄物であるかまどの灰をこんな風に利用するのは、温暖な気候から生まれた知恵なのかもしれません。
おじいさんの大福屋さんであくまきを買って来た日は、あくまきを週末にとっておこうと思って、お団子を食べました。
よもぎの香りがとても豊かな、「かからん団子」というお団子。
サルトリイバラなどの葉でつつんだ、昔ながらのお団子です。
一個60円。これもよもぎの香りが本当に豊かで、おいしかった!!!
やっぱりおじいさんは、漁師町の山にたくさん生えているよもぎを、自分で炊いていらっしゃるに違いないと思うのです。
次の機会があればまた、大福を買ってきたいと思います。
春たけのこで、お手軽タイカレー。
今週少しずつ食べてきた、たけのこ。
週末は気分を変えて、タイカレーにしました。
といっても、ロイタイのパック入りのグリーンカレースープを使った、簡単タイカレー。
ソテーした鶏モモ肉、炒めたナスと裂いたエリンギに、ロイタイのパックを加え、たけのこを入れて、ちょっと煮るだけ。
たっぷり炊いた香り米(ジャスミンライス)に、目玉焼きを乗せて、パクチーも添えました。
庭のバジルが出来る頃には、生のバジルの葉も使えそうです。
昨日はちょっと辛みを弱めたくて、家にあったココナッツクリームの缶を少し加えたら、思いのほか香りがよくなりました。
最近、ロイタイのパックに、マッサマンもあるようです!
辛みより甘みや旨みが引き立っていると言われる、マッサマン。
次回試してみたいです。
LAMY2000L401の替え芯に、ジェットストリーム。
3~4年愛用している、スリムな4色ボールペン、ラミー2000の、L401。
ラミーL401については、こちらから(↓)
本体はスリムなのに4色で、プラスチックで書き良いペンは日本にたくさんありますが、これ1本だけ!と愛用するには、このラミー、重厚感があって、とてもすばらしいペンです。
でも、外国製のインクって、得てして太すぎたりかすれたり、やっぱり日本クオリティのペンに慣れ、日本サイズの文字を書いていると、ちょっと物足りないことが。
それで以前まで、替え芯として使える、ということで、ゼブラのインクを入れて使っていました。
油性の昔ながらの心地いい書き味です。
でも最近、どうやらあのスラスラ書きやすいジェットストリームの替え芯が、このラミー2000に使えるということを知り、芯だけ交換してみました。
今回は下の方の細めの0.5mmの方にしてみました。(↓)
なるほど、スラスラと、今までかけていた筆圧がいらないので、まだ書くたびにちょっとびっくりします。
スラスラ感は、もしかしたら0.7mmの太めのほうが感じられるかも知れませんが、今回は0.5mm、気に行っています。
お気に入りで、ちょっと重厚感のある一本のペンをインクを替えながら愛用すると、無くさないし、ペンって、何本もじゃらじゃらするほど要らない、ということが分かり、持ちものや引き出しをすっきりさせることができます。
2016年、春土用。間日(まび)。
昨日、春土用にはいりました。
2016年は、4月16日(土)から5月4日(木)までが春の土用です。
土用は、春夏秋冬にあって、それぞれの季節の変わり目、春土用なら「立夏」の前の日まで2週間ちょっとの、体調や家まわりなど、新しく始めるよりは、主にメンテナンスや掃除をするのに向いている期間です。
特に春土用は、梅雨に入る前に衣替えをして冬物を虫干ししたりするのにいい季節ですね。
土用期間中は、土の気が強すぎるということで、一般に、土いじりや土を掘り返すことを避けるものなんだそう。
なので、第一期の植え付けや植え替えは、15日までを目安に進めてきました。
でも、種を植えて芽が出るのを待っているものもあるし、なかなかそうもいかない、ということで、土用の間日(まび)というものが設けられていて、そこで作業をするように、とされているんだそうです。
2016年の春土用間日は、
4月(17、18、21、29、30日)
5月(3日)
なんだそうです。
ゴールデンウィークにガーデニングを考えている場合は、暦に従うなら、4月29日か30日、もしくは5月3日か、土用明けの5月5日以降、ということになります。
ということで、今日明日は、土用間日。
昨夜の雨を受けて、いつもの水やりとは違う、自然からたくさんの栄養をもらった様子の庭の植物たち。
朝は元気よく太陽に葉を広げていました。
庭で何かすることがあれば、明日までに、と考えています。
一年を通して、季節の変わり目に毎回メンテ期間があるというのは、とてもいいことだと思います。
暦を楽しく利用しながら、ゴールデンウィークを気持ちよく迎えられるように、冬から夏へ、家や体を整えていきたいと思います。