kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

四谷、ポルトガル料理「マヌエル」で、バカリャウ。魔法の服屋さん、アマルフィ。

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四谷、ポルトガル料理「マヌエル」で、バカリャウ。

東京・千葉への旅行日記、2日目。

 0日目、夜に羽田に到着。(↓)

1日目、新宿ベルクでブランチ。(↓)

1日目、六本木イスクラ薬局で漢方相談。(↓)

1日目。銀座で伊東屋などブラブラ。(↓)

 

2日目の朝は、ホテルでのんびり、買ってきたメゾンカイザーのパンなど食べつつ。
唯一の約束がある日。
ずっとネット上で仲良くさせていただいている、多方面で活躍されているフォトグラファーのさとうみゆきさん(Click!→)と、Nさんと3人で、四谷の改札で待ち合わせしました。

まずは、四谷のポルトガル料理屋さん「マヌエル」で、ランチ。

www.pj-partners.com

久々(しかも突然)上京の私のために都合をつけてくださり、レストランも予約してくださっていたのです。

B1Fの広い空間、結構な席数のきちんとしたレストラン。
私たちがオーダーを済ませると、次々とお客さんが入ってきました。

前菜の小ナスのかわいいこと!
ひよこ豆にミントの葉を添えたサラダが、とってもおいしかった!

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今回、私が「ポルトガル料理が食べたい!」と言ったわけでは全然なくて、このお店に決まったのは偶然だったわけですが、実は私、ここのところずっとポルトガルに興味があったのです。

 

そういえば去年の春、街の公園でしばし歓談したバックパッカーのおじさんは、ポルトガルの港町からやってきた人だったり。

古本で買った、菊池亜希子さんの雑誌『菊池亜希子ムック マッシュ vol.3 (SHOGAKUKAN SELECT MOOK)』は、ポルトガル旅行の特集。

菊池亜希子ムック マッシュ vol.3 (SHOGAKUKAN SELECT MOOK)

菊池亜希子ムック マッシュ vol.3 (SHOGAKUKAN SELECT MOOK)

 

 しかも、菊池さんがポルトガルを選んだ理由は、「圧倒的に情報が少なく、他のヨーロッパの国に比べて行ったことがある人が少なそうだったから」。
その割に蓋を開けてみれば、人見知りで人懐こい国民性や、魚介がおいしい料理、美しい「アズレージョ」と呼ばれるタイル、郷愁そそるファド、日本の鎖国時代にも交流があったため日本に息づいている文化(テンプラ、ボタン、ジョウロ)など、かなり親しみを持てる旅先だったよう。

今読み直していると、マカオ発で人気のエッグタルトも、実はマカオを治めていたポルトガルこそが発祥だったのですね!

日本に住んでいて、あぁ行ってみたい、と思うような、古い美しさが残るヨーロッパのちょっと外れの港町の良さをたくさん持っている国のようです。
ポルトガルで「バカリャウ」と呼ばれている干し塩鱈は、塩抜きをして、どの家庭でも食べられているような、国民食だそうです。


 

2012年に、夫とふたり、ポルトガルのお隣、スペインに旅行した時、海沿いのバスク地方、サンセバスチャンという町を訪れました。
バスク地方でも干し塩鱈はとてもなじみ深い食材で、街角に塩鱈専門店があるぐらい。
日本でいえば、鰹節だとか乾物の専門店みたいな?

グルメだと言われている数々のバスク料理の中でも「ピルピル」と呼ばれる、平たい土鍋で、塩だらのゼラチン質とおいしいオリーブオイルを揺すりながらじっくり煮て乳化させた伝統料理は、「ピルピルコンテスト」が行われるぐらい、バスクの代表料理。

 バスク料理やピルピルについては、こちらの本から(↓)

わたしとバスク (クウネルの本)

わたしとバスク (クウネルの本)

 

このピルピルだって、うまみたっぷりでゼラチン質が豊富な塩だら(スペインではバカラオ)でないと、出来ない料理なんだそうです。

そんなこんなで、ポルトガルや、スペイン・ポルトガルにまたがって食べられている塩だらに、興味心身だった私。
四谷のレストランのメニューに、「バカリャウ(干し鱈)のランチ」を見つけた時は、胸が躍りました!

 

さとうみゆきさんとNさんも、私の歓喜のしようにびっくりしつつ、語る熱量に巻き込まれるように、同じバカリャウのランチをオーダー。

期待度大で運ばれてきたバカリャウとマッシュポテトのクリームグラタン。
ひと口含むと、わぁ~やさしい~~。
塩鱈というだけに塩が残っているかと思いきや、しっかり塩抜きしてあって旨みだけが残り、じゃがいものとろ~りと一緒に包まれて、ポルトガルのお母さんのほほ笑む姿が目に浮かぶようなお味でした。

つけあわせのパンで残ったグラタンをすくいながら、
「私、この子とずっとたわむれていたい…」
と名言を残したのは、さとうみゆきさんです。笑。

 

大西洋に面した西側の海沿いのヨーロッパの家庭で、お母さんもおばあちゃんも、そのまたおばあちゃんも、ずっと料理してきた塩鱈。
その地域の積み重なった愛情が感じられるような食材に、とても興味があります。

そして、スペイン旅行の時、バスク地方に着いた時お腹をくだしていて、本場のバカリャウが食べられなかった私は、ピルピルよ、またいつか、と心に決めているのです。笑。

 

「マヌエル」は、ファドの生演奏もあるお店なんだそう。
思いがけずポルトガルに触れられる、うれしいランチとなりました。

tabelog.com

 

 

魔法の服屋さん、アマルフィ

さとうみゆきさんとNさん、後から合流したCさんと4人で、その近くのお洋服屋さんへ。
なんだか魔法の服屋さんだ、と聞いていたのです。

www.amarphie.com

私は日頃、主にジーンズスタイル。
スカートはおろか、ワンピースなんて、結婚式にでも呼ばれない限り着ない感じで、そんなの着たら、とたんに落ち着きがなくなっちゃうような。笑。
でも、そんな人でも、アマルフィで洋服を試着すると、どんどんステキな新しい自分になれちゃうという…。

しかも、プロのフォトグラファーであり、撮る人の魅力をどんどん引き出しご縁をつないでしまう、というさとうみゆきさん(Click!→)がカメラ持参で来ていらして、NさんもCさんも、上京した私に、これが似合いそう、いや、これ着てみて、と、スタイリスト役まで。

あれよあれよという間に10着ほど、日頃ぜったい着ないようなワンピースを試着。

どれも一点もので、着物をほどいてリメイクして一番きれいな柄の出方を計算したワンピースや、素材感によってシルエットを変えたものなど、普通の店で売っているワンピースとは明らかに違ったパワフルなお洋服ばかりでした。
しかも、どれも着心地がいい。
すっきりとしたシルエットなのに、体をどこも締めつけず、ラク
とてもいい仕立です。

着ては、撮影。
着ては、また撮影。
プロのフォトグラファーさんに、「こっちに視線ください」とか「いいね!いいですーそのまま…」とか、レンズ越しに声をかけられ、まるでモデル体験?!
こんな体験、結婚式の時、花嫁としての撮影以来でした。

Cさんの2歳の息子くんも一緒に、楽しい時間。
「かわいい?」と聞くと、「かわい~い~」と返してくれる、何とも癒し系男子。
撮影中に動き回る息子くんの方にふと目をやると、必ずさとうみゆきさんから、「その目線、いい!そのまま…」と言われる、というオチ。笑。

全員が楽しい気持ちでワイワイと、私に洋服をあれこれ選び、私を撮影し、私は撮られ、その時間を重ねていくうちに、最初選んだ地味目のワンピースとは違う、明るい色のドレッシーなものが、なんか似合ってきてしまうのでした。

結局ワンピースは購入しなかったのですが、オーナーのキアラさんは、キアラさんの視点で私に似合うものを選んでくれたりしつつ、その試着体験(しかも撮影つき!)を、いやな顔一つせずゆっくりとさせてくださり、一点物のその洋服を身にまとうことで、ひとりひとりが、元の自分よりぐぐっとパワーアップしてステキになってしまうそのこと自体を、心から喜び、楽しみ、ご自身のお店のお洋服に、そういう意味でもゆるぎない自信をもっていらっしゃるような方です。

 

思えば、さとうみゆきさんも、お写歩フォトやタッピングなど、クライアントひとりひとりが潜在的に持っている美しさやすばらしさを引き出し、さらに縁をつなげていきたい、と、いつも精力的に活動されている方。
ご一緒したNさんもCさんも、その視点をもって、楽しく私と時間を過ごしてくださいました。
私がこの日包まれた、この純粋な楽しさとあたたかさの輪が、この日お会いしたすべての方やアマルフィというお洋服屋さんに、共通して流れている魔法、だったのかもしれません。

その後すぐに、さとうみゆきさんが、アマルフィで撮影した私のファッションショー写真をLINEで送ってくださいました。
それを見て、びっくり。
プロの、いや、さとうみゆきさんの、被写体から引きだす力がすごすぎる!!!
二度見してしまうような様々な表情で輝く私が、たくさん写っているのでした。
夫もこれにはびっくり。
写真を見ながら、私、日頃からもっとおしゃれしていいのかも?!なんでしてこなかったんだろう?!と思った時には、すでに、新しい自分にワープさせられているのでしょう。マジック!

 

古いけどきれいな柄の着物など、アマルフィで、ワンピースに仕立て直してもらったりできるそうです。
私も、祖母から譲り受けた着物や帯があります。
着物もいつか着られるようになりたい、とも思っていますが、きれいな柄のものを選んで、アマルフィでお洋服に仕立ててもらうのもいいなと思います。

また、店内には、日本神話を油絵で描き続けるフランス人画家、マークエステルさんの大きな絵画も飾ってあります。

marcestel.jp

花の絵なのですが、見ているだけでうっとりし、自分の中の細胞が潤い、ウキウキと反応していくような、とても力のある絵でした。

 

田舎に住んでいても、多分、都会に住んでいても、何かのご縁がないとたどり着けない場所って、この世の中にはきっとたくさんあるんだろなと思います。
だから、世界は面白いし、人生っておもしろいな、と思います。

 

ご縁を結んでいきたい方、写真を撮ってもらいたい方、さとうみゆきさんのお写歩フォトセッションやタッピングセッションをお勧めします。(Click!→)

また、今回のランチでお会いするはずだったのに、わずかに日程が合わなかった、さとうみゆきさんやアマルフィとのご縁を結んでくださった、オーストラリアと日本を行き来するパワフルウーマン、オークリーヒロコさん(Click!→)にも、心から感謝しています。

 

旅日記、次回は、2日目の夜、四谷から千葉に移動して、学生時代夫がお世話になった、ワンアンドオンリーな定食屋さんの話です。