kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

岩城(いわぎ)のグリーンレモン。あたらしもみじ。 ジェノヴェーゼのパスタとレモン炭酸水。なかしましほさんの、レモンのしゅわっとシフォン。とれたてパクチーで、カオマンガイ。高橋雅子さんの「こねない」パンと、ポタージュ。【読書記録】川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』

岩城(いわぎ)のグリーンレモン

岩城(いわぎ)のグリーンレモン。あたらしもみじ。

※今日は、【お野菜高騰でおいしく節約】の記事は、お休みです。

先週は、夫の妹ちゃんから、旅行で行った広島のお土産をもらいました。
立派な広島のグリーンレモン!
そして、おしゃれなもみじまんじゅう。

グリーンレモンは、岩城(いわぎ)というところのものらしく、季節によって様々なレモンや柑橘がとれるようです。
低農薬ということですが、なんて鮮やかな色!ずっしりとした質感!とてもきれいで立派!

もみじまんじゅうも、おしゃれになったのですねー!

あたらしもみ

 こちらは、塩ショコラというお味で、和菓子というよりは、紅茶のよく合うとってもおいしいソフトなワッフルみたいな感覚でした。
フォートナムアンドメイソンのロイヤルブレンドも、「はちみつのような」と称されるほのかに甘い香りや深い色、コクのある風味で、いろんなおいしいものとよく合います!

フォートナム&メイソン ロイヤルブレンド リーフ 1缶(250g)

フォートナム&メイソン ロイヤルブレンド リーフ 1缶(250g)

 

 

今週末は、 このグリーンレモン1個が、さまざまなものをおいしくフレッシュにしてくれて、雨の鬱陶しさを忘れさせてくれました。

 

 

 ジェノヴェーゼのパスタとレモン炭酸水。 

ジェノヴェーゼのパスタと、ゲロルシュタイナー。

まずは、パスタと、シンプルにレモンを絞った炭酸水。


我が家ではいつもパスタのときは、源泉から炭酸入りで湧きだしているドイツの天然炭酸入りミネラルウォーター、ゲロルシュタイナーを合わせます。

ポッカサッポロ GEROLSTEINER(ゲロルシュタイナー) 500ml×24本 [正規輸入品]

ポッカサッポロ GEROLSTEINER(ゲロルシュタイナー) 500ml×24本 [正規輸入品]

 

硬水なので、日本の水と違って、ちょっとミネラル風味があります。 
水なので基本的に味はないのですが、どこかほのかにほろ苦いような複雑な味。
それと強めの炭酸が、我が家ではお酒の代役をしてくれることもあります。
特にパスタにはほんとによく合うので、いつも冷蔵庫に欠かさず常備しています。

今回はそれに、生のグリーンレモンを絞って飲んでみました。

グリーンレモンのさわやかな色は、ジェノヴェーゼソースの緑とも映えて、しぼった瞬間にぱっと空気が華やぐほどさわやかで、おいしい!!!

庭のバジルは、もう夏も終わったし、と、とっくの昔に片づけるつもりでいましたが、大きく刈りこんで、黄色くなっていない葉だけを選んでペスト・ジェノヴェーゼにした後、秋になってから出てきた新芽が元気に育っています。

ジェノヴェーゼのパスタは、リングイネと呼ばれる、平たいもちっとした麺を使うものなんだそうです。

 確かに濃厚なソースがよく絡んで、他にあまり具を入れない分、食べごたえがあります。

夫に、たっぷりのパルミジャーノを削ってもらって、頂きました。

それに添えるのは、生レモンを絞ったゲロルシュタイナー
鼻に抜ける香り、すっきりとした酸味。
爽快です!
何気にビタミンまで補強だし、ただの休日のパスタが、いつもよりちょっと幸せに感じました。 

 

 

 なかしましほさんの、レモンのしゅわっとシフォン。

いわぎレモンの皮

安心なレモンといえば、なんといっても、皮が使える!
ということで、皮をおろし、果汁を搾って、せっかくなので、レモンのシフォンケーキも作ることにしました!

まいにち食べたい“ごはんのような”シフォンケーキの本

まいにち食べたい“ごはんのような”シフォンケーキの本

 

なかしましほさんのシフォンの本に載っている、「レモンのしゅわっとシフォン」です。

今回も、近所で買ってきた産みたての有精卵はもこもこと膨らみ、ふわふわのシフォンケーキが焼き上がりました。
冷ましているのは、いつもの、結婚一周年記念に頂いたワインボトルです。

なかしましほさんの、しゅわっとレモンシフォン

いつもは、何かとハンドミキサーがうるさかったり、洗いものが増えたりするので、休日前にお菓子は焼いておきます。
でも、今回は、レモンを見て突然思い立ったので、夕食のパスタを作りながら片手間にシフォンを焼いてみました。
まず白身だけを冷凍庫にいれておけば、とか、このタイミングでオーブンをあたためておけば、とか、コツさえつかんでいれば、メレンゲは1~2分で立つし、ジェノヴェーゼのパスタもどちらも無事に完成しました。

粗熱がとれたら型から外し、冷蔵庫で冷やしてから、翌日のお昼前、夫が淹れてくれたコーヒーと一緒に、頂きました。 

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土用入り前に作ったティーマット(↓) 、やっぱり色の取り合わせもサイズもちょうどよく、いい感じです。

 

なかしましほさんの命名通り、レモンの酸性がそうさせるのか、「しゅわっと」シフォンに焼き上がりました♪
「しゅわっと」シフォンは、冷やすとまたしゅわっと感が生きて、おいしいです。
けしの実がプチプチして、さわやかな甘さでした。

マスコット ポピーシード ブルー 35g

マスコット ポピーシード ブルー 35g

 

レモンをお菓子に使ったときの甘酸っぱさは、何にしてもたまらないですね! 

偶然、頂き物の、チョコレートの様な濃厚な風味のあるコーヒー豆だったので、さわやかなレモンシフォンと良いバランスで、あいにくの雨の午後でしたが、おしゃべりがはずむような、なんだか楽しい気分になりました。

グリーンレモン、ケーキにも、皮ごと大活躍してくれました。

 

 

とれたてパクチーで、カオマンガイ

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日曜の夜は、庭のパクチーをたっぷり乗せて、カオマンガイに。
休日の夜は、いつもの家のご飯とはちょっと違う雰囲気のものを作って、気分を変えて楽しむようにしています。

我が家流カオマンガイの作り方は、こちらから(↓)

この間安売りしていた鶏モモ肉の大きなパックを、平日のおかず用、お弁当用、そしてこのカオマンガイ用に小分けして、塩と黒酒をなじませて、冷凍しておきました。

鶏肉に黒酒と塩をなじませて一晩ほど置くと、生きている酵素の力で、驚くほどプリプリにやわらかくなります。牛肉や豚肉は、塩をせずに黒酒だけをまぶしておくほうがやわらかくなります(↓)

灰持酒 黒酒 雑酒1 200ml

灰持酒 黒酒 雑酒1 200ml

 

いつもどおり、ルクルーゼでタイのジャスミンライスと鶏モモ肉を鶏ガラスープで一緒に炊きました。
以前、サラダかなにかにするために、鶏ムネ肉を茹でた時の茹で汁を冷凍してとっておいたものを、鶏ガラスープのかわりにしましたが、じゅうぶんに濃厚で、おいしい!!!

最近、ジャスミンライスルクルーゼで炊く時のコツがつかめました。

  • お米と水は同量で、最初にムラなく混ぜる。 
  • 沸くまでの火加減は、強火でなく中火
  • 仕上げの強火は、普通のお米だと10秒だけど、ジャスミンライスの香りを逃がさないために、3~4秒ほど

これだけで、タイカレーにもガパオライスにも、ぐっとおいしく炊きあがるようになりました。

 

鶏のダシがしみ込んだジャスミンライスに、プリプリの鶏モモ、甘酸っぱ辛いソースに、パクチーの風味。
鶏のダシのうまさだけではなく、つけダレのナンプラーや唐辛子やパクチーで、東南アジアの香りが立ち、ガラっと雰囲気が変わり、とてもいい気分転換になるご飯です。
それに今日は、生のレモンがプラス!

やっぱり、香りのフレッシュさが違いますね。

お湯を注ぐだけのこの和風のワカメスープですが、ほんの少しゴマ油を垂らすと、エスニック料理によく合います。

和風ねばとろスープ

和風ねばとろスープ

 

 朝晩冷えてきたので、あったかくダシがしみたご飯と辛みのあるエスニックソース、それにワカメスープを添えると、とってもあったまり、元気が出ました。

 

そして残ったレモンの搾りかす。
先日借りたこちらの本を参考に、塩レモンにしてみました。

おいしい新調味料 塩レモン・塩ゆずレシピ

おいしい新調味料 塩レモン・塩ゆずレシピ

 

 本当は果実まで一緒に入れるのですが、とりあえず皮中心で。
量がすくないので、ジップロックの袋に入れてみました。

いい調味料に変身してくれますように!

 

これで、岩城のグリーンレモン、丸々一個、捨てるところなく使い切りました!
ひとつのレモンが、いつものメニューをちょっと特別にしてくれて、なんだかちょっと新鮮で、幸せな週末となりました!

感謝です!!! 

 

 

 高橋雅子さんの「こねない」パンと、ポタージュ。

高橋雅子さんの「こねない」パン

また、作ってみました。
高橋雅子さんの、「こねない」、高加水のパン(↓)。 

天然生活 2016年7月号 (2016-05-27) [雑誌]

天然生活 2016年7月号 (2016-05-27) [雑誌]

 

 今回で3回目でしたが、今回も初回に立ち戻って、オーブンの「フランスパンモード」で、オーブンに加熱水蒸気のスチームを出してもらって、焼いてみました。

でも、1回目のあの驚き!の気泡は出来ず。
でも、皮はしっかり、中はやわらかい、おいしいパンになりました。

一回目の時のように、もっともっとよく発酵させてみたらいいのかしら?

白菜とじゃがいものポタージュ

高いからこそ売れずに、4分の1サイズで見切り品の100円になっていた白菜を買ってきて、いつものルクルーゼで、じゃがいもと一緒にポタージュにしてしまいした。

早くお野菜の値段が落ち着いて、たっぷり使える季節がくるといいなと思っています。 
でも今が工夫のしどき、楽しみたくもあります!

 

 

【読書記録】川上弘美『大きな鳥にさらわれないよう』

『大きな鳥にさらわれないよう』

この間、図書館から借りてきました。
大好きな川上弘美の今年の長編、『大きな鳥にさらわれないよう』。

大きな鳥にさらわれないよう

大きな鳥にさらわれないよう

 

いつものごとく、この地域の図書館、蔵書は割と充実しているのに、競争率が低いので、人気作家の作品がたいていいつも書棚に並んでいて選び放題です。
なので、何の予備知識もなく、「あ、これ読んだことない」と、何となく手にとった、川上弘美の本。

すごかったです!!!

予備知識も帯も何も知らなかったので、最初は短編集かと思いながら読み進めました。
8000年だとか未来の、不思議な不思議な人間たちの、川上弘美らしいもわんとした独特の空気感の短編たちなんだと思い込んで。
でも、途中から、それがひとつひとつ、繋がってきて…。
とんでもない物語になりました!!!

だいたい私たちは、自分の明日、来月、来年、考えても子どもたちの将来、自分が生きている間ぐらいまでしか想像もしません。
でも、この話の舞台は、そのはるかはるか未来。

クローン、人工知能、人間の衰退と適応と進化、人類の未来。

そう書くと、ハリウッド大作みたいな、 メカメカしい映像を思い浮かべますが、そこは川上弘美
無機質ではない、独特の、しっとりとした質感で、ひとりひとりの登場人物には、もわんとした温度があります。

そういえば、川上弘美さんは、理学部生物学科出身、ということで、ディテールも話の筋も、嘘くさく感じなくて、そんな超未来の話を書いてあっても、なんだか鼻白みません。
だからこそ、ぞぞっと怖くもあり…。
怖趣深い、のは、川上弘美の得意中の得意でもありますね。

人類が、愛と争いを繰り返してしまうのは、なぜ?ずっとそうなの?
人類が生き残る、って、何?どういうこと?
クローンや人工知能は、人間と折り合いをつけながらどういう未来をたどるの?
人間は、いろいろな適応方法、進化をとっていくの?

そして、最後に残っているのは???

 この本の一番面白いのは、恋愛して、生物として繁殖して、家庭を作って、社会や仕事があって、お金で物やサービスを交換して、人生をまっとうして、という、今の私たちの常識をぽこーんと外したところから、人間・人類をとらえ直せるところです。
そう、それらは全然「あたりまえ」のことではないのです。

人口が減少しすぎて、いろんなものが維持できなくなって、男女比率も変わって、果たして、どんな風に超未来の人々は生きているのでしょう?
平安時代身分制度や社会や婚姻が、今の常識では考えられないこと以上に、未来のそれらも、決して今の常識ではとらえきれない。

つまり、今現在の全部は、全然、当たり前では、ない。

はたとそう気付いたときに、それぞれの読者にどんな景色が見えるのか。
生物学を修めた川上弘美さんに、いつも見えない景色の壁をとっぱらってもらう、そんな、怖趣深い、不思議な生物学な未来話です。

私の中での最近の一番ヒットでした!
おもしろかったです!!!!!! 

 

 

【お野菜高騰でおいしく節約】<次回予告>

  • 乾物をおいしく利用

など