クリスマスに、アイスとろける、りんごのクランブル。リングイネで、ジェノヴェーゼのパスタ。クリスマス→鶏→鶏刺し?初めてのしめ縄作り。門松。
クリスマスに、アイスとろける、りんごのクランブル。
カレーライスでは、ありません。笑。
今年のクリスマスケーキは、前回のブログに書いたように(↓)、
手もとにあった酸味のあるりんご、無農薬栽培の「紅玉」を使って、りんごのクランブルを焼きました!
白ワインやブランデーで煮たリンゴに、カリカリのクランブル生地を乗せて焼き、焼きたてにバニラアイスを添えて溶かしながら食べるという、素朴な、そして至福の、お菓子です♪
今冬号の『SENS de MASAKI vol,5 (集英社ムック)』に載っていた、
坂田阿希子さんのレシピで作ってみました。
当日はバタバタしたくなかったので、煮リンゴは前日に仕込んでおきました。
バターや洋酒と一緒に炒め煮にしたリンゴは、それだけでもう、甘酸っぱくて幸せな香り。
スコップケーキのようにテーブルの上で取り分けるようにしたので、型はオーブンで直火OKな、野田琺瑯のホワイトシリーズを使って作ってみました。
バターを塗った型に煮りんごを敷きつめ、計量しておいた粉類とバターを直前にすりまぜたものとナッツを一緒に乗せて焼き、カリカリのクランブルに。
…のはずでしたが、何せ初めてだったので、リンゴの煮汁を切らずに入れてしまい、オーブンの設定時間を経過しても、クランブル部分がなかなかカリカリになりませんでした。
何度も延長しつつ、なんとかOK。
写真に写ったところよりも、タッパーの逆側の部分が、もっとカリカリ焼けておいしかったです!
仕上げに追加のシナモンをふり、庭のミントをちょこんと乗せて、出来上がり!
飲み物は、夫のリクエストで、さっぱりとミント&レモングラスティーにしました。
ペパーミントは、少なめのレモングラスと一緒にいれると、おいしいハーブティーとして頂けます。(↓)
りんごって、煮ると、どうしてこんなにおいしいのでしょうか?
特にこのクランブルのカリカリの食感と、とろとろに煮えた紅玉の酸味と、バターのコク、シナモンのアクセント、それに冷たいバニラアイスが良く合うこと!
食感、酸味と濃厚さ、温度の違い、いろいろが絶妙なバランスのお菓子でした。
今回は焼きにムラが出てしまいましたが、 夫と、「あっちがおいしそう」とか「こっちを食べてみよう」とか、意外と楽しめました。笑。
アイスクリームは、100円ほどで売っていた、ちょっと濃厚系のバニラ、MOW(モウ)。(↓)
煮リンゴは、一晩煮汁に漬けておくと色がきれいに出るはずで、そうしたのですが、元の色が薄めだったので、あまり赤色が出ませんでした。
でも、夫にも好評だったので、次回は煮汁を切って、冬のうちに再度挑戦してみようと思います。
りんごのクランブルが乗っているランチョンマットは、この日、新しいものをおろしました。
パスタ皿もどーんと乗せられるよう、これまで作っていたものよりも大きめ(420mm × 520mm)で作ってみましたが、とっても使い勝手がいいみたいです。
手芸屋さんで見つけたカーキ色のキャンバス地を四角に縫って、2辺は三つ折り、後の2辺は生成のバイヤステープで縁取りしました。
リングイネで、ジェノヴェーゼのパスタ。
休日のお昼は、そのランチョンマットにパスタをどーん!と。
今年最後のペスト・ジェノヴェーゼの瓶詰めをあけて、リングイネと絡め、削りたてのパルメジャーノをたっぷりふりかけました。
パスタ皿とカトラリー、お供のゲロルシュタイナーを乗せても、広々!
硬水の天然炭酸水、ゲロルシュタイナーは、パスタにも良く合い、硬水独特のミネラル味で、お酒の代わりの飲み物にもオススメです。(↓)
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ジェノヴェーゼには、ソースに負けない、太くて平たいもっちりのリングイネという種類のパスタを使うのが定番なんだそう。 (↓)
もっちりとした麺で、満足度大!
今年の収穫の最後のひと瓶でしたが、おいしく頂きました。
庭のバジルで作るソース、ペスト・ジェノヴェーゼについては、こちらから(↓)
ペスト・ジェノヴェーゼを使ったパスタについては、こちらから(↓)
クリスマスイブ→鶏→鶏刺し?
クリスマスイブの夜、夫は仕事で遅いことが分かっていて、まぁ、普通のご飯で良いかな、と思っていたのですが、SNSなんかを見ると、みんなローストだのフライドだの、おいしそうなチキンばかりです!
あぁ、せめて、チキンを一品入れよう。鶏。鶏肉。鶏…刺し?
と、おかしな方向に思考回路がまわってしまい、思い立ってから15分後には、近所の地鶏屋さんで2人前、200gで360円、鶏刺しをゲットして帰ってきてしまいました。
果たして同じ考えだったのか、夕方の地鶏屋さんはお客さんが途切れず、いつもよりにぎわっている気がしました。
後から冷静になってみると、ええと、これ、鶏だけど、全然クリスマスじゃない!笑
でも、おいしさは折り紙つきなので、いいや!と、そのまま、クリスマスイブの夜、鶏刺しを出しました。
さらしタマネギをたっぷり乗せて、必ず甘い刺身醤油に、にんにく・しょうがをとかし、薬味と一緒に頂きます。
しそやネギなんかももちろん美味。
鶏刺しには赤と白の二色の肉があります。
白身の方はさっぱりやわらかく、赤身の方は歯ごたえがあり、コクと旨みが一段と濃いのです。
今回ももちろん、間違いのないおいしさでした!
「焼酎のお湯割りが良く合う、大人のクリスマス」、といえば少しは格好がつく?
鶏刺しと、きゅうりとタマネギたっぷりのポテトサラダ、そしてお味噌汁ではなく、コウケンテツさんの「豚の白い豆乳スープ」。
豚バラやキムチも入った、ボリュームがあってとってもあたたまる、男子の喜ぶ、堂々メインの満足汁ものです。
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もともと、鶏刺しはない予定で、この「豚の白い豆乳スープ」が、メイン兼味噌汁、という位置づけだったので、鶏刺しが加わって、ちょっとごちそうな夜になりました。
帰ってきて食卓に着いた夫に、クリスマスだからと思って、なぜか、鶏刺しになってしまった、と説明すると、
「えー最高でしょ!」
ということだったので、結果オーライ。
結婚約10年の夫婦、激シブなクリスマスディナーとなりました。
初めてのしめ縄作り。門松。
そのクリスマスイブの日の昼、楽しみにしていた、公民館講座へ行ってきました。
しめ縄づくり講座です!
我が家から車で15分ほど山手に入った、小さな集落の公民館で行われる講座です。
市内のあちこちの集落で行われている公民館講座ですが、この集落の講座内容がとっても良さそうだったので、集落外の参加者として、夏から参加しています。
夏、陶芸教室で、飯椀づくりと風鈴の絵付けをしてきました(↓)
夏の陶芸教室の後も、かずらのかご編み講座があったそうなのですが、なぜか「連絡するのを忘れました、すみませんでした」と、世話係のおばちゃんに、謝られました。残念!
しめ縄といっても、日本全国にたくさんの種類と形があるのですね! (↓)
ちょっと早めに会場に着くと、公民館の床にはブルーシートが敷きつめられ、わらのいい香り!
祖父母と一緒に育った私ですら一部聞きとれないほどのディープな方言で、まるで、箸が転んでも、のお年頃のように、おばあちゃんたちがコロコロと笑い転げています。
みんなで集まってワイワイして、これだけ笑って、集落のお年寄りがいつまでも元気なはずです。
その中でもひときわテキパキ動き、「歌も踊りもフラもなんでもやるし、ステージにものぼってるの!」という、ジャージ姿のとても元気なおばちゃんが、しめ縄の先生でした。
女性だったのは意外でしたが、近隣の神社などから頼まれてしめ縄を作成もしているそうで、かなりのプロ。
事前に用意してあるわらのパーツを、髪の毛の三つ編みの要領で編み込んでいくのですが、コツをつかむまでがなかなか難しい!
いい香りのするわらを足でしっかり引っ張りながら、両手でぎゅっと握ってしっかり編み込んでいきます。
九州南部のしめ縄は、左右対称に12か月を意味する12本ずつのじゃらじゃらしたわらがついていて、中央にだいだいなどを飾る、こんな形です。
隣の70歳ぐらいのおばあちゃんに、「ちょっとかしてごらん」と、さんざん世話を焼かれながら、なんとか両方のパーツを作り、それを真ん中でひとつに編み、2時間ほどかかって、完成しました!
編みながら、先生のお話も。
最近の売り物のしめ縄は、もはやわらですらないイグサなどの素材だったり、明らかに1年たった古いわらを使っていたりするんだそう。
やっぱり、今年の収穫を神様に感謝するわけだから、今年とれたわらで作りましょう、そして、感謝の気持ちをこめて、自分の手で、編み込みましょう。
先生はそうおっしゃっていました。
なんだか、基本的な感覚や気持ちにとても共感できる先生だったので、うれしくなりました!
農道の両脇に見渡す限りの田んぼが広がる、水が豊かなこの地方で作るしめ縄には、そんなパワーがたくさんこもっているような気がします。
ひとまずしめ縄が完成したら、飾り物もどうぞ、ということで、公民館の世話係のおばちゃんが「昨日その辺のヤブからとってきた」というウラジロ数枚、誰かのおうちから頂いたというダイダイ、そして、世話係のおばちゃんのお兄さんが焼いたのをもってきたという炭まで、たくさん頂きました!
ウラジロは、「裏の心はありません!」、ダイダイは「代々子孫繁栄」、炭は「邪気払い、隅々、住み」など、それぞれ意味があるんですね。
立派な大きさの手作りのしめ縄ひとつに、飾りまで全部付いて、受講料込みで、なんと1000円ぽっきり!
自分で米を作れば必ず出るワラだけでなく、お飾りの素材もすべて身の周りから集めることができて、だからこそ、心の底から神様に感謝の気持ちを表すしめ縄を毎年作り、飾って、お正月を迎える。
なんてなんて豊かな循環なんだろう、そして、そこに快く迎え入れてもらえてありがたい、と感動しました!
ちょっと細い縄が足りなくなったときのこと。
集落の文化部長さんだという中年の柔和なおじさんが、「何本?」と、その辺にあるわらをささっと集めて、おもむろに縄をないだしました。
もうその手さばきが!
「え~」と、お笑い芸人が舞台の上で揉み手をするような何気ない動きをしたかと思うと、魔法のように、揉んだ両手の下から縄がするするする、っと生まれてくるのです!
よりがかかってしっかり締まった縄が生まれる瞬間は、ただの枯れた植物の「ワラ」が人の手によってすばらしい道具に変身する、魔法のようでした!
もういろんなことに感動しっぱなしの午前でした。
で、満足顔で帰ろうとしたら、なんと、どちらかしか選べないと思っていた、門松づくりの講座が、同じ場所で午後に開かれると!
私も参加したい…と思いつつも、世話係のおばちゃんが「材料が足りなくて」とおっしゃるので諦めかけていたら、ジャージの先生が、
「いいよ!お昼にとってくるから。たくさんの方が作りたい、とおっしゃってくれるのは、とてもうれしいこと。その時間を共有できて、私はとても幸せですから」
と、飛び入り参加を許してくださいました。
一度昼食で家に帰り、洗濯物を裏返したり、湧き水汲みなどの用事を済ませて、また小さな集落の公民館へ。
フルタイム、公民館の一日でした!
同じ先生が、これまたご自分で山から切り出された立派な青竹を器に、それに砂を入れ、生きているハボタン、ユズリ葉、クマザサ、南天、細い3本の竹、松、みかんなどをさして、作ります。
なんと、手に入らない梅の枝のプラスチックをのぞいて、すべてが自然の素材。
苗物の葉ボタン以外はすべて、先生や集落の方たちが、自宅の庭やその辺のヤブや山に入ったりしてそろえてこられたものばかり!
それだけに、思わぬところから虫が出てきたりして、キャーキャー賑やかな講座になりましたが、子どもたちも参加して、みんな大成功。
去年、夫と二人でなんとか生け花のように門松を作ってみましたが、
考え方は同じで、もっとにぎやかですばらしいものができました!
しかもお値段は、受講料込みで、1本500円!2本で1000円!の破格です!!!
しめ縄も門松も、実際に作ってみて分かることがたくさんありました。
しめ縄は、編み終えた状態を裏っかえしにして玄関に飾り、神様に「裏の心なし」を表すんだとか、
門松のクマザサは、手前に垂れるように「おいでおいで」の形にして、神様を呼びこむのだとか。
今日、地元のおいしい餅屋さんの鏡餅も買ってきました。
明日は12月28日。
お天気もよさそうだし、末広がりでお飾りをするのに良い日なので、朝すっきり掃除をしてから、お正月飾り、しようと思います!
この日の湧き水汲み場は、お昼の太陽がきらきら反射して、とてもきれいでした。
毎日、こんな水をたっぷり頂いて暮らしていること、本当にありがたいなぁと思います。
お正月の準備、感謝の気持ちでワクワクと進めます。