韓国干しダラのだしで、クラムチャウダー的洋風クリームスープの朝食。元気の出る、ぜんざい。作りおき、おうちであったか、奄美鶏飯(けいはん)。島ミカンの皮。なかしましほさんのアーモンドサブレを持って、公園へ。
韓国干しダラのだしで、クラムチャウダー的洋風クリームスープの朝食。
寒い日が続くと思えば、急に暖かくなったり。
今日は風も強く、春一番の兆し。
そろそろ、三寒四温の始まりでしょうか。
週末の朝食、我が家では、パン・卵料理・スープにしています。
平日がだいたい、ご飯・納豆・お味噌汁の和食なので、休日気分を味わいたいな、と思って。
先週末は、生まれて初めて焼いたバゲットを冷凍しておいたのをトーストして、
庭のルッコラやその他お野菜と、近所の有精卵の目玉焼き、それと、干しダラのクリームスープにしました。
さすがにその朝スープを作り始めては間に合わないので、いつも週末前、パンを焼いておくのとセットでスープを仕込んでおきます。
野田琺瑯のホワイトシリーズは、琺瑯製なので直火で温め直すことができ、スープの油分もすっきり洗い流せます。(↓)
この間、韓国料理に使う干しダラの乾物をみかけたので、初めて買ってみました。
韓国では、プゴクという、二日酔いの朝の定番みたいなスープ料理があり、それにこの干しダラは欠かせないんだそう。
美容にもいい、と評判らしいです(↓)
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私の中で干しダラといえば、バスク地方の町中で見かけた、2日ほど塩抜きをしてピルピルという料理に使うもの。
そして地理的にも近い、ポルトガルで有名な、バカリャウ。
どちらも結構な塩分量なんだそうですが、韓国料理用の干しダラは、ちょっとつまんでみたところ、味は薄く感じました。
乾物のままぶつ切りにして炒めて煮込むような使い方をするそうなんですが、初めてのこと、まずは水で干しダラを戻して様子を見つつ、使ってみました。
作り方はいつもと同じ、我が家の、ルクルーゼを使ったスープです。
にんにくとクミンシードと、干しダラのダシが薄かったらと思って角切りのベーコンも一緒に、オリーブオイルに弱火で炒めました。
香りが立ってベーコンの油が溶けてきたら、バターを加えて、角切りのじゃがいもと短冊切りのキャベツとキノコを投入。さっと塩をふり、炒めます。
じゃがいもが焦げやすいので今回はわりとすぐに白ワインを入れて、煮込みました。
アルコールが飛んだ頃、小さく切った干しダラを戻し汁ごと加え、スープにしたい全体量より少なめの水量で煮込みます。
必要ならば塩をして。
しばらく煮込んで、ちょっと味見をしてみました。
そしてびっくり!!!
タラのおだし、すごいーーー!!!
乾燥状態で口に入れてもあまり感じなかったおだしが、煮込まれることでぐんぐん出てきて、タラ自体もぷりぷりに戻り、かなり風味の強いタラのスープになりました!
干しダラ、なめてました、すみません!
おいしいスープになったところで、鍋のままゆっくり冷まし、食べる直前に牛乳か豆乳を加えてのばし、塩と黒胡椒をひいて味を調えます。
仕上げに庭のイタリアンパセリを散らしてみました。
魚介のダシがしっかりきいて、クラムチャウダー的なクリームスープになりました。
もちろん生のタラもおいしいのでしょうが、乾物だと保存もきくし、ダシがぎゅぎゅっと濃縮しておいしいので、干しダラ、ひとつストックしておくのもいいなと思いました。
元気の出る、ぜんざい。
春一番のほんの一週間前、先週末は、全国的に雪が降ったり、この冬一番の寒さでした。
夫が出張帰りということもあり、夫が帰る前にぜんざいを仕込んでおきました。
冷凍しておいた鏡餅をトースターで焼いて、イン。
この地域に昔からある餅屋さんのお餅は、みずみずしくてよく伸び、ほんとにおいしいのです!
朝の掃除などしながら、近所の物産館の地元でとれた小豆を湧き水でコトコト。
1~2度ゆでこぼし、つぶれるほどにやわらかくなったら、きび砂糖を2~3回に分けていれます。ほんの少しの海塩も、忘れずに。
小豆、あんこって、なんだか無性に欲する時があります。
中医学では腎を補すると言われていて、ポリフェノールなど豊富で、邪気を払うとも言われている小豆。
日本人には特別な食べ物なのかもしれません。
それに、力もち、のお餅。
あったかくして食べたら、元気が出ない訳がありませんね!
作りおき、おうちであったか、奄美鶏飯(けいはん)。
これまた先週末になりますが、出張帰りの夫を迎えるため、あったかくてさらさら食べられる、奄美大島の郷土料理、鶏飯(けいはん)を作っておきました。
ご飯だけよそってきて、具材も鶏だしのおつゆも、食卓でかけて頂きます。
具材やスープをほとんど事前に用意しておけるので、食べるときには、ご飯を炊いてスープをあたためるだけ、作りおきにぴったりのメニューです。
今回用意したのは、これらの具材。
- 鶏肉
~ムネ肉をぶつ切りにして、塩と黒酒をもみこんで一晩おいたものを、ルクルーゼなど厚手の鍋に黒酒少々と一緒に沸騰させたお湯に入れ、蓋をしたら火を止めて放置し、低温で加熱しました。
冷めてから細かく裂き、パサパサしないよう、スープを少しかけて冷蔵庫へ。 - 鶏だしスープ
~ムネ肉を茹でたお湯をそのまま再加熱して、アクをとり、黒酒、海塩、薄口しょうゆ少々で味付けしただけのもの。
ただの茹で汁を基本にしたものですが、これが、黄金色のしみわたるスープになるから、不思議です。
本来けいはんは丸鶏を使うものなのだそう。
なので、余裕がある時は、鶏ガラからもだしをとったりしますが、茹で汁だけでも十分においしいスープがとれます。 - 錦糸卵
~卵3個+塩少々で作っておきました。卵液に水溶き片栗粉を少々混ぜておくと、破れにくくなり、作りやすくなります。 - しいたけ
~干し椎茸(スライスしてから干してあるものだと手軽)を一晩以上水に浸け、戻し汁ごと、醤油・酒・みりん・砂糖を加えて、落とし蓋をして甘辛く煮ておきます。 - パパイヤのお漬物
~奄美や沖縄の物産展などで見かけたら、買っておくようにしています。
奄美や沖縄では、パパイヤのまだ熟していない青い実をお野菜として使うんだそうで、それで作ったお漬物は、けいはんには何としても入れたいおいしさです。 - 小ネギ
~庭のネギを使いました。たっぷり刻んでおきます。 - 柑橘の皮
~ゆずなど、かんきつ類の皮を刻んで乗せると、とても風味が良いです。
我が家には、無農薬の島ミカンの皮があったので、刻んでおきました。 - 刻み海苔
- 白ゴマ
なんだかたくさんの具材が必要!な感じがしますが、これ、一気に用意しようとせずに、前日や前々日、その日の朝、など、お弁当のついでに薄焼き卵だけ焼いとこう、とか、しいたけを煮ながら掃除でもするか、など、ひとつひとつは「ついで作業」で用意できるものばかりです。
夫が出張から帰ってくる日に、ちょこちょこと準備しておいたら、いざ一緒に食べるとき、とても楽でした!
風味さまざまの具材を乗せて、黄金色のあったかいおだしをかけ、お茶漬けのように頂きます。
おいしくないわけがなく!
ポイントは、ご飯を少なめに盛ることです。
1杯分を2回に分けて食べるつもりで、少なめのご飯に具材を乗せ、おつゆをたっぷりかけてさらさらと頂き、2杯目はちょっと薬味を変えたりして変化をつけてもおいしいです。
また、パパイヤのお漬物を見かけたら、ぜひ買っておこうと思います。
島ミカンの皮。
先ほども出てきましたが、私たちがこちらに引っ越してくる前に住んでいた、夫の亡くなったおばあちゃんの古い家には、毎年、小粒だけどとびきり甘くて香りのいい実をつける、島ミカンの木があります。
マシン油や油粕ぐらいは使いますが、もちろん無農薬なので、毎年、香りのいい皮まで余すところなく活用させてもらっています。
おみかんを食べたら、外の黄色い皮だけ、軒下につるしてあるネットの中に投げ込んでおいて、干しておくようにしています。
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からからになってきたら、そのまま刻んでも薬味になりますが、少量ずつ、ミルして小瓶につめています。
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香りがどんどん飛んでしまうので、少量ずつ、というのがポイントです。
うどんなどの薬味にもいいし、サラダのドレッシングの上からパラリとかけると、香りがアップするし、粗塩と混ぜて天ぷらのつけ塩にしてもおいしいです。
無農薬のかんきつは、皮まで楽しめるので、2倍お得です!
なかしましほさんのアーモンドサブレを持って、公園へ。
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この間、とってもお天気がいい日がありました。
この地域には、整備された大きな公園があります。
ちょうど、漆のことについて疑問があり、専門書を読みこみたかったので、ちょっと気分をかえて、いろいろ車に積み込んで、公園に読みにいくことにしました。
せっかくの気持ちいい日なので、お供に、とても香りのいい、クリッパーのアールグレイを。
そして、思い立った午前中に、何かクッキーを焼いておいて、公園に一緒に持っていこうと、なかしましほさんの本を開きました。
最近よく作るのは、黒糖ココナッツクッキー。
でも、30分ほど冷凍庫に入れて生地を冷やしてからカットするアイスボックスクッキーなので、焼きと冷ましまで入れるとちょっと時間が足りなさそう。
ということで、家にある材料でできる、「ラムとスライスアーモンドのサブレ」を初めて作ってみました。
ちょうどスライスアーモンドがあったので、からいりした後、ミルで細かく砕きました。
フードプロセッサーは持っていないのですが、先ほどのみかんの皮やお菓子作りやお茶類など、ちょっとしたミルに我が家ではこちらを使っています。ミルって意外と少量のほうが使用頻度は高い気がします。(↓)
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いって砕いたアーモンドは、とってもいい香りです!
あとは、お気に入りのラム酒を。
このラム酒、少量入りで使いやすくて、夢心地な香りがします。空き瓶もかわいいので、一輪ざしに。(↓)
お手本の写真を見ると、多分厚く作りすぎてしまって、サブレ感よりクッキー感が強い仕上がりになってしまいましたが、アーモンドの香りとザクザク感、あとに残るふわっとしたラムの香り、とってもおいしくて、ついつい公園で完食してしまいました。
公園はとても広くて、春には満開の桜で埋め尽くされます。
春を間近に控え、つぼみのふくらんだ桜たち。
遮るものがないので天球広く広がった青空と惜しみなく降り注ぐおひさま。
遠くで草刈り機のモーター音がして、川のせせらぎが聞こえ、あとは、春のデビューを控えた鳥たちのリハーサル。
にぎやかだけど、とっても、静かです。
読みたかったのは、こちらの本。
とても古い本で、一度絶版か何かで手に入りにくくなったのですが、やはり良書ということで、再版されているようです。
昔は難しくて全く頭に入ってきませんでしたが、今、金継ぎの作業をよくするようになり、 日頃から疑問を持って読んでみると、なるほど、ちゃんと答えが見つかり、頭に入ってきます。
ホームセンターで、こんなにしなりのいい薄い木材を手に入れました!149円?!
先を加工して、錆漆というパテ状の漆を器につけるための、手作りのヘラにしてみました。
しなりがよくてとても使いやすいです!
さらに改良していきたいと思います。
やっぱり、自分の手に合うように自分で育てた道具に勝るものはないのかもしれないな、と思います。