なかしましほさんの、バナナの”どっしり”シフォンケーキ。台湾土産の花生酥(フヮーセンスー)、市場のふきん。たけのこ活用その3、鶏と新じゃがとセロリと筍の煮物。干し大根・にんじん・ひじきのマリネの常備菜。すもものコンポートと、自家製豆乳ヨーグルト。赤木明登さんの、漆器。
なかしましほさんの、バナナの”どっしり”シフォンケーキ。
最近、夕方がほんとうに過ごしやすくて、じっと座って五月の夕方の風を感じているだけで、心が満たされる感じがします。
昼間は、日によってはだいぶ温度があがるようになりました。
ある日、いつも木製のボウルに買い置きしてあるバナナにふと目をやると、…あれ?!もうこんなに真っ黒?!
これまでにないスピードでバナナが熟す季節、冬が終わって、夏に向かう側の春に完全に移行したのを感じました。
ひと房まるごと一気に変色し始め、ひとりで朝食に食べるにもちょっと間にあわそうな量。
ということで、先週は3回も!バナナシフォンケーキを焼きました。
私がずっと作っているレシピは、なかしましほさんのもの。
菜種油ときび砂糖と豆乳などを使って、素朴でしみじみとおいしい、でも、しっとりときめの細かいシフォンケーキができます。
卵も、卵黄も卵白も4個分、つまり、卵白だけ一個分余りが出たりしないし、基本のプレーンなものから、結構冒険してるレシピもあり、シフォンのきめ細かい生地を利用したスフレやカステラなど、アレンジも豊富で、とても楽しい本です!
卵黄を箸でつまめる近所の平飼い有精卵を使って、まずは一回目、自分たちの週末のために。
オーブンから取り出すと、型の突起が見えないほど、膨らんでいます。
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結婚一周年に頂いたワインの瓶に、いつも逆さにして、冷まします。
そういえば、この五月で、結婚十周年。
十年間、いつもシフォンを支えてくれている、この瓶です。
週末の午後。
紅茶をいれて、夫と頂きました。
なんだか、なかしましほさんのシフォンケーキって、かしこまってフォークではなく、ついつい、手づかみでパクパクっと食べてしまいます。
お菓子、というより、おやつ。
少々きめがそろわなくても、形がくずれても、気軽に作れて食べられるところも、長く作り続けてしまう理由のひとつかもしれません。
この1回目で、黒くなり始めたバナナ、2本ほど消費。
2回目は、届け物に来てくれた夫の父に、ちょっとしたお礼としてお土産に渡して、また2本ほど消費。
3回目は、実家へのお土産として、朝、出発する前に焼いておいて、掃除や洗濯を済ませて、まだほんのり余熱が残っている状態で、型ごと持っていき、これでまた2本消費!
それでめでたく、残りは1本!
無駄にせず、食べきることができました。
なかしましほさんのバナナケーキやバナナシフォンは、黒い斑点が出て、じゅうぶん甘くなったバナナのほうが、おいしく出来上がります。
その分も計算されて、お砂糖は控えめのレシピになっています。
多分これからもシフォンケーキは、なかしましほさんのレシピで作り続けることと思います。
もう十三年忌を迎えた祖母が生きているときに、祖母にデパートの商品券をもらって買ったアルミのシフォン型と、結婚1周年にもらったワインの空き瓶。
どちらも、末長く大事にしたいと思います。
台湾土産の花生酥(フヮーセンスー)、市場のふきん。
夫の妹からの台湾土産、まずは台湾茶を楽しみましたが、
おいしいお菓子ももらいました。
花生酥(フヮーセンスー)というお菓子で、ピーナッツの香りがよいサクサククッキー、かと思ったのですが、本当は、飴の一種なんだそうです。
コーヒーと、良く合います。
最近夕方が気持ちいいので、いろんな作業を終えてちょっとひとやすみ、と、湧き水を沸かし、丁寧に豆からコーヒーを入れて、飲んだりしています。
最近我が家にやってきた、エチオピアのモカ・クラシックという豆が、とてもおいしくて!
コーヒーの酸味、というと、嫌う人が多いのは、酸化して古くなったエグみを伴う、良くないコーヒーが出す酸味、を想像するからだと思います。
しかし、このモカ・クラシックは鮮度がよく、そういう劣化した酸味はまったくありません。
豆自体がもつ上質な酸味を味わうことができるので、旨みも甘みも同時に爽やかで豊かで、クラシック、というだけあって、とてもバランスがいい、優等生です。
飲んだ後の余韻も心地よく、ひと口、呼吸が深くなり、また、ひと口。
お茶うけいらずで飲んでしまう事も多く、飲み終わると、静かな満足感とリラックス、そして、夕方からの家事へのやる気がわいてきます。
そんなおいしいコーヒーに、親指サイズの小さなピーナッツクッキーが良く合います!
ピーナッツの濃厚さと香りが、たまりません。
それと、何やら台湾の市場で売っていた、という、ふきん。
ちょうど白雪ふきんの、はじめからノリがついてない、ふわふわの感じです。
吸水性も、耐久性も、乾きやすさも、良さそうです!
他にも、小さな楊枝やレモンのドライフルーツなど。
こまごまと、いろいろと、まるで自分が現地でぶらぶらと買い物をしたような気分になる、とても楽しい台湾土産でした。
たけのこ活用その3、鶏と新じゃがとセロリと筍の煮物。
この間水煮にしたタケノコ、
チンジャオロース、タケノコご飯、お味噌汁、塩とオリーブオイルで食べて、
タイのレッドカレーに入れて、
最後の残りを、煮物にしました。
やっぱりだしが出るから、と、骨付きの鶏肉を買ってきておいて、一晩、酒と醤油につけて下味をつけました。
あとは冷蔵庫にあった、小ぶりの新じゃが、少しのしめじ、買ってきた厚揚げを使って、さっぱり目の煮物を作り、火が通ってしばらく落とし蓋をし、煮汁をゆっくり含ませて味を調えた後、最後に、冷蔵庫に残っていたセロリの筋をとり、葉の部分をざく切りにしたものを上に乗せ、蓋をして火を止めました。
やっぱり、骨付き鶏肉とたけのこは、合いますね!
煮ものにしたタケノコは、一段とほっこりとしたいい香りを感じました。
ほんとうは、つわぶきを一緒に煮たかったのですが、ちょうどいいものが見つけられなかったので、冷蔵庫のセロリを。
私、結婚するまで、セロリを料理したことすらなかったのです。
でも、夫のお母さんがある日持ってきてくれた鍋いっぱいの煮ものの中に、セロリが入っていました。
セロリって、サラダじゃなくて?!洋食じゃなくて?!
と思ったのですが、和食の煮物の中で何の違和感もなく、とてもおいしかったのです。
夫に聞けば、お母さんの料理で育っているのでやっぱり、「煮たセロリが好き!(生はちょっとニガテ)」ということ。
なのでそれから、我が家では、和洋問わず、セロリを煮込んで食べるようになりました。
ミネストローネやカレー、チキンやハンバーグなどのトマト煮など、洋風はもちろん、小さめのアジと一緒に圧力鍋で煮たものも、おいしかったです。
あの独特の香味は、和洋関係なく、いいアクセントを加えてくれるのですね。
ということで、今回も、つわぶきが見つからなかったから、セロリ。
さわやかな香味が加わって、今の季節らしい、とてもおいしい煮ものができました!
ということで、懲りずにまた昨夜、タケノコを水煮してしまいました。
今回は、前よりちょっと大きめのものしか売っておらず、つまり、もうシーズンは終盤?
でも、ギリギリ我が家の鍋に皮ごと入るものを見つけてきて、米ぬかと一緒に炊きました。
今回はまた要領も良くなり、アクをしっかりとって、しかもやわらかく香りよく、べっぴんさんに仕上がりました。
休日はあまり手のかかるものは作らないようにしているので、連休の間に、チンジャオロース1回、タイカレー1回、あとはお味噌汁にしようかなと思っています。
干し大根・にんじん・ひじきのマリネの常備菜。
そして、連休を迎える前夜、夫が飲み会の間に仕込んでおいたのが、乾物のマリネです。
先日、夫の妹ちゃんの家でお昼にパスタをごちそうになったとき、つけ合わせで出してくれたものがおいしかったので。
レシピは聞いてこなかったので、勝手アレンジです。
物産館に売っていた、干し大根と干し人参とひじきを水で半分程度戻しておいて、適当な大きさに切ってからぎゅっとしぼり、
お酢+砂糖+少しの醤油(+レモン汁すればよかったかも!)を、少し水で薄めたものであえて、その調味液を吸わせて、残りを戻す感じにしました。
あとから何となく気分で、冷蔵庫にあったケイパーを混ぜ込み、オリーブオイルをまわしがけてざっくり混ぜておきました。
甘酸っぱくして冷蔵庫に入れておけば、連休中ぐらいは日持ちがするし、シンプル目の味なので、和風にも洋風にも中華風(ゴマ+オイスターソース+ゴマ油とか)にも、柔軟に展開できて、便利そうです。
今とっても元気な庭のサンチュやレタスをとってきて、ちぎって盛った上に乗せて、ドレッシングのようにして食べたり。
新たまねぎのスライスやキュウリの千切りなんかと合えたり。
合えて味が足りなければ、またマヨネーズなんかを足してみたり。
茹でて冷やしたスナップエンドウやトマトやなんかに、ちょこっと添えてみたり。
ただ、乾物を戻しただけ、なので、結構な歯ごたえがあります。
夫も私もバリバリ、と食べられるのですが、固いものが苦手な場合は、良く戻して切って絞ったものを、沸騰したピクルス液に入れてちょっとだけ火を通した感じで、あとは冷蔵庫に保存してもいいのかもしれません。
去年の5月、ピクルスを作っていました。(↓)
すもものコンポートと、自家製豆乳ヨーグルト。赤木明登さんの、漆器。
ずっと種継ぎしている、自家製豆乳ヨーグルト。
とうとう、夫の両親も、作り始めました。
はじめは、乳製品に偏りすぎないように、という夫の母の気遣いでしたが、今では、牛乳よりもクセがなくておいしい!と、夫の父も気にいって、おいしく食べているそうです。
庭のルッコラで作った、自家製豆乳ヨーグルトの記事は、こちらから(↓)
休日、去年のすもものコンポートの瓶詰めを冷蔵庫から取り出して、豆乳ヨーグルトに乗せて食べてみました。
やっぱり、季節を一周してあたたかくなってくると、真っ赤なすももが夏を前に力をたくわえたようなパワーを感じ、また再び、おいしくなってくるものですね!
瓶詰めのタイムカプセルのようです。
ヨーグルトを入れている器は、結婚記念に頂いた、能登の塗師、赤木明登さんの漆器です。
和紙に漆を塗り重ねているので、手に取ると一瞬びっくりするぐらい、軽い!そして、独特の手触りと風合いがあります。
このこじんまりとしたフォルム。
でも、どこかシャープでもあり、モダンでもあり。
ピカピカのツヤツヤのハレの塗りのお椀、という、伝統漆器のステレオタイプを脱しつつ、漆の質感のよさを感じられ、日頃づかいもしやすくて、ステキだなぁと思います。
私にとってみると、この色、質感、どうやって…。と、思い悩む種に。
結婚当初に買った、素朴で力強い作風の作家さんのマグカップを、漆で修繕しながら、思います。
もともとの陶器の質がもろくて、口の部分が結構欠けてしまったのですが、錆漆と黒呂色漆で、形を補う作業は終了しました。
さて、これを、どう仕上げるか。
呂色のツヤを活かすのか。
マットにするのか。
黒か、茶か、朱か。
はたまた、金か、銀か、マットな消金か、消銀か。
一流の品物に触れると、すごくいい刺激を受けつつも、そのすごさを感じて、また、悩みも深くなります。
このマグカップは面積が結構多いので、今のところ、生漆の茶色でおさえ目に仕上げてみようかと思っています。
中にコーヒーをたっぷり注いだ時、コーヒーの色艶を引きたてるために、強い黒色ではなく、少し控えめな感じにできたらな、と思っています。
仕上がったら、夫とこれでコーヒーを飲み、祝杯をあげたいと思います!
<はてなブックマークへの返信>
ブクマ、ありがとうございます!
返信遅くなりました。
マリネ、大活躍しました!
味を足したりしながら、連休中になんどもさっとサラダを出せました。
外食が多い期間なども、乾物がしっかりとれるし、オススメです!