kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

2018年、1月のあれこれ。

お雑煮

あけまして、おめでとうございます。
というには、もう1月も中旬。
年が明けて5日から、今年の器の修繕作業を始め、あっという間に毎日が過ぎています。

写真は、元旦のお雑煮。
いつもと同じ、干しエビと昆布、椎茸のダシに、角餅、豆もやし、白菜、人参、里芋、お麩のお雑煮で、お椀は、祖母の代からの漆塗りのもの。
毎年、手入れをして大切にしまっています。
漆で陶磁器を修繕するようになってから、古い漆の塗りを、特別な目で見るようになりました。
お雑煮って、何かと事前準備が必要だし、元旦の朝から忙しくはありますが、毎年、お雑煮のあたたかく透き通った味を味わうと、何かリセットされ、確かに新しい年が始まったような気がします。

 

今年も、お正月飾りは、年末の公民館講座で作ったお飾りを飾りました。

しめ縄づくりは、こちら(↓)

玄関には、大ぶりで華やかな菊を安くで手にいれたので一輪、松と金色の飾り枝と一緒に、活けました。
正月飾り

町の餅屋さんで買った鏡餅と、公民館講座のときもらってきたウラジロ
手作りのしめ縄につけるため、公民館のある集落のどなたかのおうちになっているという、だいだいも頂きました。
そしてミニ門松。ゆずり葉やクマザサ、松、竹、ナンテン、葉ボタン、それぞれに意味のあるものを砂をいれた青竹にさした、生きた門松です。
大掃除もひと段落した28日、縁起のいい日に、清々しくなった玄関に、飾りました。
「お正月」をお迎えする、という気持ちが、少しずつ整っていくようでした。

 

元旦には、毎年恒例、夫と一緒に、家から車で2時間ほどの神宮に初詣へ。
今年も、朝5時台に起きてお雑煮を作り、渋滞を予測して、まだ日が昇る前に出発しました。
次第に明るんでくる景色、途中の高速道路から、初日の出!
遠くの山から、一瞬ダイヤモンドのような強い輝きを見せて、生まれたてのお日様が、すっきりと上ってきます。
毎日毎日、繰り返されていることなのに、なぜか感動的な、初日の出。
お天気に恵まれ、今年の初日の出は、とても美しいものでした。

初日の出、初詣

朝早かったとはいえ、神社が近づいてくると、すでに渋滞が始まっていました!
大鳥居を目の前にして30分ほど、なかなか進みませんでした。
毎年の事ではあるので、渋滞に入る前に寄ったコンビニで買った飲み物など飲みながら渋滞の列に並びました。
9時ごろ、やっと入った境内には、拝殿の前に、すでに長い行列。
初日を浴びた神社の清々しさに、屋台の湯気や人々の活気が加わって、おごそかな中にもウキウキしてしまうような、特別な感じの漂う、元旦の神社でした。

今年のおみくじは、中吉。
夫も私も結果に関わらず、おみくじは毎年持ち帰り、そこに書いてある言葉を折に触れて読み返し、1年間、大切にしています。
事前にまとめておいた去年のおみくじやお守りなどをお返しして、新しいお札やお守りを買いました。
去年までのお礼と、今年一年の誓いを立てて。
こうやって気持ちを新たにする場の存在は、自分にとって本当に大事です。

帰り道はまだ午前中です。
高速を途中で降りて、夫が調べていた立ち寄り湯の温泉に入り、バイキングでお昼も食べました。
久々の温泉は、体に染み入るようで、深いところに効きました!
露天風呂は遠くの山並みを見渡し、きらきら光る水面に照らされながら、じんわりと心も体もリフレッシュしました。

2日に夫の実家へ。
夫の実家は毎年、90代のおばあちゃんがたくさんのおせちを作ってきてくれます。 

 今年は、おばあちゃんの負担を軽くするために、と、夫の妹夫婦も含めて、一品持ち寄りで、バイキング形式で、ということでしたが…。
いざ到着してみると、見ての通りの、ごちそう!!!

お正月、一品持ち寄りのおせち料理と、サムゲタン風鍋。

夫の妹夫婦がミートローフや松風を作ってきてくれ、夫の母がローストビーフ、新鮮なお刺身など、そしておばあちゃん得意のうずらの卵の牛肉巻き、アスパラをハムで巻いたもの、今年はアクをしっかりとれたのできれいにできたという昆布巻き、縁起のいいエビ、などなどなど。
昼だけでなく夜までじゅうぶんお腹いっぱいの、ごちそうでした!!!

私は、年末から元旦にかけてあまり時間が取れなかったので、少し加熱してほぼ放っておくだけでできる、自家製ツナを作って行き、夫の実家で野菜に乗せてサラダにしたり、田舎のお肉屋さんの揚げるだけのおいしい冷凍メンチカツを買っていきました。

自家製ツナの作り方は、こちらから(↓) 

夜は、まだまだたくさんあるごちそうに加えて、夫の母が、土鍋いっぱいにサムゲタン風の鍋を作ってくれました。
骨付き鶏に、お米、クコの実や松の実などを加えた、やさしい味です。
バイキング形式のお正月は、無理することなく、好きな量だけ楽しく食べることができました。
そして夜は、お抹茶と和菓子で、大満足。

それにしても、たくさんのおばあちゃんのおせち料理の数々には頭が下がり、まだまだ私たちの出番はないな、と、来年もまた、お世話になりたいと思いました。

 

そして、1月7日は七草粥

七草粥

お正月のごちそうで疲れた胃腸に、この透明なお粥と野草の風味。

七草粥の作り方は、こちらから(↓) 

毎年、しみじみとおいしいな、と感じる、朝のお粥です。
私は3日頃から風邪で久々に熱を出してしまい、その回復にもやさしい、七草粥でした。

 

そして1月11日は、鏡開き。

鏡開き

この小さな田舎町には、「餅屋」がちゃんとあります。
スーパーには、大きな工場製のものや、真空パックの全国で売っている切り餅なんかと並んで、その餅屋の餅が並んでいて、餅屋の餅から先に売れていきます。
我が家では、こちらに引っ越してきてからずっとその餅屋の餅を買っているのですが、本当に、びっくりするほど味が違うのです!
なんというか、瑞々しくて、弾力があって、でもとけるほどやわらかくて、とにかく、おいしい。

鏡餅としてしばらく置いておいた丸餅ですが、焼いてぜんざいに入れたら、時間が立ってしまったのを感じさせないほど、ほんとにおいしかったです。

今年も、道の駅で売っている、こちらの地方で作られた小豆ときび砂糖を使って、 コトコトとぜんざいを煮ました。

カップ印 きび砂糖 750g

カップ印 きび砂糖 750g

 

 

茹でこぼしの量やタイミングがよかったのか、今年は特にすっきりと、適度にコクもある、甘さ控えめでおいしいぜんざいができました。
日本人のDNAでしょうか、ぜんざいとお餅を食べると、なんだか元気が出てきます。

 

そして、15日は小正月の小豆粥。
それもあっという間に過ぎ去り、1月19日から、2018年の冬土用に入りました。

土用期間は、新しいことをはじめるよりも、メンテナンスや掃除をメインにすべき時期です。
年末の大掃除のとき、手が届かなかったところを中心に、春に向けてリフレッシュするようなメンテナンスをやっていこうと思います。

ひとまず、玄関には新しい重曹に垂らしたハッカ油を置いて、

ハッカ油P 20ml

ハッカ油P 20ml

 
北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 20ml

北見ハッカ通商 ハッカ油ビン 20ml

 

 

何かに取り組むときは、ローズマリーとレモンの精油を使い、香りの力を借りながら、新しい季節を迎える気持ちで、リフレッシュするようにしています。

 

 

器の修繕は、これまでの在庫に、新たに依頼を頂いた器も加わり、いつの間にか、日々、たくさんの器をローテーションで修繕するようになりました。

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右上の急須は、取っ手が取れていたので、糊漆で接着した後、さらに麻布で補強をしているところです。
漆が固まったら、きれいに削り、さらに錆漆でつるつるの下地を作って、その後何度か下塗り、中塗り、上塗り、と漆を塗り重ね、やっと仕上げ工程に入ります。
その各工程の間、冬だと接着は1カ月ほど、その他は4~5日か1週間ほど、間を置かなくてはいけないので、ほんとうに手間と時間がかかります。

それでも、漆というおもしろい素材に魅せられ、修繕の痕を「景色」と呼ぶ金継ぎの魅力にとりつかれ、好きな器が傷ついてしまって修繕してほしい!という声に呼ばれ、まさに、ハマってしまった、という状態にあります。

取次をしてくださるお店とのご縁もでき、2018年、たくさんの器を修繕することに没頭し、ひとつひとつの器に向き合い続ける一年にしたいと思っています。

それにも関連するのですが、次回、年末の旅行の記事を書きたいと思います。

最後になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いします。