kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

2017年沖縄一人旅②食べ物編。泡盛だけじゃないお酒のお土産。我が家に来た、やちむんたち。さらに、器の修繕のお預かり。

南風原のふみやの煮つけ定食

2017冬、沖縄、食べ物編。

去年の12月の中旬、読谷山焼陶器市のために、沖縄に一人旅をしてきました。
こちらの記事の続きです。(↓)

 

前回は、主に陶器や陶器市について記事にしましたが、やっぱり旅といえば、食べ物。

実は、3度目の沖縄でした。
最初は19歳、大学生の頃。
心配する親に「友達と行くから」と嘘をついて、初の一人旅を敢行したのが、沖縄でした。
国内だし、近いのに、それでいてエキゾチックで、独特の文化に触れられる、南国の暖かい場所、ということで選びました。

那覇から北谷、読谷、沖縄(コザ)市、宜野湾。
お酒に弱いのにひとりでバーに入ってみたり(1杯しか飲んでないのに一万円札しか持っていなくて、バーテンダーさんにお釣りが無かったので無料でいいよ、と帰された)
ジャズバーでバンドの皆さんにとてもよくしてもらい、ユースホステルまで送ってもらったり(ジャズバー寓話、屋良文雄さんがお元気な頃でした)
一人旅同士の男の子とコザの民藝酒場でヤギの刺身を食べたり(コザボーでボウリングしたり)
古い民家をシェアルームしているような民宿でみんなでコタツに入ったり(あの時も冬でした)
気のいい、でも何言ってるか分からない沖縄のおじいの車で街まで送ってもらったり(ドリンクホルダーにはプラスチックカップに入れたオリオンビール!)
巨大な沖縄戦ゲルニカのような絵の前で、ひとり圧倒されたり(宜野湾の佐喜眞美術館)
牧志公設市場で色とりどりの魚にびっくりしたり。
当時は車の免許を持っていなかったので、ルート58をひたすらバスで北上した時の赤土と基地の景色を今でも覚えています。
あの時も、読谷窯の入口のあたりまで行ったのですが、ガラス工房の若者たちのまなざしや迫力に圧倒されて、確か当時はまだ土だった小路を奥の方の窯まで行けなかったのです。


すごく久しぶりの沖縄の味、今回も楽しみにして行きました。 
安くておいしい家庭料理の定食が手頃な値段でお腹いっぱい食べられるのは、沖縄の魅力のひとつです。
19歳の旅のとき、お昼ごはんにとりあえずチャンプルーを頼んだら、メインのチャンプルーに添えて、お椀いっぱいのご飯にお味噌汁、お漬物の他に、いくつかの副菜が乗ったプレートが運ばれてきて、しめて600円!でした。
ほんとにお腹いっぱいになったのを今でも忘れません。

沖縄の料理は、昆布とかカツオの力強いお出汁が効いています。
それと豚肉のコンビが秀逸!

 

上段から2つずつ、着いた日の夜ごはん、翌日の朝ごはん、帰る前の昼ごはんの3食です。

沖縄で3食

南風原の食堂「ふみや」

最初の夜は、ちょっと頑張って、ナビを頼りに那覇の隣の町、南風原(はえばる)町まで行ってみました。
「ふみや」という食堂のじゅーしー(炊き込みご飯)がおいしい、と聞いていて、地元の人が多い食堂で食べてみたいなと思っていたので。

メニューをざっと見ただけではうまく把握できず、ふみやのお姉さんに、
「煮つけと、ふーちばーじゅーしーが食べたいんですけど」
と言うと、
「じゃ、煮つけセットにしましょうね~」
と、黒板に書いてあったド・ストライクなセットを勧めて頂きました。
この「~しましょうね」という沖縄のイントネーション、聞くたびにすごく癒されます。

店の中には、奥のテーブル席に、いかにも沖縄のおじいがひとり。
手前の座敷には、3人の子ども連れの若いお母さん。

このお店は、ぼろぼろじゅーしーといって、つゆだくの雑炊みたいなものが有名なんですが、私がお願いした、ふーちばーじゅーしー(ふーちばー=ヨモギ、入りの沖縄で一般的な豚の炊き込みご飯)も、激ウマでした!!!
炊き込みご飯って、ちょっとベトついていたりするものですが、ここのふーちばーじゅーしー、箸ですくうと、ふわふわっと崩れます。
そのふわっとした空間に、ほどよいヨモギの香りが♪
店によっては、よもぎが効きすぎて苦みがあるところもあるそうですが、こちらのじゅーしーは、絶妙。
ほんとに、おいしい!!!

煮つけも、期待を裏切らない出汁の沖縄味。
野菜やこんにゃくに、豚バラを煮込んだ三枚肉、骨付きのソーキが乗っています。
沖縄の味を味わいに来た私にとって、うん、カンペキ!!!
小皿に、懐かしいヤギ肉の炒め煮まで。

ほんとに、私が食べたかった沖縄の山の味を満載した、大満足の800円!でした!!!
翌日に沖縄そばを食べて帰るつもりでいたのですが、ふみやの極上のじゅーしーや、しっかりと丁寧な煮ものが、私が沖縄で味わいたかったものを心まで完璧に満たしてくれて、今回は沖縄そばは食べずに帰ってきたぐらいです。

ちなみに、広い駐車場のある同じ敷地内には丸大スーパーがあり、そこで化粧箱に入っていないお得用のちんすこうや、現地価格のポーク缶やてびちのレトルトなど、お土産までいくつか買えました。
ちなみに、近くには、もっとたくさんの種類のお土産をとりそろえていると評判の、イオン南風原店もあります。

www.aeon-ryukyu.jp

 

那覇の「いちぎん食堂」

そして、翌朝。
陶器市のために、ホテルを6時半にチェックアウトして、すぐに近所の食堂へ。
なんと、24時間営業!


この界隈には、24時間、定食やステーキや沖縄そばなどが食べられる、安い食堂がいくつもあります。

冬の沖縄で朝食べてみたいなと思っていたのが、ゆし豆腐。

寄せ豆腐が、たっぷりのおだしに入っていて、レンゲで食べます。
普通はそれをご飯のおかずとして、定食で食べるのですが、私はお粥気分で単品で頂きました。
冬の沖縄の朝、15℃。
さほど寒くないんだけど…と思いながらも、コーレーグース(島唐辛子泡盛漬け)をときおり垂らしながら、カツオ出汁のきいたお豆腐を、フーフー。
これって、今流行りの、糖質抜き高タンパクの完璧な逸品なのでは?

腹の底からあたためて、元気が出ました!!! 

 

那覇空港「A&W」

A&W。略してエンダー。
沖縄にしかない、アメリカのファーストフードチェーンで、ルートビアという、コーラの薬草風味のようなドリンクが有名です。

www.awok.co.jp


陶器市から直接帰りの空港に向かう途中、沖縄の日射しが車内に降り注ぎ、ヒートテックを着ていた私は、汗ばむ羽目に。
沖縄そばよりも無性に欲してしまったのが、19歳以来何十年ぶりの、キンキンに冷やしたルートビアでした!

A&W ルートビア 355ml 【6缶】

A&W ルートビア 355ml 【6缶】

 

 

無事チェックインしてちょっと安心した後、空港内のA&Wで、バーガーセットを。
店内にはびっくりするほど背の高い米兵数人が英語でワイワイ会話していたりして、ちょっとだけ海外みたいです。

窓の外に機体を眺めながら、頂きました。

 

滞在24時間を切るなかなかの弾丸旅行でしたが、3食で、久しぶりの沖縄を存分に感じられました。

 

沖縄のお土産に、クラフトビール。イエラム?コルコル?

沖縄のクラフトビール

そして、器と一緒に家に送ったお土産の中には、ビールも。
ひとつは、沖縄といえば、のオリオンビールが出しているクラフトビール、 「琉球セゾン」です。
南風原のふみやの敷地内の丸大スーパーで普通に売っていたのですが、どうやら限定品だったらしく、 もう今ネットでは手に入らないようです。

www.orionbeer.co.jp

それと、ヘリオスビールのクラフト、青い空と海のビール。

 

まさに沖縄らしい名前です。

まずは夫と家で1本ずつ、あと1本ずつをお正月に夫の実家に持っていって、みんなに少しずつ飲んでもらいました。
どちらもそれぞれに香りと味に個性があり、やっぱりご当地クラフトビールって、お土産にしても後から楽しめて、いいですね。

 

実はお酒のお土産で気になっていたものがもうひとつ。
沖縄のサトウキビで作られる、ラム酒です!

私が二十代の頃、2回目の沖縄で行った、沖縄北部の離島、伊江島で作られているというラム酒、イエラム

イエラムサンタマリア・ゴールド37度 720ml

イエラムサンタマリア・ゴールド37度 720ml

 
イエラムサンタマリア・クリスタル37度 720ml

イエラムサンタマリア・クリスタル37度 720ml

 

 

エラムオフィシャルweb(↓)
Ie Rum - Santa Maria -

 
そして、南大東島で作られている、無添加・無着色のラム、コルコルです。

 

www.rum.co.jp

沖縄といえば泡盛ですが、最近では特産のサトウキビを活かして、上質なラム酒が作られているんだそうです。

 

我が家では去年の夏、モヒートなど結構ラムをおいしく飲んだので、

来年の夏、コレがあったら最高だろうな!と思って、国際通りドンキホーテなどのぞいたのですが、色々と出費がかさんだので、今回は見送りました…。
次回いつの日かの楽しみにしたいと思います。

 

我が家に来た、やちむんたち。

帰宅して中一日をはさんだ2日後、待ちに待った陶器市の戦利品が我が家にやってきました!

読谷北窯のやちむん

こんなにたくさん!なのに、B品も含むので、全部で1万円以下!
B品の中で修繕が必要なものは、上の写真、右上の3点。
ヒビや小さなカケや、マカイには火ぶくれがはじけた跡があり、それぞれ漆でふさいで丈夫になるよう、修繕をはじめています。
大好きなやちむんを直せるのは、幸せです!

(上の写真、右下)おおきめの飯椀、というか、小さめの麺用の丼というか、こちらもB品ですが、とてもお買い得だったので、夫の父母や兄弟へお土産にたくさん買いました。
正月に夫の実家へ持っていったらとても喜んでくれて、元旦の夜にサムゲタンの取り皿の丼として、すぐに使ってくれました(下の写真、上段)。
そして、我が家でも、食卓におおらかなやちむんが色を添えてくれています(写真下段)。

食卓にやちむん

 

 

さらに、器の修繕のお預かり。

那覇入りした日の日暮れごろ、やちむんの古くからの産地である那覇の壺屋通りを訪れました。
すっかり暗くなってしまった通りで、ひときわあたたかい光を放っていたお店。

craft house Sprout | 店舗紹介 - 沖縄焼物のふるさと 壺屋やちむん通り会

偶然入ったお店でしたが、そこで話が盛り上がり、なんと後日、sproutの店主様から2点のやちむんの修繕を承り、早速、送って頂きました。
とても気に入っていたコーヒーカップが真っ二つ。それと前取っ手がとれてしまったものを、どちらも捨てるに捨てがたく、直すことができず、どうしようかと思っていたんだそうです。

そして、読谷の陶器市でいろいろ教えてくださった、やちむんを集めて20年の主婦の方からも、ある日LINEで、
「あのね、まだ使ってないカップにひびが入っちゃったんだけど~」
と、ご連絡を頂きました。
そして2点のやちむんの修繕を承り、すでにこちらの手もとにあります。

また、壺屋の器屋さんで偶然居合わせた、同じく他県から陶器市に来ていた女性のお客さんからも、
「陶器市で買った皿に入っていたヒビがやっぱり気になって」
と、こちらはただいま相談中です。

すべてお代を頂いての修繕。
本当にうれしいご縁です!

そして、器好きさんたちの、器に対する思いや直しへのニーズを感じました。
特に、その作家さんのその年の作品、というのは、二度と巡り合えないものなんだそうで、自分の気に入った器に対する思いは、まさに一期一会。
やっぱり本当にいい仕上げをしてお返ししたいな、と改めて思います。
そして、漆や金継ぎという良く分からない上にややこしい分野だからこそ、「この人に預けたい!」と選ばれることがとても大事だと感じます。

気を引き締めつつ、気温が低いのでゆっくりではありますが、大切に修繕をはじめています。

 

またいつか、沖縄、読谷の窯まで行けたら、その少し先にある、おおやぶみよさんのギャラリーを訪れてみたいです! 

www.hizuki.org

 

 本当に、実り多い旅、2017年の締めくくりでした!