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kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

今夜は、ご飯の進む、ふんわり鶏団子汁。蒔絵職人さんのところで、金継ぎの「質問をしよう」の日。

道具 料理‐レシピ 料理

ふんわり鶏団子汁

今夜は、鶏団子汁。

今日は新月。あまり寒くないけど、今にもぽつりときそうな曇りの日となりました。
午後から用事があったので、朝のうちに鶏団子汁を作って出かけました。

我が家の鶏団子汁は、タネにしっかり味をつけるので、スープにダシをとられても、鶏団子自体に味があり、ご飯が進むふんわり鶏団子汁です。スープも、だし昆布と塩や酒、みりん、醤油ぐらいの家にある調味料だけでできちゃいます。

 作り方は、こちら(↓)

今日は、食感の変化としてゴマをたっぷり、それとこちらの地方で今いっせいに収穫時期を迎えているらしい、原木の椎茸を刻んで入れました。
道の駅では、山盛りの原木椎茸が傷みやすいので早く売りたいらしく、100円均一になっていました!大家さんから頂いた椎茸がとってもおいしかったので、道の駅でも買いました。
今日の鶏団子汁は、椎茸の香りもして、一味ちがうおいしさになりそうです。
食べる前にあたためるとき、深ネギを斜め切りして入れます。

 

蒔絵職人さんのところへ。 

「質問しよう」の日

今日は、日めくりカレンダーも、「質問しよう」の日でした。

先日、市民講座の蒔絵体験に行ったとき、この地域の蒔絵の職人さんにお話を伺い、「いつでもいらしてください」と、連絡先を頂いていました。

秋土用が開けるのを待ち、物事をスタートさせるのによい新月の日に約束をとりつけ、とうとう蒔絵職人さんのところにお邪魔してきました。

私は、趣味で「金継ぎ 」をやっています。

「金継ぎ」とは、主に割れた陶磁器を、漆を接着剤にして修繕したり、それを美しく装飾する文化で、単なる修繕にとどまらず、美的な価値があるものとされています。

でも、器を作ったり塗りものをする漆工芸よりも、ちょっと亜流というか、本流ではない感じで、本を読んでも人によってやり方が様々だったり、科学技術の進歩によって、合成の材料をどれだけ使用するか、もしくはすべて伝統的な天然素材でやるのか、など、やりかたは様々です。

私は、できるだけ日本のもの、そして伝統的な天然素材での金継ぎを目指しています。
もちろんそれはコストも手間もかかるので、生産性は低いのですが、

  • 食器、という位置づけなので、安全性を重視したい。
  • 日本の漆産業や、伝統的な天然素材を使うという「知恵」の価値を大事にしたい。

という理由で、まだ趣味の範囲ではありますが、陶磁器をお直ししています。

また、金粉は高価なものなので、できるだけ漆だけの仕上げで美しく仕上げたい、それでも必要なら、きちんと金粉を蒔いて仕上げたい、というスタンスです。

何年か前に修繕した、大皿です。

器を漆で修繕する。

自家用なので、漆だけで仕上げました。
漆だけでつけたのに、とても強く、今でも普通に使っています。
漆だけの色や線も、好きなのです。

 

最初にどこで金継ぎを知ったのかもう忘れましたが、雑誌に載っていた、黒田雪子さんの金継ぎを見て、「かっこいいなぁ」と心底思ったのを、覚えています。

器の直し | 黒田雪子 なおす、みなおす。

 

今日は、道具の事も聞きたかったので、修繕途中の器を少しと、道具も一緒に持っていってみました。

漆と道具。

やっぱりほとんど独学なので、なかなかうまくいかないところがあったりして、作業が何年も進んでいませんでした。でも去年末、漆工芸の産業があるこの地域に引っ越してきたので、これはぜひ一度学びに行こう!と思っていたのでした。

北陸や京都と違って、九州にはほとんど漆文化がありません。
なんでも、武将の時代、レベルの高い技術手のかかる漆工芸というのは権力をあらわす贅を尽くしたものという位置づけだったので、そこまでの力をもった武将は九州にはおらず、全体的に漆工芸というのは縁遠くなってしまったという説があるようです。

その中でも奇跡的に蒔絵など漆職人がいるこの町に引っ越してきましたが、今はその産業も下火になり、なかなか厳しい様子です。

それでも、蒔絵の職人さんは、こころよく迎え入れてくださいました。

とても気さくな方で、もちろん本職は伝統工芸の漆や金などを使った蒔絵職人さんですが、なかなかのアイディアマンで、古い形にとらわれないプラスチックや樹脂も使った蒔絵という「技法」を使ったグッズづくりなど、100均やホームセンターに居ると時を忘れてしまうタイプの楽しい方でした。

「教えていただく」という堅苦しい感じは無くて、笑いながらワイワイ、という感じで、どの本にも載っていない、けどそこが知りたい細かな実際の使い方、みたいなことを、たくさん教えていただきました!

粉筒と蒔絵筆

たとえば、金粉を蒔く時に使う、粉筒(ふんづつ)。手前の物ですが、私が使っている金粉の細かさだと、この市販のものでは網目が粗すぎるんだそう!
そんなのどこにも書いてないし、市販のものにそんなに細かな種類もないんです。
どうやら蒔絵職人さんは、いろんな布などを試して、自分で竹や芦の筒に貼り付けて、粉筒は自作していらっしゃるそう。なるほど!!!
さりげなく、粉筒を使う手のしぐさも盗み見しました。なんでも輪島で修行したときは、すごく広い面積に蒔くので、食事のとき箸を持つのにも、指がつっていたんだそう。

そして、その奥は、蒔絵筆(まきえふで)です。
毛先をホルダーから外せて、毛の長さを調節できること、ずっと知りませんでした!!!
そして、蒔絵筆は光に透ける先の方を使って線を引き、その上の毛束には漆を含ませて、つーっと漆が下りてくるようにして使うものなんだそう。
油を含ませるメンテの仕方など、やっぱり実物と人に目の前で教わると、情報量が違います!

そして、本によって記載が違ったりする下地の手順など、するすると答えてくださり、いくつかの本も貸してくださいました。

やっぱり生活がかかっている仕事としての職人さんなので、コスト面はシビアで、あまり国産とか天然とかは言ってられない、という厳しさも感じました。

でも、かかる金額そのものとは違う、「器を、日本の天然漆と、自分でメンテする道具で直し、より美しく仕上げて、また大事に使う」という、その行為自体への価値を感じる人たちには、分かってもらえる価値だと思うということも伝えました。

楽しくワイワイ冗談を言いながらだったので、蒔絵職人さんは、
「そういう価値が分かる人たちをぜひ捕まえてくださいよ、そして蒔絵職人の弟子です、って、今日教えたことをそのまま教えていいですよ!」
と言ってくださいました。

私の修繕した器を手にした蒔絵職人さんは、「きれいにしっかりついてる!」とびっくりしていたし、私はそれって国産漆の強い接着力だからだと思うし、素人で趣味・道楽だからこそ知っていることや感覚、プロだからこそ知っていることや技術、そういうものをミックスしたら、きっと、すばらしいものができるんじゃないかと、思っています。

まずは、長年の疑問が解消しそうな漆の様々なこと、お借りした本で勉強して、実際に手を動かしてやってみて、どんどん作業してみようと思っています!
好きな事だと、何冊教科書があっても、苦にならないから不思議ですね。

 

 

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