kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

つづらでカゴ編み。自然素材で手作りクリスマスリース。おだしでさらさら、あったか奄美鶏飯。朝の神社。秋のあれこれ。

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つづらでカゴ編み。自然素材で手作りクリスマスリース

あっという間に12月。久々の更新となりました。
私がブログを書いている間、70代の大家さん夫妻が、庭の生垣をきれいに剪定してくれました。
自分たちで簡単な足場を組んで、むしろを敷いて、電動のナタみたいので、あっという間に生垣が散髪されていきました。
夕方の冷え込みを感じる中、最後に「ありがとうございました」と声をかけると、「よし、これでお正月がくるね!」と、すっと背筋を伸ばした奥さんの笑顔。
この集落の人たちは、本当に働き者で、体が動くうちはなんでも自分でやってしまいます。

 

先日、山奥の小さな集落の廃校になった小学校で行われる、公民館講座に参加してきました。
年に数回行われていて、去年、 陶芸教室では飯椀を作り、

年末にはミニ門松としめ縄を作りました。

今年は11月に、かご作りの講座があったので、参加してきました。

閉校になったとはいえ、手入れの行き届いたこじんまりした体育館に、ブルーシートが広げられていました。
その上には、太いものから細いものまで、カゴづくりの材料が、たくさん!!!

先生、と呼ばれていたのは、作業着にえんじのジャケットをはおった、かなりの無造作ヘアで(しかも前歯が一本しかない)、おじいさんでした。
隣の漁師町の山の方に住んでいる方らしく、山に入って、材料をたくさんとってきてくださったようです。

カゴづくり教室

しかしその先生、太いツルを手際よく組んで、ほんの10分ほどで、鉢カバーになりそうな大きなカゴを編みあげていきます。

講座の参加者は、主にその集落の子どもから若い夫婦やお年寄りまで、20人ほど。
子どもたちはクリスマスリース作りでしたが、大人はみんな、先生のつくる大きなカゴにチャレンジしていました。

でも…。
集落の人たちはみんな大きな持ち家に住んでいるけど、我が家は決して広くない借家です。
そんな大きなカゴ、置くところが無い!

ということで、先生の方法をちょっとアレンジして、私は小さなカゴに挑戦してみました。

芯には太めのツルを使って、ちょうどチリとりのような、曲がった扇形に。
足も使ってしっかり押さえながら、あとは細めのツルを、上、下、上、下、と、間違わないように交互に横に編み込んでいきます。

ツヅラで編む小さなカゴ

そして、完成!

ずっと欲しかったのです。
庭にハーブだとかリーフレタスだとかを取りに出るとき、収穫したものを入れるための、ちょっとしたハンディなカゴ。
形は歪んでいますが、なかなかに味のある、実用的な、ミニカゴができました!
真ん中の芯を長めに取っていたので、最後にぐるっと曲げ留めて、フックで吊るせるようにしました。

ツヅラで編む小さなカゴ

これがなかなかの好評で、「どうやって作るの?!」と、大きなカゴをひとつ編み終えたおばちゃんに聞かれたり。
「写真撮っていいですか?」って、もちろん私ではなく、ミニカゴの写真を撮られたり。

この細くて強いツルは、ツヅラというものだそうで、正式名は「あおつづらふじ」だと思われます。

www.weblio.jp

よくしなって、編みやすかったのですが、先生によると、かご作りの素材としては高級品だということです。

 

ひとつ編み終えても、広げたブルーシートには、まだまだたくさんのツルや、山野の植物が材料として広げてあります。

せっかく季節なので、私もひとつクリスマスリースのもととなる輪っかを編んでみたり。
先生が山から切り出した竹で作った花瓶に花や紅葉を活けてみたり。

その竹には、ちゃんと生け花用のオアシスが入っていて、そこにいろいろ刺していると、先生がやってきました。
「根元は隠さなきゃダメなんだよ」
と、広めの青々とした葉で根元をカバーしたり、背の高いものを刺したりして、全方向、なんだかステキな生け花が完成しました。

「先生は、生け花の先生でもあるんだよ!」
と、係のおばちゃん。
ええーー。意外!(失礼。)
どうりで、植物に詳しいし、生け花も上手で、さり気なくポケットから出したのが、花ばさみではなく、生花店で使うカミソリのような小さなナイフだったりして。

体育館の窓から見える松の大木が、5葉だとか3葉だとか、私にはただの背景になってしまう山や自然を、何層にも知っている先生でした。

おかげさまで、2時間ほどで、大収穫!!!

カゴ編み教室

受講料1000円で、たっぷりのお土産となりました。

 

家に帰ってから、リースの輪っかに、去年使っていたクリスマスの飾りを刺したり、後日、竹筒の生け花がしおれてから、実の枝だけを取り出して追加してみたりして、今年は自家製のクリスマスリースを飾ることができました。

会場で段ボールいっぱい入っていたので、せっかくだから、とひとつもらってきた、手のひらほどもある大きな松ぼっくりは、立ててみると、まるでクリスマスツリー!

松ぼっくりでクリスマスツリー

今年は山の自然の素材で、クリスマスを楽しく飾ることができました。

 

 

おだしでさらさら、あったか奄美鶏飯。

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寒くなってくると、我が家で休日の夜にときどき作ります。
奄美鶏飯(けいはん)です。
鶏飯といっても、鶏の炊き込みご飯ではなくて、鶏や椎茸のおだしをたっぷりかけた、具だくさんのお茶漬けみたいなものです。

作り方は、こちらから(↓)

今回も、具だくさんです。
といっても、錦糸卵や椎茸の煮ものなどは、休日前に少しずつ作り置きしておけばいいので、当日は、ネギを刻んだり、おだしをあっためたりするだけです。

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ちょうど写真に写っていませんが、最後にミカンの皮の粉をぱらりと乗せると、これまた風味が引き立ちます。

鶏などの動物性のだし汁(ブロス)は、小腸をケアして強くしながらあたため、同時にたんぱく質や脂肪も届けてくれるので、ちょっと胃腸が弱い、または弱っている人は、無理して肉からたんぱく質を摂ろうとする前に、だし汁から始めると、胃腸もだんだん強くなり、ひいては肉からもたんぱく質を消化吸収する力が出てくるんだそうです。

奄美鶏飯の食べ方のコツは、1杯のご飯を2回に分けてよそう事。
少なめのご飯に具材をたっぷり乗せて、おだしをたっぷりかけて、さらさらと頂くのが、おいしいです。
あれこれ乗せたりかけたり、各自が楽しむ仕組みで食べれば、楽しく食べることができます。


 

朝の神社。秋のあれこれ。

朝の神社。

ある日、ふと思い立って、朝7時台に、氏神様へ行ってきました。
その日は快晴。
神社の裏手には、どこまでも広がる田畑の爽快な眺め。
それをまんべんなく照らす、おっきなお日様がのぼっています。
空気まで洗いたてのようにキラキラして、朝の神社は本当に気持ちいいなぁと、深呼吸して一日を始めました。

 

そして、寒い朝、最近何となく食べたくなって、フレンチトーストを作っています。
それも、甘いのではなく、スパイシーなものを。
卵液には牛乳、調味料はラム酒2滴ほどとてんさい糖と塩少々を入れますが、しっかり卵液を吸いこませた食パンを、バターを溶かしたフライパンでちょうどいい半熟具合に焼き上げたら皿に取り上げ、その上に、シナモン、カルダモン、ナツメグ、それに黒胡椒をパラリ。
最後に一応メープルシロップはかけますが、食べてみると、甘さよりもスパイスが引き立ちます!

マスコット セイロンシナモンパウダー 25g

マスコット セイロンシナモンパウダー 25g

 
マスコット カルダモンパウダー 22g

マスコット カルダモンパウダー 22g

 
マスコット ナツメグパウダー 35g

マスコット ナツメグパウダー 35g

 
ダーク・ラム / 30ml TOMIZ(富澤商店) ブランデー・ラム ラム
 

 

北欧のシナモンロールは、とてもカルダモンがきいていますが、 そんなイメージで、やっぱり寒い朝には、寒いところのものが良く合うようで、スパイスの香るフレンチトースト、とってもおいしいです。
甘さをぐんと控えると、意外とハムやチーズなどとあわせてもおいしいと思います。

スパイシーなフレンチトースト、アールグレイのミルクティー、イチョウ、十日夜。

そして、写真下段左は、私の最近の初耳学。
アールグレイのミルクティーって、おいしい!

手軽で使いやすいのに、ベルガモットの香りがとてもいい、クリッパーのアールグレイティーバッグ。

〔認定〕 クリッパー アールグレイ 40g (20×2gティーバッグ)

〔認定〕 クリッパー アールグレイ 40g (20×2gティーバッグ)

 

 

これまでもストレートでは飲んでいましたが、寒い朝にはミルクティーが飲みたいな、と思い、出来心で試してみたところ…。
すごくおいしいことが判明!
ベルガモットの柑橘系の香りがするアールグレイ、なんだか勝手に、ストレートで飲むものだと思い込んでいました。
でも、ミルクを加えることで、不思議とその柑橘系の香りがより引き立ちます!

写真下段中。
繁華街まで下りた日の夜、イチョウ並木が本当にきれいでした!!!
シックな夜にライトアップされて浮かぶ、陰影のあるイチョウも、なかなかいいものです。
九州南部の秋は本当に短くて、やっと最近になって、紅葉が見られます。
田舎道を運転していると、え!?こんなところに?!と、突如現れる鮮やかな黄色に、驚かされることが多いです。
まるで、桜の季節と同じ。
それもはかなく散って、本格的な冬が訪れようとしています。

写真下段右。
11月27日は、十日夜(とおかんや)でした。
十五夜、十三夜、亥の子餅をはさんで、十日夜、と、秋は月を愛でたり収穫に感謝する暦の行事がいくつもあります。
十日夜は、ススキと餅をお供えする、ということだったので、また、近所の土手からススキを頂いてきました。
お餅は、この町の中、我が家から車で5分のところにある餅屋さんの、あんこたっぷりのお餅をお供えしました。
何となく、甘いんだろうな、とか、店に売っている時点でちょっとだけ固いんだろうな、とか、想像しがちですが、そのつもりで一口ほおばると、びっくり!
何とも瑞々しいお餅が、やわらかく、伸びます!
しかも、たっぷりからめてあるあんこが、甘すぎなくて素朴で、するっと食べられてしまう!
街に住んでいた頃は、餅屋さんなんてほとんど見かけなくて、餅は真空パックのものをスーパーで買うしかありませんでした。
なので、つきたての餅を食べるたび、毎年そのおいしさに驚いてしまいます。

遅く帰ってきた夫と、「餅は餅屋、だね」と、唸りながら、おいしく頂きました。
お正月はいつもここの鏡餅を買うので、あとから食べるのも楽しみなのです。

 

今年は12月に入った時点で、少し大がかりなもの、

  • エアコンとストーブの掃除・芯交換
  • 押入れの全出しと掃除
  • シンク下の全出しと掃除、シートの交換
  • 年賀状(文面のみ)

を済ませているので、お正月への準備は着々です。

あとは、

  • 新しい枕カバーを縫ったり、
  • 喪中ハガキが揃ってから年賀状を発送したり、
  • また公民館講座でしめ縄やミニ門松を作ったり、
  • 年末が近づいてから、年越しそばやお雑煮の準備をしたり。

毎週ごとに用事をこなしていけば完了しそうです。

掃除は、日々の掃除の中で家具を少しずつ動かして埃を取ったり、年末近くなったお天気の日に窓掃除とカーテンを洗うようにしようと思っています。

もうちょっとで、大家さんのように、「これでお正月が来るね!」 と言えそうです。

 

器の修繕も、続けています。

器の修繕

ずっと前のお預かり品で、ほっこりとした水玉模様の湯飲み。
口のところにホツレ+そこから伸びるヒビ、ちょうど対岸のところにもう一本のヒビ。
ホツレは錆漆で埋め、ヒビには何度か漆を染み込ませ、最後に消金粉を蒔いて仕上げました。
器のほっこりした雰囲気や水色を活かすため、少し赤みを控えた色味の消金粉を選びました。

もしこれが冷たい感じの銀だったら。
それか赤みの強い金だったら。
印象が違うと思うのです。

この仕上げだと、古くさくもならず、かわいく、また、ほっこり使えるのじゃないかと思います。

下地の漆までの時点ではじゅうぶん平滑に仕上がっているつもりなのですが、金を蒔いてから、やっぱりデコボコが目立ってきたりして、やり直すことも多々です。

自分の理想や目指すところと現状とは、まだまだかけ離れているのですが、そこに到達した日から逆算しているつもりで、一歩一歩、楽しんでいます。