kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

タイ香り米をお鍋でおいしく炊くコツ!ガパオライス。ハムとルッコラで、甘くないフレンチトーストの朝。器の修繕。ひたむきに。

タイ香り米をお鍋でおいしく炊くコツ!ガパオライス。

タイ香り米をお鍋でおいしく炊くコツ!ガパオライス。

寒露の朝、起きると窓ガラスが曇っていて、びっくり!
暑く、長く、災害も多かった夏が、秋から冬へ、うつり変わろうとしています。

私は、毎日、暮らしの事と器の修繕にひたすらに取り組む夏で、久々のブログ更新となりました。

先週末は、庭のバジルがまだあるうちに、と、ガパオライスにしました。

近所のお店で、いなばのガパオの缶詰が98円で買えるので、何も残り物のない一人のお昼、庭のモロヘイヤをざくざく刻んだものや目玉焼きを乗せたりして、ご飯軽めのひとりガパオライス、ちょくちょく食べていました。

いなば ガパオチキンバジル 115g×3個

いなば ガパオチキンバジル 115g×3個

 

 

これまでもよく夏の休日ご飯にガパオライスを作っていて、

我が家が参考にしているガパオライスのレシピは、こちらから(↓)

ナンプラーエスニックな旨みと香りに、バジルの風味、それに辛さと甘さと目玉焼きのハーモニーを楽しんできました。

(↓)醤油で代用せずに、シーズニングソースを使うと、やっぱり甘辛くてコクがあり、美味しいです!

ゴールデンマウンテン シーズニングソース 110ml

ゴールデンマウンテン シーズニングソース 110ml

 

 

しかし最近、ちょっとした発見が!

これまでも、タイカレー、ビリヤニカオマンガイ、ガパオライスなどには、香り米と呼ばれるタイのお米を使ってきました。

 

日本のお米と違って長くてサラサラしていて、なんといっても、 炊きあがったときのジャスミンに例えられる香りが、たまりません。

我が家では休日ご飯としてのメニューに使うので、お米をいつもと変えるだけで、おうちご飯でも、ぐっと非日常感・休日感が増します。
最近、1kgとか2kgとか、Amazonで様々な量で売られるようになり、買いやすくなりました。

 

我が家には、炊飯器がありません。
朝の納豆ごはんから夜のご飯まで、毎日、ルクルーゼで炊いています。

 

通常コースだと40分はかかる炊飯器では信じられないかもしれませんが、浸水したお米なら、一度沸騰したら弱火にしてそこから8~10分。あとは10分ほど蒸らすだけで、本当に粒のたったおいしいお米が素早く炊けます!
保温こそできませんが、それに家のサイクルがフィットすれば、早くて、おいしくて、丈夫で壊れないし、毎回きれいに洗えるし、場所もとらないし、もうルクルーゼ炊飯から、電気炊飯器には戻れません!

 

これまでも、タイ香り米を日本米と同じように、ルクルーゼで炊いてきました。
でも、すごくうまく炊けるときもあれば、ちょっと固かったり、逆にちょっとやわらかかったり。

そもそも現地ではお米は「炊く」のではなく、「茹で」て茹で汁を捨て、蒸らす、と聞いてからは、茹でこぼす方法も試し、そこそこおいしかったのですが、何かもっと香り米のおいしさを引き出す炊き方は無いものか、と、考えていました。

 

ある秋の入口の日、地鶏の鶏ガラスープを取ったので、それで香り米と鶏モモ肉を炊き、カオマンガイ(海南鶏飯)を作りました。
そのとき、レシピ通りに、最初にニンニク・生姜・ネギ等と一緒に香り米を炒め、そこに鶏の油分が入った鶏ガラスープを注ぎ、炊きました。

そして炊きあがったお米に、びっくり!
ふわっ、パラっ、そして、香る。
これぞ、香り米!!!
夫と「おいしいね~!」と喜びながら、でも、何がいつもと違うんだろう?と、考えていました。

 

そこで今回、ガパオライスのために香り米を炊く時に、実験。
どうやら、油分ではないか?という仮説で。

最初にルクルーゼの底に、たっぷり目のおいしいオリーブオイルを入れ、そこに洗って水けをきった香り米を加え、パチパチ言うまで炒めてみました。
その後、分量の水を入れて、あとはいつも通り。

すると、これ!これ!

ふわっ、パラっ、そして、香る。
最高のタイ香り米が、おうちのルクルーゼで、炊けました!
おそらく、油分がお米をコーティングするのでしょうか。
コツは、シンプル。「最初に油で炒める」だけだったようです!

<我が家流、タイ香り米(ジャスミンライス)を、ルクルーゼでおいしく炊く方法>

●分量:香り米 1cup(1合) に、加える水は1cup。弱火加熱は8分。
     つまり、1.5合なら1.5cup、9分。
      2合なら2cup、10分。

  1. あらかじめ、水を計量しておく。
  2. 香り米をザルでさっとすすいで、水を切る。(研ぐ必要はありません) 
  3. ルクルーゼの底に、多めのオリーブオイルを引く。
  4. 鍋がある程度あたたまったら、香り米を加え、木べらで混ぜながら、パチパチいうまで炒める。
  5. 1で計量した水を加え、さっとなべ底をさらって平らにし、蓋を閉じる。
  6. 中火で加熱して、沸騰するのを待つ。
  7. 吹きこぼれなくても、沸騰したら弱火にして、ここから所定の時間(1合8分、1.5合9分、2合10分)だけタイマーで計りながら加熱する。
  8. 時間がきたら、最後に2~3秒だけ強火にして、水気を飛ばして火を消し、10~15分ほど蒸らす。(何秒強火にするかで、おこげを作るかどうか、調整できます)

香り米を蒸らしている間に、フライパンでガパオを。
多めの豆板醤やにんにくを炒めてしっかり香りを出し、
偶然安くで売っていた、地元農家さんの小ぶりのパプリカをたっぷり刻んで、たまねぎ・鶏挽肉と一緒にじっくり炒めて甘みを出し、
ご飯にかけるので、思っているよりも少し濃いめの甘辛ナンプラー味に味付けし、
最後に庭のバジルを思いっきり入れて、完成!

ご飯にかけ、隣のコンロで弱火でカリっと焼いておいた目玉焼きを乗せました。 
あとは食卓で、お好みで追いナンプラーをすると、香りが引き立ちます。

 

まだまだ暑さの残る、九州南部の休日のお昼どき。
おともは、強めの炭酸のミネラルウォーター、ゲロルシュタイナーに、レモンを数滴たらして、頂きました。

サッポロ GEROLSTEINER(ゲロルシュタイナー) 天然炭酸水 500ml×24本 [正規輸入品]

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汗をかきながら、スカっと美味しく頂きました!
こんな夏の気配の残る休日のお昼、今年はあと何回でしょう?

 

 

ハムとルッコラで、甘くないフレンチトーストの朝。

ハムとルッコラで、甘くないフレンチトーストの朝。

 

だんだんと、ホットコーヒーがおいしい季節になってきました。
特に、ちょっと肌寒いような、朝。

夫には納豆ごはんとお味噌汁を出し、お弁当と水筒を用意して送り出した後、たくさん洗いものを済ませ、2回目の洗濯機をまわし、掃除に取りかかる前。
朝の家事がそのあたりまで一段落終わってから、 ときどきひとりでコーヒーをいれ、ほっとひと息の朝ごはん、しています。

自分にごほうび、な日の定番が、フレンチトースト。
卵液にほんの1~2滴ラムを垂らし、バターで半熟に焼き、仕上げに、シナモン、カルダモン、黒胡椒などスパイスを振って、メイプルシロップをかけるのが、我が家の定番です。

 

でも、ちょっとだけアレンジして、最近、甘くないフレンチトーストが、好きです。

野菜高騰の折、本当に助かるのが、庭のちょっとした葉物やハーブ。
去年まで冬~春だけ植えていたルッコラですが、今年はたくさん種があったので、鉢にパラパラっと蒔いて、適当に通年育てています。
夏は固くなるかな、と思っていたのですが、あまり日があたりすぎない所がよかったのか、すこし猛暑が収まってからなのか、多少虫食いのものを除けながら、いつでもみずみずしいルッコラを、食べる分だけ収穫できています。
本当にありがたいことです。
また花芽がついてきたら葉が固くなるので、次の種を蒔こうと思っています。

 

朝日を浴びる庭、まだ夜露を含んだルッコラを数枚ちぎってきて、フレンチトーストに乗せてみることに。
ルッコラといえば、生ハム。でもさすがに生ハムは冷蔵庫になかったので、普通のスライスハムで。
ルッコラ、ハム、といえば、黒胡椒。
まだお好みで足すなら、チーズかな。マスタードも、いいな。

そんな感じで、卵液には、ラムを入れず、塩はいつも通りひとつまみ、砂糖は気持ち控えめにして、牛乳と一緒によく溶きました。
そこに食パンをしばらく浸して、卵液を全部吸わせて、いつも通り、バターで半熟に焼きました。
出来上がったところに、シンプルにスライスハムを乗せ、黒胡椒、そして、つみたてのルッコラ

朝日を浴びる、我が家のいつもの食卓で。
まさに、ルッコラの風味が主役!
黒胡椒がきゅっと引き締めてくれて、ハムがおいしい。
ハムタマゴ、なので、そりゃ合わないわけがなく。
そこに鮮烈な辛みと香りのルッコラ、で、朝のスタートです!

何となくその朝の気分で、粉引きのスリムなマグを選び、挽きたてのホットコーヒーを注ぐと、香り立つ湯気にやわらかく包まれます。

しあわせな、朝でした!

 

ルッコラとハムのコンビは、別の朝にも登場。
週末のバゲットの余りに切り目を入れてさっとトーストして、今度はスライスチーズ、ハム、ルッコラ、庭のモロヘイヤ、その間に手作りマヨネーズと黒胡椒をちょっとはさみました。

バゲットサンド、ハムとチーズとルッコラ。

これまた、ホットコーヒーと。
この日は、木の葉の柄がかわいい、沖縄からの頂き物のマグカップで。

沖縄のやちむん、頂きました(↓) 

沖縄の器好きの方と陶器市の会場で偶然おしゃべりして知り合いになり、修繕の器も送ってくださり、さらに、お持ちのやちむんをいくつか譲ってくださったもののうちのひとつの、マグカップです。
コーヒーはたっぷり入るし、おおらかな木の葉の柄で、朝からやさしい気持ちになれます。

最近、午前は家事、買い物など、お昼をはさんで午後、日によって家事の残りや買い物と器の修繕、夕方からまた夜に向けた家事、夫を迎えて夜ごはん、さらに寝る前まで、修繕の事前準備や領収書整理や工程の整理・取りまとめ、取次店との連絡、勉強など、一日を駆け抜けています。

その中で、朝、器を選び、朝食を作り、コーヒーを入れ、家で幸せな時間を少しだけ持てるのが、本当に幸せだと感じます。

これから寒くなるとますます、朝のスタートを大事にしたい季節になっていきます。


器の修繕。ひたむきに。

金継ぎ、錫仕上げ。

ありがたいことに、取次店やネットを通じて、お代を頂く器の修繕を続けています。

この楕円の器は自家用で、最近仕上げました。
3片に割れ、ヒビも入っていたもので、仕上げは錫粉を蒔いてみました。

実はこの器、金継ぎを始めた数年前、一度修繕に取り組んで糊漆で接着したのですが、見事に破片がズレたまま付いてしまい、残念な気持ちとやり直す大変さを思い、何となくそのまま、何年もしまってあったものです。

最近、また思い立って、剥がしてやり直すのでなく、そのズレた段差を錆漆で埋めてなめらかにする方法で、再び直してみることにしました。
何度か錆漆を研いでは重ねて段差に平らな面をつくり、そこに呂色漆を研いでは重ね、まずは銀消粉というマットな銀色で仕上げました。

でも、段差を埋めて広くなった面積に、硬質でクールな銀の質感がなんだか浮いてしまって、やり直すことに。
でも、金ではない気がして。
今度は、これまであまり使っていなかった錫粉を使ってみることにしました。

錫は同じく銀色というかメタリックな色なのですが、控えめな質感や色味がこの素朴な器の質感によく合って、とても気に入る仕上げになりました!

 

早速、この器が何年ぶりかに食卓に戻りました!

金継ぎ、錫仕上げ。

 

金継ぎを始めたばかりの頃、この器の作家さんの奥さまにとてもよくして頂いて、お店で割れた器を譲ってくださったり、相談に乗って頂きました。
今回の修繕をきっかけに、その方とも再びネットで繋がることができ、「ときどきお客様から割れた時の問い合わせを頂くので、その時はご紹介させてください」と、とてもうれしい再会のご縁となりました!

 

ただ、くっつけて、金がピカピカでしょ?というのではなくて。
その器の元からもつ魅力を引き出す修繕をしたいと思っています。

漆って、とても不思議な素材ですが、天然素材と組み合わせることで、ヒビ埋めから接着剤、塗料、蒔絵の下地、など、金継ぎの全行程に八面六臂に活躍する材料であり、すごい能力や可能性、美しさを持っています。
また、本物の金銀が持つ佇まいの美しさには、何度もはっとさせられます。

器それぞれの元からもつ魅力をさらに引き出すため、漆や金銀などのすばらしさを、きちんと手元で生かしたいと思っています。
そのために、私自身の眼と技術を、もっともっと上げたい。
もっともっと引き出せるようになりたいです。

ひたすら、ひたすら。な、積み重ねる毎日です。

 

金継ぎ