kurashito~暮らしと

暮らしが幸せになるためのことを、日々追究しています。

30分でできるソーダブレッドで、朝食。カモミールとマツリカの香り。ズッキーニに蜘蛛の門番。サクランボとお坊さんと「縁起」。あけびの新芽を頂く。

30分でできるソーダブレッドで、朝食。

30分でできるソーダブレッドで、朝食。

今朝、夫を送り出した後、自分の朝食が何もなかったので、作りました。
ソーダブレッド。
何度か作ったことがありますが、久々です。

ソーダブレッドは、アイルランドのパンで、主に薄力粉を使い、イーストや酵母ではなく、バターミルクの乳酸と重曹を反応させて膨らませるものなんだそうです。

ソーダブレッド - Wikipedia

 

今日は、粉の一部を薄力の全粒粉にし、ひと握りのレーズンを入れて作ってみました

レシピはこちらを参考にしました。(↓)

cookpad.com

オーブンを予熱する所から、粉を量り、自家製の豆乳ヨーグルトを加えて、ぼそぼその生地をなんとか丸くして、あったまったオーブンで焼くのは20分。
起き抜けにオーブンのスイッチを入れるところからたった30分後には、ほっかほかのソーダブレッドが食べられます。
休日の朝、何もなかった時なんか、いいですね。

このレシピに、ひとつまみの塩を足して、何かドライフルーツやナッツなどを足すと、ぐんとおいしくなります。
本来は重曹を使いますが、今日は、小さじ1入れても苦くなる心配のない、ベーキングパウダーを使用しました。

ラムフォード ベーキングパウダー 114g

ラムフォード ベーキングパウダー 114g

 

 ブレッド、といっても、イーストや酵母で膨らむパンとはずいぶん違いますが、焼きたてだど、これはこれで素朴で、たまにはおいしいのです。
そとはカリっと、中はホカホカ。
ずしっとしたパンなので、お腹が膨れます。

豆乳ヨーグルトにバナナを入れたものと、あったかいミルクティーと一緒に、頂きました。

まだ朝晩冷えたりするので、あったかいものがおいしいです。

 

 

カモミールとマツリカの香り。ズッキーニに蜘蛛の門番。

なかなかお日様が出ない最近ですが、植物たちは成長中。

去年の残りの一粒の種から勝手に芽を出して成長したカモミールは、どこかまだあどけない花を咲かせ始めました。

カモミール

近寄ると、フルーティーな香り。

カモミール

夕方に水をやると、辺りに香りがふわ~っと漂って、とても幸せな気分になります。

 

家の裏の生垣には、前住んでいた家にあったのと同じ、茉莉花(マツリカ)が、生垣の下の隙間を埋めるように植えてあり、こちらも、ちらほらと青紫色の花を咲かせています。

マツリカ

青紫から白色まで、刻々と色を変えながらたくさんの花が咲き乱れると、まるでジャスミンのような香りが、結構強く漂ってくるのです。

 

太陽が恋しそうなズッキーニには、いつの間にか小さな蜘蛛さんが、門番を。

ズッキーニに蜘蛛の巣

よくよく見ると、小さな虫が網にかかっています!

どんなに小さな鉢の中でも、植物や動物たちが、互いに関わりながら循環していく環境にしたいと思っているので、普通は厄介物の蜘蛛の巣も、うれしくなったりします。

 

明日はやっとお天気になりそうなので、いろいろと忙しくなりそうです。

 

 

サクランボとお坊さんと「縁起」。

サクランボ

一昨日は、祖父の三回忌に行ってきました。

去年の一周忌の時、お寺の入り口の桜の木になっていたサクランボが、今年もちゃんとなっていました。
鳥たちにまだ気づかれていないのか、ルビーのような実がこぼれそうにたくさん。

「活けたら水が結構あがりますよ」

と勧められ、ひと枝持って帰りました。

いける時にぽろっとこぼれた一粒をちゃっかり頂きましたが、弾けるような香りと甘さに、びっくり!

 

祖父母と一緒に住んでいたこともあり、小さい頃から毎月、お坊さんが家にお経をあげにきていました。

今回のお経は、息子さん。わたしより少し年上ぐらいの。
お経の後、祖父との思い出を語ってくださいました。

息子さんは、早くからお寺を継ぐことを決めていたようで、まだ高校生の頃から、忙しいお盆には、父である住職とお母さまと3人で手分けして、もう檀家さんを回ってお経をあげていらっしゃいました。

お盆なので、夏の日。
わたしはまだ学生で、息子さんもまだ学生で、つまり、夏休みだったんですね。

短髪のお兄ちゃんが、暑い最中に黒い袈裟を着て、仏壇の前に座る時の、布がキュキュっと擦れる音。
緊張した様子でロウソクとお線香に火をつけて、しゃんと背筋を伸ばしてから、若い声でお経をあげている後ろ姿。
ちょっと年上なだけで、まだ大人じゃないのに、スゴイなぁ。子供のわたしはそう思って、じっと正座してお経を聞いていました。

祖父と祖母と一緒だった夏の日の夕方の景色を、よく覚えています。

息子さんは、まだ高校生だったあの時の自分を、うちの祖父がきちんと一人前として扱ってくれて、未熟な自分のことをじっくりと待ってくださった、という話をしてくださいました。

話を聞きながら私も、生きていた頃の祖父や、あの頃の景色や空気まで思い出し、とても懐かしい気持ちでした。

息子さん、今ではお子さんもいらっしゃるし、もうお父さまの住職に負けず、スラスラとお話しもされます。
法事というのは、亡くなった人のためにあるのではなく、それを「縁」として集い、よりどころとして、繋がり合うための、遺された者たちのためにあるもので、「出会い直し」ていくんだという、お話でした。

 

私も本当にそう思います。

日本の大乗仏教は形式的、葬式仏教、など言われていても、自分のよりどころを先祖に求めたり、人々の間の和を必要とし大事にする日本人にとって、大事な「縁起」の場所のひとつだと私は思います。

「縁起」、とは、ゲン担ぎではなく、本来、「つながり」のこと。

釈迦が悟ったとされる頃の原始的な仏教では、すべての存在は空(くう)であり、それは何か他のものとの関係性だけによって定義される、とされたんだそうです。
つまり、「私」自身が存在しているのではなく、「誰々の妻である」、とか、「お菓子が好き」、だとか、その「関係性」によってのみ、すべての存在は、定義されるし、認識できる。
なぜなら、すべての存在は、「空(くう)」だから。

存在自体ではなく、確かに認められる、その関係性を、「縁起」、と呼んだらしいのです。
・・・と、私なりの解釈ではありますが。

 

お寺の息子さんは、あの高校時代の夏休みから20年以上経ち、今では父親となりました。
故人である祖父は、もう、2年前にこの世を去りました。

でも、三回忌を迎えた2016年の一昨日、20年後の息子さんが、改めて在りし日の祖父との思い出に思いを馳せてくださいました。
そこで改めて、まだ若かった自分をきちんと一人前として扱って待ってくれたんだな、と、あの頃の祖父と「出会い直し」、今の自分ともう一度「縁起」をつなぐことで、今、父親として自分が子供たちを守り育てていく日々の中で、あの頃の自分がうちの祖父に、守り育てられていたんだな、一人前として扱い、見守ってくれていたんだな、ということに気づき、あの頃の自分では分からなかった深さで感謝をし、現在の父親である自分にとっての学びにされました。

亡くなった人はもうこの世にいなくても、何度でも縁起をつなぎ直せるし、時間軸は、いい意味で、あってないようなものです。
当時はダメだったと思っていた、悪い思い出だ、自分は良くなかった、相手が嫌いだった、相手が今生きていようがいまいが、そういう事って、何度でも「今」の自分で、新しく縁起を繋ぎ直せるのです。
つまり、過去なんて、記憶の中で簡単にひっくりかえっちゃうんですよね。
未来と同じぐらい、過去も自由。

「縁起」は、何も法事に限ったことではなく、今ここ、すべての場所で、出会い直せる、ということ。
やっぱり、未来と同じぐらい、過去も自由。

私は、お釈迦様は、「縁起」を通して、そういうことも教えてくれているんじゃないかと思います。

 

私も、高校生の頃の、まだあどけなかった息子さんが、メガネをかけて、いい意味でおじさんになって読経されている一昨日の姿を見て、同じように、あの頃と今と時空を超えて、自分ともお坊さんとも、出会い直すことができました。

法事は、亡くなった人のためにあるのではなく、残された人たちが、新たに「縁起」をつなぎ直して、未来を生きていくためにある、って、そういうことじゃないかと思うのです。

毎年同じ場所で実をつけるサクランボも、毎年、出会い直してくれているのかもしれません。

 

 

あけびの新芽を頂く。

あけびの新芽を頂く

昨日、夫の実家より、庭のあけびの新芽をゆがいたのを頂きました。
写真右側の緑のお野菜がそれです。
ほろ苦くて、春のお味。
ポン酢をかけて頂きました。

手前は、 こちらの地方の物産館の名物、おぼろ豆腐です。
ほんっとにみずみずしく濃厚で、大豆の豊かな風味を思う存分感じられます。
我が家では、夫に鰹節を削ってもらって、お醤油はかけずに、鰹節だけかけて、頂きます。
その方が、繊細な風味までたっぷり感じられるぐらい、濃厚です。

奥は、生姜焼きと、自家製豆乳ヨーグルトで作る、ザワークラウト、それと黒米入りのごはん、あとはお味噌汁でした。
春のほろ苦さが、食卓にアクセントを与えてくれました。

 

今日は久しぶりに肉じゃがです。
最初に牛肉を炒める時と、仕上げに味を整える時、黒糖粉を使ってみました。
とてもコクが出て、まろやかでおいしくしあがりました。

貿易屋珈琲店 純黒糖粉末 500g

貿易屋珈琲店 純黒糖粉末 500g

 
上野砂糖 焚黒糖 粉状 500g

上野砂糖 焚黒糖 粉状 500g

 

 先日のあくまきのために買った黒糖粉ですが、お菓子だけじゃなく、お料理にももっと使えそうです。