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<旅日記>「ジェットスターで成田泊、香取神宮・鹿島神宮・成田山新勝寺への旅。」その②、香取神宮編。

香取神宮

<旅日記>その②香取神宮編。

先週末、夫とふたりで、ジェットスターを利用して成田泊の関東の旅に行ってきました。
<旅日記その①> (↓)

 

金曜夜に成田に到着して、一泊し、翌朝。
ホテル日航成田自慢の、朝食ビュッフェです。

ホテル日航成田自慢の、朝食ビュッフェ

和食、洋食、サラダもパンもバゲットやくるみパンなど様々で、オムレツとフレンチトーストは、目の前で焼き立てです♪
自家製のジャムがとてもおいしくて、果物もヨーグルトもしっかり頂いてしまいました。
ビュッフェの一角には、サプリメントの棚まで!
広いガラス一面の窓の向こうがガーデンになっていて、朝の緑が目に心地よく。
清々しい気持ちで一日のスタートとなりました。
向かいのレンタカー屋さんで手続きをし、朝9時にホテルを出発です!

 

ホテルから香取神宮は、高速を使って20分ほどでした。
いつもと違う普通車の内装や走りをあれこれ話したり、夫が関東の高速を懐かしがっていたり、ラジオをつけたりしているうちに、もう、あっという間に到着。
実は夫、18歳のときに、車で、香取神宮の近くに家庭教師のアルバイトに通っていたんだそうです。
当時と同じコンビニを発見したりして、20年前にしばしタイムスリップしつつ。

 

香取神宮は、 千葉県香取市にある、由緒正しい神宮です。
明治のころまで、「神宮」と呼ばれる神社は、伊勢神宮鹿島神宮香取神宮の3つだけだったというぐらい、長い日本の歴史を通じて重要な場所だったんだそうです。

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御祭神は、 経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。
由緒は、香取神宮のオフィシャルページの話がとても分かりやすかったです。(↓)

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神話によると、経津主大神は、天照大神の命を受け、荒れた葦原中国(あしはらのなかつくに=日本)を治めるべく、出雲の大国主命のもとへ向かい、無事、日本を平定したんだそうです。
そのとき一緒にコンビを組んだ武甕槌大神(たけみかづちのかみ)は、鹿島神宮の御祭神として祭られていて、そういう流れもあり、昔から、香取神宮鹿島神宮は一対の存在なんだそうです。

 

まだ早い時間だったので、駐車場に車も少なく、参道の店もまだ開店準備中のところも。

 

大きな古い神宮というだけあって、鳥居をくぐると、境内へ続く参道の木々は大木が多くて!
見上げるような大きなアーチを、木漏れ日と涼やかな風が通り抜け、梅雨入りの割に朝から日射しの暑かった日でしたが、ここだけ別世界のよう。

香取神宮

紅葉の時期は、またひときわ美しいことでしょう。 

朝の光が、ひんやりと冷たい手水にキラキラと反射して。

香取神宮

朱塗りの鮮やかな楼門。

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境内には、6月末の夏越の大祓を控え、大きな茅の輪が設置してありました。

香取神宮

朱色の楼門に好対照の、黒漆塗りのシックな拝殿が鎮座しています。

ご神木でない木でも、こんなに大きい!

香取神宮

香取神宮の一番の特徴ともいえる、黒漆塗りの社殿。
品があり、質感もシックで、だからこそ装飾が生き、とてもかっこよかったです。

香取神宮

 

こちらが、ご神木。
樹齢1000年と言われている杉の木なんだそうです。
表皮の凹凸が陰影を生み、とても風格のある木でした。

香取神宮n

そして、ちょっと離れた場所にあるのが、要石(かなめいし)。

香取神宮

地震を起こす大ナマズを押さえている、という伝説の石です。
実はこの要石、鹿島神宮とセットになっているんだそうで、香取神宮の要石は凸型。鹿島神宮は凹型になっています。
年月を経た丸く滑らかな要石にも、朝の光が。

そして、ちょっと探しにくい場所にあるのですが、香取神宮には「奥の宮」と呼ばれる場所があります。
神社の敷地をちょっと出て、民家がある小さな筋を入ったようなところ。

香取神宮

先ほどの境内の、凛として風格のある大きな感じとはガラっと空気が変わりました。
そこは、長い年月をかけて大切に守られてきたことが伝わるような、まさに、聖地です。
木でできた鳥居をくぐり、小さな祠をひっそりと守るようにゆれる木立の間を、静かに歩き、お参りしてきました。

香取神宮

 

ヨーロッパの教会でも、トルコのモスクでも、何かの信仰をもって、何百年も人々が大切にしてきた場所に、私は、ある共通の空気を感じます。
具体的に誰というわけではなく、人種も時代も超越した存在がそこに濃く存在しているような。
それは「大きな神のような存在だ」と言う人もいるでしょう。
きっとそうでもあるけれど、私は、人種も時代も超越して、人間が疑う余地のなく持っている共通項を形にした存在、つまり、私たちであり、あなたたちであり、先祖であり、子孫であり、「みんなそのものの存在」、じゃないかな、と思います。
それが神といえば、神なのかもしれない。

誰もいないときでも、人々の祈りや思いが、雪のようにひとひらずつ、長い年月をかけて積もってできたその濃密な空間を、今でもこれからも大切に守っている、という、静かでうつくしい気配。
その空気に触れるだけで、言葉なんかなくても、人間のうつくしい部分を感じずにはいられない、そんな場所。

高い石造りの天井に「どこまでも伸びろ」と守られているように感じる西洋の教会も、天上から絨毯まで美しいイスラム美術の曲線美がどこまでも伸び、ひげもじゃの男性たちが心まで投げだしてひれ伏すモスクにも、小さな祠をひっそりと守るようにつくられた、大きな神社のその奥の小さな奥の宮にも。

やさしい木漏れ日を受けながら、静かに満ちた気持ちで、奥の宮をあとにしました。

香取神宮

 

香取神宮の宝物館には、国宝の海獣葡萄鏡や、古瀬戸の狛犬などあったのですが、

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今回は、見逃してしまいました。

係の方に古瀬戸の狛犬について聞いたのですが、宝物館に入ろう、というところまで考えが及ばず。
下調べがもう一歩、だったのですが、御祭神が武の神様ということもあり、結構迫力のあるものが納めてあるような雰囲気で、宝物館の前は通ったけど何となく近寄りがたかったこともあります。

次回、機会があれば、入館してみようと思います。


ふたたび、参道を駐車場の方へ。 

10時を過ぎた参道は、参拝客も少しずつ増え、大きなバスなんかも見え始め、いろんな食べ物やお土産屋さんが店を開け、なかなか楽しい雰囲気でした。

なかでも、ご神水使用のわらび餅に魅かれて!

香取神宮

さっき朝食を食べたばかりですが、10時のおやつ、ということで、夫と2人でひとパック、購入しました。
欲張りなので、食べあるき用の小パックでなく、持ち帰り用の小の方を。

きなこがレンタカーの中に散ってしまわないように大変でしたが(笑)、一日の中で少しずつ、力をつけるきびだんごのように頂きました。
やっぱり和菓子は元気が出る!

2時間弱ほどゆっくり滞在してもまだまだ午前中。
次は、鹿島神宮へ向かいます。