新宿伊勢丹にて「黒田雪子の器の繕い展」。ブルーボトルコーヒー新宿カフェ。新宿ベルクでモーニングプレート。羽田空港第1ターミナル、ヒトシナヤで、お粥。
新宿伊勢丹にて「黒田雪子の器の繕い展」。
先週の平日、仕事の夫に留守をお願いして、ひとりで東京に行ってきました!
東京自体は去年の秋以来。
たった1泊2日ですが、完全に一人旅なのは、ほんとうに十年ぶり?ぐらい。
私が、割れた陶磁器を漆で修繕する「金継ぎ」というものをはじめたきっかけは、数年前、愛読していたクウネルという雑誌で偶然、黒田雪子さんの特集を目にした事でした。
黒田雪子さんオフィシャル(↓)
割れた器が、あらたな「景色」を得て、こんなに美しくなるものか、ということにびっくり。
そして、割れた器は終わり、ではないんだ、修繕できるんだ、と知ったとき、割れることを怖がって、好きな器を使えない生活なんて、選ばなくてもいい。
修繕しながら、毎日好きな器と生活していいんだ!という、価値感の大転換が起こり。
それからずっと独学で、その用語が何を指すのかも分からないままネットで調べたり、古い難解な本を読んでみたり、試行錯誤の中でも挫折が多すぎて、漆も見たくない時期があったり、失敗して無駄にしてしまったり、無料でお預かりしながら修繕できずに返してしまったことがあったりしました。
でも、今年に入ったあたりから、やっぱり、やりたい!と思い、後から出ていた黒田さんの分かりやすい本も手にして心機一転、取り組んでいた、その矢先。
黒田雪子さんの金継ぎの本(↓)
GWも終わりに近づいた頃、一週間後に新宿の伊勢丹で黒田さんの個展が行われることを知りました。
さんざん悩んで夫に相談してみたら、「いいよ、行っておいでよ」と言ってくれて、そこから、航空券、宿など、手配。
もう1週間前だったので、ホテルパックもそんなに安くなく、
便の変更はできないけど、ホテルと航空券セットでかなり安くチケットがとれて楽天ポイントがつく、
楽天トラベルのANA楽パック、JAL楽パック。
私のいつものファーストチョイスはここ。便利です!(↓)
(ANA楽パック) http://travel.rakuten.co.jp/package/ana/
(JAL楽パック) http://travel.rakuten.co.jp/package/jal/
結局、航空券は往復LCC+ホテルは23区外の立川にとることで、かなりリーズナブルに手配ができました。
ホテルは、たくさんのホテルを地図上や価格などで比較でき、ポイントもたまる、
楽天トラベルで予約しました。(↓)
http://travel.rakuten.co.jp/
航空券のLCCは、時間帯の関係で最安ではなかったけど、
行きは、ANAのコードシェア便の、ソラシドエア。
~今回は預ける荷物もなかったのですが、会社によっては料金をとられる受託荷物が無料だったり、LCCでは基本ない、ドリンクの無料サービスがあったりしました。
「ちょっと疲れてるけど、いざ、これから都内へ!」という時に無料ででてきたコーヒーは、意外とポイント高く。
ソラシドエア(スカイネットアジア航空)へのレビューはこちら(↓)
帰りは、スカイマークを利用しました。
スカイマーク公式(↓)
http://www.skymark.co.jp/ja/
~こちらも普通のLCCで、基本、機内のドリンクサービスはありません。
ですが今回、ネスレのキャンペーンで、キットカットとホットコーヒーが無料で配られました。
キットカットつきなのが、ちょっとうれしい♪
些細な事ですが、タイミングも良く、帰りついてからの運転の元気が出ました♪
スカイマークについての比較レビューはこちら(↓)
家を整えてからの出発だったので、新宿に着いたのは午後3時ごろ。
それから結局、伊勢丹を出たのは、夜の20時!
なんと5時間近く、小さな会場に入り浸ってしまいました。
黒田さんの作品は、どれもほんとにカッコよく、しかも実際に器を手に取っていい展示だったので、穴が開くほど拝見させていただきました。
そしてなんと、ご本人登場。
黒田さんの金継ぎがきっかけで数年前に金継ぎを初めて、今回飛行機に乗って来ました!と伝えると、「えええ?!」と若干引かれながらも、逆に「遠いところから」と感激されて。
あこがれの人を目の前にすると、頭は真っ白、心臓はバクバク、手が震えます。
接客を終えてからまたゆっくり、ということで一旦、ギャラリー近くの喫茶で待機。
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緊張のあまり、上等なアイスティーをがぶ飲みしてしまいました。
黒田さんから直接、技術的なことから、表現のこと、少し年上の女性の先輩、お姉さん的に、アドバイスを頂いたり。
何より、飾らず、やさしく、「自分の好きなようにやってるだけだから」と、しなやかに自分の中心に忠実でブレず、どこか純真無垢で、誰もがファンになってしまう、という黒田さんの在り方そのものに触れて、震えるようでした。
駅まで送ろうか、というやさしい黒田さんに、伊勢丹の前で「がんばってね」と、握手して頂き、感無量でした。
思い切って、飛行機に乗って、行ってよかった!
私がカッコイイ、と思う、私の金継ぎは、これからもっと進化していくと思います。
ブルーボトルコーヒー新宿カフェ。
伊勢丹を出ると、GWに我が家に遊びに来た、都内で働いている大学の時からの友達が待っていてくれました。
食事でもしよう、と約束していたのですが、感激をひとしきり話していたら、胸いっぱいで食欲すらわかず。
ということで、人ごみあふれる夜の新宿をゆらゆらと歩きながら、NEWoManのブルーボトルへ入って、とりあえずお茶することに。
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閉店近い時間でしたが、大賑わい。
私は、ドリップのシングルオリジンを。
ブルンジの豆でした。
写真の通り、濃い目の紅茶?と思うほど、明るい色で、すーっと広がるような、軽くてフルーティーな飲み心地。
友達がオーダーしたブレンドも、また全然違う風味でした。
ザ・サードウェーブ。
おしゃべりも、はずみます♪
これはまたこれで、おいしいなぁと思いました。
新宿ベルクでモーニングプレート。
立川のホテルでは、興奮であまり眠れず。
午前早くからあちこちの美術館を巡ろうと思っていたのも諦め、朝方すこし仮眠してから、遅めにチェックアウトし、まず向かったのが、やっぱりここ。
久しぶりの新宿ベルク。
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前回、初めて行って以来、チャンスがあれば毎回行きたい!と思う店、ナンバーワンになりました。
11時前だったので、まだモーニングの時間帯。
モーニングプレート、472円!
こちらはうってかわって、クラシカルなコーヒー。
それに、絶妙な焼き具合のトースト、コーン、ポテトサラダ、ゆで卵、そしてそして、めちゃくちゃおいしい、厚切りのマイスターポークハム!
ほんとにね、おいしいのです◎。
新宿駅東口の片隅、狭い店で、タバコ臭くて、立ち食いカウンターまであって、でも、なんだかまた行きたくなるのはなぜだろう?
隣の席にはやっぱり、おひとり様の女性。向かい側には、午前からビール?!のスーツ姿の男性。奥には、職業不詳な感じの男性。
マダムからお年寄りから、学生まで。
みんながそれぞれの時間を、安心して過ごしている。
スタッフはみんないきいきした顔で、テキパキとサーブしてくれる。
リーズナブル、そしてほんとにおいしい。
そんな事を書いた、コラムを見つけました。(↓)
たった二回しか行ったことありませんが、もう、超、納得です。
ずっとずっと、在って欲しい。
また都内に出ることがあれば、特にひとりだったりしたら、ホテルのモーニングよりも、ベルクで食べたい。
お酒が強かったら、帰りにベルクでおいしいウインナーと樽ギネスをちょっと一杯、なんてのも、いいなぁ。
何度でも行ってみたい、と思わせてくれる店があるって、なんだかうれしいことです♪
羽田空港第1ターミナル、ヒトシナヤで、お粥。
それからまた新宿でお土産など買い、午後すぐの便で帰らなくてはなりません。
羽田まで移動して、軽く食べておきたいな、でも、胃腸も疲れたな、と思っていたとき、入ったお店。
第1ターミナル北ウイングの、ヒトシナヤさんです。
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まず、お茶、ではなく、「おだし」!が出てきます。
お茶と一緒なので、おかわりも自由。
特に小腸の助けをする成分が多い、と言われている、おだし。
旅行の最後、胃が疲れているときのあったかいおだしは、砂漠で見つけたオアシスのようです!
そして、ありがたいことに、一日中頼める朝ごはん、しかもお粥セット、というのがあるのです。
お粥、梅干し、昆布、青菜の煮びたし、じゃこおろし、半熟卵、揚げだし豆腐、お新香、特製のかけダレもついていて、もう、最高でした!!!
待ち時間にも少し英気を養って、帰宅です。
うす曇りで、真夏日にはならない、5月の東京。
時間や飛行距離以上のものを得られた、思い出に残る、一人旅でした。
飛行機が着陸し、ゲートを抜けると、そこは、九州南部。
いつものことですが、そこにたむろう人々が皆、止まって見えます。(笑)
そこから高速を使ってさらに1時間運転。
でっかい夕空はやさしくダイナミックなグラデーション。
窓を開けると、土の匂いが混じった風。
深くなる呼吸。
ふとした、空間の余白の豊かさ。
次第に濃くなる緑。
緩んでいく体。
私が住む田舎の町に帰ってくると、それはそれは、やすらぎを感じました。
たった一泊でも、この町を我が家を離れると、いつもは気付かない面に気付きます。
私の思うままに、出会い、自由な冒険をさせてもらえた事。
そして今日もまた、この場所で暮らせている事に、感謝、感謝!です。