ほおずき(鬼灯)は、秋の季語。風味豊かな、水出しコーヒー。なかしましほさんのレアチーズムースに、ブルーベリージャム。おばあちゃんのあんこと、寒晒し粉。Vimeoでお茶の間トリップ。器の修繕。
ほおずき(鬼灯)は、秋の季語。
夏休みも残り数日。
残暑と梅雨のような蒸し暑さが交互にやってきて、なんとなく不安定な季節にさしかかりました。
先日、豆の香りが豊かな名物のお豆腐を買ってきて、夜は冷や奴にしようと、道の駅へ行きました。
田舎の朝は早いとはいえ、私が道の駅に着いたのは朝8時台だったので、さすがにお豆腐は出来たてだったよう。
ひんやり冷たいイメージしかないお豆腐が、なんと、まだ、ほんのりあたたかい!
そして、道の駅の入り口に、ひときわ鮮やかな、赤。
ほおずきでした。
生花店の立派な売りものとは違って、この辺りの民家のどこかに毎年なるような、虫食いのある素朴なほおずきが、ひと束150円でした。
早速買ってきて、玄関に飾ってみました。
この季節、すぐにダメになってしまう花は、特にエアコンの冷気が届かない玄関には飾れずにいました。
その点、実もののほうが花よりも持ちがよく、助かります。
何とも言えない赤から緑のグラデーション。
これから秋を迎える玄関になりました。
風鈴の音に誘われて浴衣でほおずき市、なんて、まさに夏らしい景色かと思いきや、実はほおずきは秋の季語なんだそうです。
といっても、旧暦の秋、つまり、新暦ではまだまだ夏になりますが。
でも、こんな素朴な虫食いのあるほおずきを眺めていると、そこにふわっと秋風が迷い込むのが、とても似つかわしく思えてきます。
風味豊かな、水出しコーヒー。
とはいえ、日によって、まだまだ昼間は酷暑。
そんなタイミングで、コーヒー屋さんに勤める夫の妹ちゃんから、お試しにひとパック頂きました。
コールドブリュー。水だしコーヒーのパックです。
冷水用のパック入り麦茶のように、冷蔵庫の中でゆっくり抽出するのが、水だしコーヒー。
挽いたものをすぐに飲めるのはホットでいれるコーヒーのほうですが、事前に冷蔵庫に入れて仕込んでおきさえすれば、グラスに注いですぐに飲めるのは、水だしコーヒーです。
もちろん、豆から挽いて自家製のものを作ることもできるそうですが、
フィルターつきの冷水ポットも。(↓)
おいしいコーヒー豆を売るお店のパック入りコールドブリューは、 手軽なのに、じゅうぶん本格的なおいしさです。
ホットコーヒーを氷で急冷するアイスコーヒーもいいですが、水出しすることで、熱で激しく出やすい苦みなどが出ず、誰でも簡単に、よりまろやかで風味豊かなアイスコーヒーが作れます。
もらったコーヒー屋さんの水だしコーヒーが、ちょうど700~900ml用のパック入りだったので、近所のスーパーで夏の処分セールだった麦茶ポットを買い、
24時間、じっくり抽出しました。
ほんとに強い苦みがなくまろやかで、鼻腔に広がる花のような香りや、あとからくるさわやかな酸味、残る甘みなど、豊かな風味をアイスで楽しむことができました。
結婚式の引き出物のカタログギフトから選んでみたこのグラス、二重ガラスで真空になっているので、冷たい氷を入れたような飲み物を入れても、結露しません。
しかも耐熱なので、ホットのコーヒーや紅茶をいれて、色味を楽しむこともできます。
なかしましほさんのレアチーズムースに、ブルーベリージャム。
前回のベイクドチーズケーキの時のクリームチーズが余っていたので、作っておきました。
なかしましほさんの、レアチーズムース。
以前も作りましたが、
オーブンを使わないで、ゼラチンで固めるだけのレアチーズは、この季節に助かります!
今回は、前回よりも生クリームをしっかり目に泡立ててみたので、よりムースっぽい食感になりました。
上には、夫の母が庭のブルーベリーで作ってくれた、ブルーベリージャムを乗せて。
甘すぎなくて、ほんとにベストマッチ!
安心な素材のブルーベリージャムを贅沢に載せられるなんて、幸せです。
スプーンも一緒に添えたい時は、私の叔母が作ってくれた、モンステラの刺繍が入った、大きめのコースターを使います。
これが涼しげで、ちょうどいいのです。
おばあちゃんのあんこと、寒晒し粉。
いつもお盆のころ、夫のおばあちゃんがあんこを炊いてくれます。
自分でもあんこを炊くようになってよく分かるのですが、おばあちゃんの炊くあんこは、なぜかほっくりとして、栗のようにやさしく、それでいて適度なコクのある、絶妙なあんこなのです。
きっと、アクの抜き具合、炊き具合、砂糖の種類、その入れるタイミングや量など、コツがいくつもあるんだと思います。
以前も書きましたが、なんと、夫のおばあちゃんは、90代!
毎日家の階段を上り下りしながら、ひとりできちんと暮らし、テレビの料理番組を見てはメモをとり、材料を買いに出かけて実際に作り、食べ、よりおいしい食べ方、食材の扱い方など、追究されています。
そして毎年、集まる家族みんなのために、毎年計画を立て、何日もかけて豪華なおせち料理を作ってくれる、まさに、スーパーおばあちゃん!
そのおばあちゃんの、あんこです。
おいしくないわけがありません。
また、こだわりのおばあちゃんは、お団子の粉まで、「市販の白玉じゃね…」と、なんと、本格的な寒晒し粉まで探して用意してくれました。
祖父母と一緒に育った私は、亡くなって10年以上の私の祖母が、小さい頃よく台所で茹でてくれたお団子をいつも思い出しながら、お団子を作ります。
2人分ぐらいの粉を目分量で取り出し、だいたいの加減で耳たぶの固さまでこねて、沸騰した鍋で浮かんでくるまで茹でてから、氷水にとり。
なるほど、夫のおばあちゃんこだわりの寒晒し粉で作ったお団子は、びっくりするほどコシがあって、もちもちとしてみずみずしい!!!
おいしいあんこをたっぷり乗せて、番茶と一緒に頂きました。
和のお菓子の、しっかりとグラウンディングする感じ、やっぱり日本人ですね。
改めて、寒晒し粉って、何が違うのか調べてみました。
もともと、水につけたもち米を、摩擦熱を与えないように水と一緒に挽いて、沈殿させて取り出したのが白玉粉なんだそうです。
どうやら、その昔は寒い時期に30日もの間、水につけていたんだとか!
それだけ水に長くつけることで、水溶性の不純物がより多く溶けだし、粉のでんぷんの純度が高まるので、保存技術の少ない昔に、より長期保存できる団子の粉を得られる、ということで、重宝されていたんだそう。
そうやって丁寧に手間をかけて作られたホンモノの白玉粉が、寒晒し粉、なんだそうです。
今では、工程や添加物によって、長い期間晒したりする必要がなくなり、昔ながらのホンモノの寒晒し粉をあまり見かけなくなりました。
夫のおばあちゃんは、それをしっかりと見極め、貴重なものを手に入れ、私たちにも分けてくださいました。
夫の妹ちゃん、夫の母、私の叔母、そして夫のおばあちゃん、亡くなった私の祖母、と、気付けば、たくさんの家族の手が、今の私たちの暮らしに、たくさんの豊かさをもたらしてくれています。
少しずつの、おいしい、とか、しあわせ、とか、楽しい、とかの、おすそわけって、ほんとに豊かさを感じます。
そうやって生かされていることに、改めて、感謝です。
Vimeoでお茶の間トリップ。
自宅のテレビに、Amazon Fire TV Stickを挿して、暑い日には家でエンターテイメントを楽しんでいます。
Amazon Fire TV Stickの話は、こちらから(↓)
しかし、無料のAbemaTVの中で好きだった「ヨコノリチャンネル」が、スポーツチャンネルに統合されてしまって、あまり見なくなってしまいました。
そこで、また他のサイトを探してみました。
もちろん、スカパーやDAZN、NETFLIXなどなど、既成の有料のチャンネルはいくつもありますが、私が求めているものにぐっとフォーカスして、より良いものを探してみると…。
ありました!
動画投稿サイトの、Vimeoです。
動画投稿サイトといえば、YouTubeが一番有名ですが、こちらのVimeoは、
- 広告がない
- オリジナル作品のみ投稿可能(コピー、録画等は削除対象)
- 画質がよく、一本一本は数分ほどで、短い
という特徴があります。
それが自動的に投稿者をフィルターにかけた形になり、結果的にサイト全体に良い効果をもたらしているようです。
Vimeoの動画はどれを見ても、動画自体も音楽もともにクオリティが高くてオシャレで、ハズレのない動画ばかりが集まっています。
玉石混交のYouTubeから、宝探しのようにお気に入りの動画を発掘する、壮大な手間を省いた感じ。
クリエーターや、ファッションやスポーツブランドのイメージビデオはもちろん、素人投稿でも、びっくりするような品質に編集されているものばかり。
放っておくと動画は次々とリレー再生されていくのですが、全体の質がいいので、割と安心してそのまま流しておけて、休日にゆったり見るのにも良いです。
スポーツチャンネルに、世界中の海で撮影したヨコノリ系のサーフィンの動画が山ほどありました!
また、トラベルチャンネルに、世界中の絶景や旅の臨場感を味わえる美しい動画が山ほど。
他にも、ファッションやアートなどのチャンネルにはオシャレな動画がたくさんあったり。
どれも、基本的に視聴は無料です。
PCやスマホでも視聴可能ですが、どれも画質がHDや4Kレベルで見れるので、もし自宅のTVで見られるなら、より大きな画面がお勧めです。
我が家では、テレビの音声をアンプを通してスピーカーに繋ぎかえ、迫力のある音と、4Kではありませんが、TVサイズの画面で、見ています。
涼しいリビングでくつろいで世界の絶景を見ていると、なんだか、
「世界ってすごい!こんなに広いんだ!」
っていうか、
「地球ってすごい!私はこんなすごい星に住んでるのか!」
なんて、田舎の茶の間に居ながら、視野が一気に拡大して、日常の小さなストレスが飛んでしまいます!
器の修繕。
地道に、陶磁器の漆での修繕を続けています。
先日、私物の無印良品の白磁の平皿のヒビを、銀の丸粉で仕上げてみました。
基本的に、銀の下地は、朱色のベンガラ漆にしていたのですが、今回、ベンガラでなく黒呂色漆にして、磨かない銀消粉ではなく、少し粒子の大きい銀の丸粉を磨いて仕上げてみました。
いい線も描けなかったし、シワも寄ってしまって、決して成功ではないんですが…。
でも、なんか、この、質感。
温度。
佇まい。
うまく言葉にできないけど、確かにここに、私がしたい仕上げの片鱗が見えた気がして。
心の中に何かイメージがあっても、実際の修繕にはなかなか思うようには表すことができず、漆や金継ぎに関しても独学なので知らない事ばかりで雲をつかむようで、たくさん失敗しながらここまでやってきましたが、一瞬でも、一部分でも、目の前の修繕にそれが形となって垣間見えると、じんわりと、うれしいものです。
じっくり、楽しみながら続けていけば、もっと全体や細部まで、自分のしたい仕上げが浮き上がってくると信じて、そこをブレることなく、やっていこうと改めて思いました。
次は、銀ではなく錫粉を使って、同じシルバー色でも、どんな質感の違いになるかを体験しながら、やってみたいと思っています。