吐いてから、吸う。~呼吸でデトックスすると、人生が変わるかも?!
巻末にはCDでレッスン音声がついています。
特徴的なのは、「気持ちよく丁寧に、吐いて、吐いて、吐き切ると、自然に入ってくる(吸う)」ということが何度も何度も繰り返されることです。
これをとにかく丁寧に毎日毎日練習して、自分の体に覚えさせて習慣にする、ということのようです。地球の中心から足の裏を通ってエネルギーをもらったり、返したり、丹田を意識したり、じっとしている状態の呼吸から派生して、いろんな練習がついています。
小さい頃のラジオ体操では、西洋式の「深呼吸」がありました。
「大きく吸って~、吐いて~」ってやつですね。
そして、音楽には「腹式呼吸」がとても有効です。
肩や胸の力で横隔膜を動かして呼吸するのでなく、腹筋で呼吸すると、とても安定して大容量の呼吸ができます。
どちらも重要ですが、この加藤メソッドの呼吸、どうやらブッダ式?らしいです。
「吸う」は、「ためる」「独り占めにする」「執着する」。
一方の「吐く」は、「執着を取り払う」「心を浄化する」。・・・(中略)・・・「出したものしか入ってこない」
んだそう。
なるほど、深いです!
何かが欲しい、自分のために欲しい、独り占めしたい。そんな気持ちは誰にでも起こりますね。それで頭の中がいっぱい、いつでも隙あらば「吸おう」として、つまり「吸ってばっかり」のスタンスで呼吸が苦しくなってアップアップしていると・・・
結果的に、これ以上吸えなくなっちゃう、んですね。
吸えないから、「吸わなきゃ!」って、焦りがでてきたり、吸わなければ死んでしまうような気がしたり、そのぐらい吸わなきゃダメなぐらい今現在の自分って価値がない、っていう事を無意識に自分に証明してしまう。
「吸いたい」の欲の業火に、自分自身が焼きつくされそう…。
だから、「吐く」事が大事なんですね。
自分のために欲しい、独り占めしたい、を、吐くんです。
吐いて、吐いて、心の中の執着をお掃除して、心をきれいにしていく。
心って、潜在意識、という言葉におきかえてもいいですね。
よく言われるのが、「意識」は脳全体の数%以下。あとの95%以上は、「無意識」や「潜在意識」。
つまり、私たちが、知恵熱がでそうなぐらい必死で「意識」の中で考えても、たかだか数%の脳しか使えない。結局は95%以上を占める、自分でコントロールしようとしてできない、「無意識」や「潜在意識」がすべてを決定してる。
でも、この呼吸って、いつでもどこでも簡単に、その95%以上にアクセスできる方法のひとつらしいです。
だから、呼吸を大事にする。
ここでいえば、加藤メソッドで、
「気持ちよく、丁寧に、吐く。吐き切ったら、入ってくる」
と、自分のために欲しい、独り占めしたい、を、吐いて、吐いて、心の中の執着が掃除された後、あれだけ業火を燃やすほど吸いたかったものが、なんと勝手に入ってくるんです。
つまり、
「自分のために」「独占したい」「隙あらば」「吸わないと死ぬ」「吸わなきゃ今の自分は無価値」
作者の服部みれいさんが、加藤俊朗さんに呼吸のレッスンを受けて、なんと!長年ごぶさたガール(本文ままです)だったのが、理想的な男性と出会い、あっという間に結婚するにいたったと!!!
「男がほしい、男がほしい、男ができた、ヤッター!」
とか(笑)そういう呼吸法のリアルなやり方が写真付きで載ってます。
いやー呼吸って、すごい。
「男」を、他のものや夢に置き換えてもいいそうです!