2016年、重陽、菊の節句。なかしましほさんの月餅を手作り。ひとしずくに心が凪ぐ、中国茶。ひとりのお昼に、簡単ごちそう蒸しランチ。
2016年、重陽、菊の節句。
***今日は、旅日記はお休みです。************
初日の夜に羽田到着。(↓)
翌朝のブランチに、新宿ベルクへ。(↓)
六本木イスクラ薬局で漢方を処方してもらい、(↓)
銀座で買い物など。(↓)
次は、2日目、四谷周辺と、千葉編です。
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重陽の節句は、新暦の9月9日、旧暦の9月9日(2016年は、10月9日) の二回あります。
昔から、奇数は陽、偶数は陰、と捉えられてきました。
なので、奇数が重なる日を節句とし、そのなかでも最大数の9が重なる9月9日を「重なる陽」、つまり、「重陽の節句」としてきたんだそう。
1月7日は七草の節句、3月3日は桃の節句、5月5日は菖蒲の節句、7月7日は笹の節供、そして9月9日は菊の節句と呼ばれています。
菊は古来より薬草としても用いられ、延寿の力があるとされてきました。菊のおかげで少年のまま700年も生きたという「菊慈童(きくじどう)」伝説もあります。
中でも、効能の高い菊がまさに季節となる秋の節句は、主役を菊として、菊の花の香りや効能をお酒や寝具やお風呂など、様々な方法で楽しんで、より健康で長生きしよう、というお祭りなのですね。
菊はもちろん、栗ご飯や、この季節を感じさせるお菓子などを頂く節句なのだそう。
この季節ドンピシャのお菓子といえば、月餅(げっぺい)。
中国では月餅といえば、ちょうどこのあたりの季節の中秋節の象徴なんだそう。
なかしましほさんの月餅を手作り。
今日は、一度目の新暦の方の重陽。
去年に引き続き、月餅を手作りしてみました!
えー?!月餅って作れるの?と、私も最初は思いましたが、なんと、なかしましほさんのこの『まいにち食べたい“ごはんのような”クッキーとビスケットの本』では、
なかしましほさんの定番のクッキー生地をやわらかめに調整したもので餡を包み、意外と簡単に月餅が作れてしまう方法が紹介されているのです。
去年、思いがけないおいしさにびっくりして、今年も作るぞ!と意気込んでいました。
まずは、中華あんづくり。
ベースは、お盆に90代のおばあちゃんが作ってくれた、甘すぎず栗のようにほっこりした、とてもおいしい粒あんです!
いくつかに小分けして冷凍し、とっておきました。
ベースのあんこに、黒ねりゴマと、クコの実やくるみや松の実などの食感の楽しいナッツ類やドライフルーツを混ぜ込むだけで、日本のあんことはひと味違うけど特別おいしい、手作りの中華あんができます。
なかしましほさんのレシピではクコの実や松の実のほかにプルーンを入れるのですが、プルーンがなかったので、家にあったレーズンやなつめなどを入れてみました。
やわらかい生地をのばして、あんをつつんで、平たくつぶして、表面に照りを出すために溶き卵を塗って、オーブンへ。
やわらかめのクッキー生地がほっくりと焼き上がって、カワイイお月さまが6個!
とてもきれいにできました!!!
ほろっとした生地に、中の中華あんはゴマの香りがよく、ドライフルーツやナッツがにぎやかに主張し合いながらもケンカせずまとまって、手作りならではの、尖りのないほっとする味です。
いくらでも食べられちゃいそう。笑。
最近仕事が超忙しい夫は、今夜も帰りが遅いけど、節句ということで、晩ご飯の後、番茶と一緒にひとつだけ出してあげて、また明日、一緒にゆっくりお茶をしようと思います。
ひとしずくに心が凪ぐ、中国茶。
今日は特別に、東京から買ってきた中国茶と一緒に、月餅を頂きました。
今まで、ちゃんと茶器を使って中国茶をいれたことがなかったので、今日が、中国茶デビューです!
初めての茶葉として、東方美人茶を入れてみました。
東宝美人茶とは、害虫であるウンカが発生することにより、逆に密の様な甘さと香りの良さが出る、という台湾の発酵茶、ウーロン茶の一種なんだそうです。
東京に行った時、道玄坂の中国茶のお店で、いくつかの茶葉と、聞香杯(もっこうばい)・急須・杯の3点、ごくごく最低限の中国茶セットをそろえてきたのです。
旅日記にも出てくる予定です。
おままごとみたいで、カワイイ!
聞香杯(もっこうばい)とは、真ん中の細長い器で、左の飲むための杯に注ぐ前に、聞香杯のほうにお茶を注ぎ、そのまま左の杯に移し、空になった聞香杯でお茶の香りをまず楽しんでから、飲むんだそうです。
生まれて初めて、一応作法に従っていれてみた、中国茶。
はっとするような明るい色、聞香杯で嗅ぐふわーっとした香り、奥深く甘いけど、すっきりした後味。
具がたっぷりの手作りの月餅と、良く合います!!!
中国茶は作法的に、大きな急須でまとめて入れることはしないんだそう。
おちょこみたいな杯で2~3杯ほどのお茶を、おままごとみたいな小さな丸い急須に毎回入れ、ピッチャーに移して急須のしずくを切り、何度でもお湯をさして飲むんだそう。
白い急須から黄金のしずくが落ちる瞬間を眺めていると、時間が止まるような気がして、心が静かに凪ぎます。
何度でも何度でも、蒸らし時間を長くすれば、かなり長くお茶が出るので、結構な時間、お茶を飲んでしまいます。
お供には、ドライフルーツも合います。
カルディで買った、小さくてカワイイ、イラン産のドライフィグ(いちじく)。
風貌もどことなく中国茶に合う感じ。
重陽の節句に、手作り月餅と中国茶デビュー。
とてもいい午後、ほっと心が満たされました。
ひとりのお昼に、簡単ごちそう蒸しランチ。
漢方のお店で、温野菜をたくさん食べなさい、と言われました。
ということで、いつもテキトウになっていた、夫を送り出した後の一人のお昼ご飯に、手軽で続けられてしかもおいしく経済的な方法がないかな、と考えていました。
以前、記事にしましたが、冷蔵・冷凍ご飯を、電子レンジでなく、手軽に簡単に蒸せる蒸し器を持っています。
お湯を張った雪平なべの上に乗せるだけで何でも簡単に蒸すことができ、ステンレスなのでさっと洗って清潔を保てて、場所もとりません。
冬の寒い日などほかほかの蒸したてのご飯は、本当に幸せを感じます。
夏はそこまであったかいご飯にこだわっていなかったのですが、コレがあるじゃないか!と思いつき、 とりあえず、中に入る大きさの平皿に、いろいろ乗せてみました。
今日は、ざくざくキッチンバサミで切った豆苗、冷蔵庫に余っていたしめじ、十字に切り目を入れたミニトマト、昨夜の夫の晩ご飯の残りの、ちょっと厚切りの豚バラ。
豚バラに、おいしい塩と黒胡椒をふって、最後に黒酒をさっとかけまわし、蒸し器へ。
豚肉に火が通るまでそのままにしておいて、キッチン周りを片づけたり、お味噌汁をあっため直したりしていると、完成です!!!
皿ごと取り出して、豚バラと豆苗とキノコの蒸し料理!!!
豚の旨みがお野菜に絡んで、絶品~~!
柚子胡椒をつけたり、ポン酢をかけたり、ゴマダレにしたり、お塩をつけたり、お肉を乗せない時なんかは体にいいオイルとお塩とレモンなんかをかけたりして、お好みの味に、出来上がりです!!!
もう、余りものとか食養生とかそういうの関係なく、これは、ごちそう!!!
- 豆苗は、もやしでもキャベツでも白菜でも、そのときに冷蔵庫にある火の通りやすい野菜でいいです。
- キノコは入れた方がおいしいと思います。
- お肉は豚肉や鶏肉を入れても、かわりにシャケやタラや白身のお魚などにしても、エリンギや肉厚の椎茸など食べごたえのあるキノコがメインでもいいし、お豆腐でもいいし。
- ミニトマトは、色もきれいで、蒸すと旨みが増すので、お勧めです。ただし、破裂するので、切り目だけいれておくといいです。
- 昨日は、水につけて軽くアクをぬいたゴボウを入れたら、香りがよくてとてもおいしかったです!ゴボウなどの根菜は、薄く切ったり、他の野菜より早めに先に入れておくと、ちょうどよく火が通ります。
これから秋。
冬にかけて、乾燥の季節です。
温野菜で体をあたため、いい油で体を潤すのが、とても大事。
漢方の先生に、「肉:野菜:炭水化物:調味料その他=1:6:2:1」と言われている、食養生中の私には、食材の量の加減もしやすいので、この、ワンプレート蒸しランチ、もってこいです!
もっと広い皿で作りたい時など、下の鍋が雪平なべよりフライパンがいい場合は、フライパン用の蒸し器プレートもあるようです。
かわいいセイロにも魅かれるけど、張り切ってセイロを買わなくても、手持ちの鍋にさりげなく乗せて、すぐ蒸し料理ができると、ほんとうに手軽。
この秋冬、こんな組合せも?!なんて楽しみつつ、体をあたため、潤してみようと思います。