ほろほろ冬瓜と豚なんこつの煮もの。「煮込み時間=ほっとく、お得時間」。
この秋初めて冬瓜をまるまる一個買ってから、最近続いています、冬瓜シリーズ。
「冬瓜の鶏団子汁」と、「冬瓜のポタージュ」。
冬瓜を豚バラのスライスで巻いて、手軽に塩豚角煮味に煮込んだり。
ほかに、お味噌汁の具材や、スライスして塩もみしたものをサラダに、など、使っています。
せっかくまるまる一個デビューしたので、「冬瓜といえば味が薄めの和風スープ」、 という概念をとっぱらい、もっとおかずになるレシピを探っています。
そして、今回は、sanin-birthさん
から頂いたコメントからアイディアを得て、沖縄でいうソーキ、こちらで手に入る、なんこつ付きの豚のあばら肉と、煮込んでみました。
レシピは無い。キッチンで実験しつつ。
saninさんのおっしゃる通り、私も、このなんこつ、こりこりが残る位が、好きです。
でも夫がちょっと食感に変化がありすぎるものはニガテで。食べる時間も遅かったりするし。
なので、今回は、「なんこつまでとろっとろ、箸で持ったら崩れちゃう」の路線で作ってみることにしました。
特に参考レシピはありません。2日かけて、のんびり試行錯誤しながら、なんこつとろっとろの実験をするつもりで、煮込んでみました。
黒酒の威力、すさまじい!
まずはあばら肉に、我が家の定番、黒酒をまぶします。
今回、黒酒の威力を再確認!
基本、この豚なんこつって臭みがでるから、茹でこぼすのが基本ですよね。
でも、黒酒をよくまぶして煮込んだら、最後まで一度も茹でこぼすことなく、まったく臭みがなく、旨みを最大限に引き出して、おいしく作ることができました!
あったかい煮物のおいしい冬、内緒にしたいぐらい、重宝してます。
1回目煮込み。沸騰させずに2時間半。
話はちょっと脱線しますが、パティシエの弓田亨さんの、「ごはんとおかずのルネサンス」シリーズのレシピの中で、おでんがあります。
このレシピが、ほんとにミラクル。
牛すじですら下茹でなしで、野菜も一緒に、とにかく90~95℃をキープして、ことこと煮込むと、とんでもなくおいしいおでんが、家でもできちゃいます。
だって、タコがホロっとなるんですよ。
まぁざっくりいうと、ほっとくだけなのに。
そこで、今回の豚なんこつも、大きな鍋で、沸騰させない温度で2時間半、煮込んでみたんです。
すると・・・。
ほろっほろ。身の部分は。
お味は最高です。黒酒も効いているし。
でも、やっぱりなんこつ部分が、食べられない事はないけど、ポキっという感じ。
なのでこの日は、いったん小さな鍋に移して、そのまま冷蔵庫に。
翌日。圧力1回目。
翌日、冷蔵庫から取り出して、余分な油が固まっているので、それを取り除きました。
そして、今度は圧力にトライです。
愛用のフィスラーで、20分ほど、圧力をかけて煮込みました。
フィスラーは、とにかく頑丈なので、信頼できます!任せちゃう!って感じ。
自然に冷めるまで、放置します。(この間においしくなるので)
で、ちょっとお出かけから帰って開けてみました。
すると、まだ、コリコリ感が残ってました。
圧力さらにもう一回。
まだもう少し足りないようだったので、もう一回、圧力を。
さらに20分ちょっとかけて、放置しました。
すると・・・。
ほろっほろです!!!
具材を足して、味をつけて、落としぶた
ここでやっと一安心。
今回は、角煮っぽいしょうゆ甘辛味を目指していたので、ここで砂糖・みりん・醤油、で煮汁に味をつけて、冬瓜をごろごろに切っていれて、落としぶたで煮込みました。
なんこつはほろっほろになってるので、大き目の木の匙なんかで、やさしく扱います。
いい塩梅になった頃、忘れてた生姜と深ネギを入れました。
臭みがあるという訳じゃないけど、やっぱり生姜と深ネギは入れると風味がいいですね。
そのまま、冷えるまで放置。
そして夜、白髪ねぎや和からしを添えて、おいしく頂きました♪
ほろっほろのなんこつと、ほろっほろの冬瓜。
大根が山のように並ぶ時期より一足早く、冬のおいしさを味わいました。
煮込み時間=ほっとくお得時間。
2日もかけてー!?
と、思われるのかもしれませんが、私は、「煮込み時間=ほっとく、お得時間」だと思っています。
朝、夫の弁当を作り終わったら、火にかけて、そのまま家事を続行。夫を送り出して、洗濯機のスイッチを入れるときに、ちょっと鍋を一度確認。まだだなぁ、で、掃除を開始。
トイレの掃除にかかる前に、ちょっと様子を見てみる。
洗濯が干しあがるころ、あ!煮ものもできてる~♪
その程度のことです。
冷ます段階になると、もうお出かけしちゃう。
私にとって、弱火でじっくり時間は、ぜんぜん苦痛じゃなくて、むしろ、「ほっといてるのにおいしくなってる、お得時間」だと思って、ウハウハしています。
火の力がぎゅっと込められた、あったかい煮物。
これからの季節、毎日はできないけど、折々に、いろいろ作りたいと思います。
寒くても疲れてても、それを食べてゆっくり眠ったら、きっと明日の朝には元気になれるから。